「先んずれば人を制す」が自分を高める

周りの想定より半歩早く動けば出世する

Shunsuke Mori
chunkeke-nikki

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人はどのような時に驚きを感じるか。それは、想定を超越した時である。

100mを9秒57(現世界記録9秒58)で走り抜けば世界中に衝撃を与えることになる。間違いなく賞賛と祝福で溢れるが、9秒59ではそうはいかない。これは極端な例だが、日常に目を向けてみても、例えばランチ中に、グラスの中身が空っぽになりそうなのを察知し、飲み物いるかと聞かれた時に、感心した経験はないだろうか。これも機転を聞かせその人が想定よりも早く動いたことによって、与えた一種の驚きである。また、仕事面に関しては、2時間で終わるだろうと見込んだ仕事が1時間で片付いてしまえば、周りは想定を超えた出来事に驚く。

そしてたとえ、このような小さな驚きでも根気よく続けることができれば、周りのあなたに対する評価も変わるであろう。そして、会社にとって大きな利益をもたらすことだろう。

想定よりも早く行動ことでどのようなことが起きるだろうか考えてみてほしい。ざっと思いつくだけでも以下があげられる。

  • 上司に驚きを与えられる
  • 早く始められる=前のタスクと連動していて、効率的に次のタスクもこなせる
  • 結果的にこれからのタスク全てが効率的になる
  • 周りからの評価が上がる
  • 会社にとって利益をもたらすことができる

日本のことわざで早く始めることがどれだけ大事かを問うた言葉がある。

先んずれば人を制す。

先んずれば人を制すとは、何事も人より先に行えば、有利な立場に立つことができるというたとえ。

最近、この言葉は私にとってとても大きな言葉だと身を以て感じている。何事もちょっと先を行く、早めにアクションを取る。こうした一歩先に動くことが想定を超えた働きを生み出す第一歩だと強く感じる。

ただし、早くやるにしても、どう早くするかの手段は様々である。

  1. 始動時間を早くする
  2. アクションに要する時間を短縮する
  3. アクションを削除する

始動時間を早くする

これが一番価値のあることであり、一番難しい。なぜ一番の価値があるか。それは、周りが気づく前に行動するのと、全員が認知したうえで行動するのとでは、驚きを感じる種類が違うからだ。1.は前者であり、2.3は後者を指す。気づく前の行動は、他者は気づいていないため、気づいた時には前に進んでいる、という状況が作れれば大きな驚きを与えることができる。

しかし、これが一番難しい。なぜなら、クライアントや社内の上司、同僚から言われる前に動くということは、彼らの状況を明確に理解した上で、何を求めているのか、を正確に実現しなければならない。先ほどの例で例えるならば、グラスが空っぽになっているかどうか、まだ喉が乾いていないかと、誰よりも先に気がつかなければならない。正確さを欠けば、無駄働きになりかねない。そのため、タスクをその場面場面の点で捉えるのではなく、今後の計画を見据えた上で、線として捉えなければならない。正しい方向に向かって、タスクを開始する必要がある。

タスクに要する時間を短縮する

せっかく早く行動に移せているのに、その行動自体をこなすのに時間がかかっては意味がない。むしろ、最初に期待値が高くなってしまい、結果的に上司や同僚をがっかりさせかねない。一つ一つのタスクにおいて、どうしたら効率よく業務をこなせるかを考え、実行しなければならない。

タスクを削除する

タスクを無くすという選択肢は、業務スピードを上げる上で、非常に重要である。いつもあたりまえにやっている業務に対して、なぜこれをやる必要があるかと問を立てる。やらなかった場合の影響範囲を確認し、必要でないと判断できれば、切り捨てて良いだろう。

まとめ

上記の3つは半歩先に仕事を遂行するための手段である。できることなら、早く始めることができ、なおかつ通常のタスク完了までに要する時間よりも早く終えることができれば、2つの驚きを与えることができる。きっとあなたは仕事ができる人間だと言われるだろう。2つの驚きを実現することができなくても、上記を念頭に起き、先んずれば人を制す」を肝に命じておくことが仕事を円滑に進める上で重要である。

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Shunsuke Mori
chunkeke-nikki

Joyz Inc. Product Sales Manager/ Sophia Univ./givery Inc. Web Marketing and Sales/Rarejob CS&English counselor/EDUCA co-founder