非効率なことの積み重ねが、効率化を生み出す

Shunsuke Mori
chunkeke-nikki
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3 min readMay 10, 2016

ビジネス・勉強において、誰しも一度は効率的に物事を進めたいと思うだろう。効率的に物事をスマートにこなしている人はできるやつだ、と思われるし、見ていてカッコイイ。自分も効率的になんでもそつなくこなせるようになりたい。そう思うけれど、なかなかできないものだ。なぜできないのか、自分には才能がないのか、と落胆してしまうことだってある。でも考えてみれば誰しも最初からすぐにできるわけではない。もちろん個人差はあるかもしれないが、結局非効率的なことを繰り返してこそ、効率的なことはなんなのかが見えてくるものだ。

http://www.lifehacker.jp/2015/03/150319brain_learns.html

僕は小さい頃からサッカーをやっていて、15年くらい続けていると、今の練習に取り組む姿勢であるとか、物事の考え方を小学校のころから持っていればもっとうまくなれたのになあと思うことがある。でも、冷静に考えてみるとそんなのは不可能だ。だって当時の自分はどうやれば上手くなる近道なのか、身をもって体験してみないとわからないから。プロサッカー選手の練習方法を真似してやるもののなぜかしっくりこない。しかし当時の自分は非効率であっても、不器用であっても向上心を持ってトコトン打ち込んできたからこそ、今になってやっと少し効率的に取り組む方法が見えてきたのかもしれないと思うようになった。

であるならば、今の自分はビジネスの領域において、効率的に物事を円滑に進められない自分に腹を立てている場合ではない。非効率であっても効率化を目指してトコトン打ち込むしかないのだ。そこには時間と集中力と根性が必要である。ここで忘れてはいけないのは、効率的にすすめるにはどうしたらいいのか、ということは常に念頭においたうえで、非効率なことをしなければならないということ。人間はワークがルーティーン化すると、作業は楽になり、これでいいのだと勘違いしてしまう時がある。それは大きな間違いで、そのルーティーンは非効率なのだということを常に認識していなければならない。

僕が身を置くスタートアップの世界では、毎日めまぐるしく状況が変化している。そんな中で非効率的な作業をいつまでもしていては、戦力にもならないし、むしろ荷物になってしまう。だからこそ、効率的なことは何なのかを常に考え、実行し、そしてまた見つめ直し、改善する。それでも結局慣れていないから非効率に結局なってしまう。それでも良い。大事なのは、スタートアップという領域であるならばさらに高速でこのサイクルを回し続けなければならない。優秀な人が2時間でできることを3時間かかってしまう。それでいいじゃないか。でも必ず1時間半にすることを考えて行動しなければならない。そしてそうした優秀な人たちをいずれは超えていかなければならない。

毎日がサバイバルで、毎日が勉強だ。それでも今の環境を楽しんで日々を過ごしていきたい。

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Shunsuke Mori
chunkeke-nikki

Joyz Inc. Product Sales Manager/ Sophia Univ./givery Inc. Web Marketing and Sales/Rarejob CS&English counselor/EDUCA co-founder