自分の仕事ってなに?そして、仕事範囲を超えた依頼について

Shunsuke Mori
chunkeke-nikki
Published in
6 min readMay 31, 2019

自分の仕事の範囲外だが、隣の人が困っている。さて、あなたはどうする?

上の論点を考える前に、仕事とはなんなのかを考える必要があるので、まずはその記載から。

仕事とは何か?私は、いまだによくわかっていないなあと思う時があります。学生時代でしたが、毎日夜遅くまで働く日が続いていた時に、「仕事しろ」と言われたのは衝撃でした。深夜までやっていたことは、なんだったのか、と。

デジタル大辞泉によると、仕事とは、

[名](スル)《「し」はサ変動詞「」の連用形。「仕」は当て字》
何かを作り出す、または、成し遂げるための行動。「やりかけの仕事」「仕事が手につかない」
生計を立てる手段として従事する事柄。職業。「将来性のある仕事を探す」「金融関係の仕事に就く」「週の半分は自宅で仕事する」
したこと。行動の結果。業績。「いい仕事を残す」
悪事をしたり、たくらんだりすること。しわざ。所業。「掏摸(すり)が集団で仕事をする」
《「針仕事」の略》縫い物。裁縫。
「お前急に一つ―をしてくれんか」〈紅葉多情多恨
力学で、物体が外力の作用で移動したときの、移動方向への力の成分と移動距離との積。単位はエネルギーの単位ジュール、その他ワット秒・ワット時など。
[下接語]遊び仕事・荒仕事・請負仕事・お役所仕事片手仕事片手間仕事下仕事力仕事賃仕事手仕事出仕事手間仕事殿様仕事庭仕事野良仕事針仕事日仕事一(ひと)仕事水仕事儲(もう)け仕事遣(や)っ付け仕事山仕事夜(よ)仕事

引用:https://kotobank.jp/word/%E4%BB%95%E4%BA%8B-73099

とあります。社会人が毎日朝出勤して、夜に退社する行為は、1~3を意味するのではないでしょうか。この中で、注目すべき部分は、「何かを成し遂げるため」や「行動の結果」「業績」などかなと思っています。

つまり、仕事にはゴールがあり、そこに向かう行為を仕事ということができると。

もちろん自分の会社の中で何か作業をしていることは、なんらかのゴールにはたどり着くという意味で仕事と言えるかもしれませんが、ゴールを意識しながらの事柄を遂行する行為を、人々は”仕事ができる”や”ちゃんと仕事をしている”と言ったりするのだと思います。

当時、私は仕事をしろ、と言われて、自分のゴール設定の甘さを痛感したのを覚えています。それ以降、常にゴールを設定し、それに向けて行動の段階と時間軸を見積もり、それに合わせた作業や打ち合わせをしています。実は、それこそが会社ファーストの考え方であり、貢献できる近道です。しかし、自分の仕事とは別の部分が業務中に発生します。

これは皆さんもよくあることではないでしょうか。

いざ、自分の目標に向かって進み出したと思った矢先、隣の人に○○さん、今こういう状況にいて、助けて欲しいんだけど。といったような依頼。

その場合、皆さんはどのような対処をとりますか?

  • すみません、今やることがあるのでできません
  • わかりました、どのようにすればいいでしょうか

どちらが自分の仕事におけるベストな選択と言えるか。それは、もちろん前者です。しかし、物事は簡単にはいかないなあと思っています。

特にスタートアップの場合は、このようなやり取りはしょっちゅうあります。できません、他の人にお願いしてください。とは言えない状況がそこにはあるのです。まず、他にできる人がいません笑 なので、結局やることになるのですが、手伝ってくれる、という旨味を感じてしまう同僚にとっては、次もお願いすればやってくれるかもしれない、という感情を抱いてしまいます。また、お願いを叶えてばかりであると、今度は自分のやるべき仕事がおろそかになってしまい、責任を取る羽目になってしまう場合があります。

ですので、意識しなければならないことは以下かなと思っています。

  • 自分の中での優先順位を明確にしておく
  • 自分の稼働をわかっておく
  • 相手に迷惑をかけているという自覚を持たせる/気づかせる

自分の中で優先順位を明確にしておく

一番大事なのは優先順位だと思います。当たり前ですが、自分の仕事の方が大事です。それは、会社のためであり、自分のためであります。なので、自分の仕事における緊急度の高いもの、絶対に今日やらなければならないものは認識しておかなければなりません。緊急度を、①今日やらなければいけないもの、②数日以内にやらなければならないもの、③1週間以内にやらなければならないもの、④それ以降でやるもの、のようにカテゴライズしているといいと考えています。

自分の稼働をわかっておく

その上で、①や②の実稼働時間を見積もり、普段の自分の働き方と照らし合わせて、どれくらいの稼働時間が余っているのか、を常に意識しておくのが大事です。つまり、①、②以外の稼働時間はバッファになります。なので、突発的な何かが発生しても、対処することができる時間です。しかし、そのバッファの時間よりも上回る重い依頼が来る可能性があります。その場合は、依頼自体のどの部分を担えるのか、などをして調節することが必要です。

相手に迷惑をかけているという自覚を持たせる/気づかせる

これはとても重要なことです。理想は、依頼をせずに自己完結することです。もちろんどうしてもできない場合は他人に依頼するしかないのですが、依頼グセがつくと、自分よりも他の人に任せた方が、のように、自分ができるにも関わらず思考停止して、サボる人がいます。なぜ自分がやらなければならないのか、を相手に聞くことで、完結する場合があります。または、直接意思表示をすることも大切です。

まとめですが、個人的には、いい組織とは、従業員全員が自分の仕事を全うする。ことだと考えます。各人に明確な意図があり、そこに向かって仕事をすることが、健全な経営状況と言えるのではないでしょうか。そのためにも、できるだけ仕事に対してブラさないこと、依頼は受けるが、あくまで自分のやるべき仕事が最優先にある、ということを意識する必要があります。

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Shunsuke Mori
chunkeke-nikki

Joyz Inc. Product Sales Manager/ Sophia Univ./givery Inc. Web Marketing and Sales/Rarejob CS&English counselor/EDUCA co-founder