匂いから蘇る鮮明な記憶
今日は風が強くて生ぬるい天気。
匂いは少しジメジメした春っぽい感じ。でも春とは少し違う。個人的にはこういう日はとても好き。なぜだかわからないが、心地よい。
匂いは、自分の過去を目の前に映し出してくれる。みなさんは匂いで記憶を呼び戻すだろうか。
だいたい今日みたいな生ぬるい天気は春に多い。今日と何が違うかといえば、春には新緑の葉っぱが風になびいて、木々の匂い、新しい匂いがすることだ。こんな時にはいつも同じような記憶を思い出す。匂いがもたらす記憶は、音楽を聴いて思い出す記憶よりも、ただ頭の中で思い出す記憶よりも、鮮明でリアリティがあって、今にも体が動き出しそうだ。
サッカーの試合のワンプレー、その時何を思っていたのか、新学期の朝の登校、日々の練習。こんなことを今日みたいな日には決まって思い出す。とても面白い。
冬のカラッとした晴れの日の匂い。真夜中の秋で静けさに包まれた道路の匂い。真夏で息苦しい日のグラウンドの匂い。
それぞれの違った匂いの日においては、それぞれ違った情景を思い出す。でもそれぞれの記憶はいつも決まって同じだ。
そして、匂いは国によって全く違う。日本、ベルギー、エジプト、カンボジア。同じような天気や気温でも匂いは違う。だから、日本で感じる匂いは、日本にいるときの過去の思い出しか湧き出てこない。
匂いはとてもおもしろい。そう思うとたくさんの匂いにたくさんの記憶を刻みたくなる。
毎日楽しく外で自然を感じよう。