クリニコインのブロックチェーン使用例
単にブロックチェーンに表層に触れ、トークンを展開するだけの「ブロックチェーン」プロジェクトはたくさんあります。ですが、医療業界や臨床研究業界におけるMosio社の経験により、クリニコインアプリを通じた世界的な健康、ウェルネス、研究の改善にブロックチェーンを活用できるさまざまな方法を考案することができました。ブロックチェーンのもっとも分かりやすく、中心的な使用は、健康的な活動（運動、瞑想、健康的な活動や研究に関する）の完了を確認するために使用されるプルーフオブエンゲージメント（PoE）システムです。プルーフオブエンゲージメント（下図に示す一例）の中には数々の使用例があります。
クリニコインはMosioによって提供される新しい機能というだけでなく、業界全体のプラットフォームであるということです。オープンで分散型のプラットフォームとして、クリニコインは、トランザクションを格納するため、業界固有のブロックチェーン（サイドチェーン）に依存しています。このブロックチェーンは公にアクセス可能ですが、業界の使用例にカスタマイズされます：
報酬とインセンティブ
クリニコインでのブロックチェーンの最も基本的な使用例は、医療提供者や研究者に、ユーザーに対して価値あるインセンティブを容易に配布できるようにすることです。 CLINトークンはERC20標準で実装され、メインイーサリアムブロックチェーン上で公開されています。クリニコインのスマートコントラクトは、ユーザーがサイドチェーン内で使用するためにイーサリアムブロックチェーン上でトークンの隔離を可能にし、サイドチェーン内のトークンをイーサリアムのブロックチェーンに引き出すことができるようにします。
6億のCLINトークンプールは、クリニコインアプリを経由して健康的な活動をしたユーザへの配布用に予約されています。このプールの主な目的は、クリニコインのユーザー基盤を拡大し、多くのユーザー間でトークンを配布することです。
マイクロトランザクション
自動、もしくはピア・ツー・ピアで送った場合の少量のトークン配布は、クリニコインのサイドチェーン上で起こります。イーサリアムブロックチェーン上の取引実行時の現在のコスト（すなわちガス価格）は、小さな値の取引についてはイーサリアムの使用を禁止しています。ユーザに対する1〜1,000 CLINトークンの自動配布を含むこれらの取引は、クリニコインのインセンティブ・インフラストラクチャの重要な部分です。これらの取引は、スマートコントラクトやクリニコインサイドチェーン上のユーザの相互作用を介して処理され、このサイドチェーン上のトークン残高は、ユーザーの要求によってイーサリアムのブロックチェーンに引き出すことができます。サイドチェーン上のトークンはイーサリアムブロックチェーン上のトークンを表し、トークン供給総量の増加を可能にするものではありません。
ID管理
健康や研究業界で働く人々は、米国のHIPPA法における個人情報（PII）と保護対象保健情報（PHI）の双方で遍在的なセキュリティ上の課題に直面しています。 ブロックチェーンの基本的な技術である暗号化機能を利用することにより、個人情報と保護対象保健情報の両方を管理する新しいアプローチを提示します。ユーザーは、自分のウォレットアドレスまたは公開鍵で表され、IDの所有権は、秘密鍵で証明することができます。複数IDは決定的なアプローチを使用し簡単に作成することができ、さらなるユーザーの脱IDを可能にします。ここでの1つの課題は、なくしたIDの復旧管理です。クリニコインは、堅牢なID管理システムを実装するため他のベンダーと協働する予定です。
リソースリスト
クリニコインの分散型構造により開発者とベンダーは、ネイティブメッセージとして表示されアプリと相互作用のプライベートメッセージパスがセットアップされたアプリを作成できます。これらのパスの妥当性を確保するために、クリニコインは、アプリケーションとそれに関連する詳細情報のディレクトリを公開するサイドチェーンを使用します。ディレクトリエントリーは、URLやアプリ、説明、必要な権限などに関連したIDを含むことができます。
イベント確認やコミュニケーション
一般的には、一人の人が幸せで健康になるためには多くの医療提供者やベンダーが関与し、一緒に働いてます。これはMosioが豊富な経験を持っている臨床試験業界では一般的なことであり、医療業界でも一般的です。セキュリティ上の懸念のためにデータ共有に時間がかかる業界に大きな連携をもたらすために、クリニコインは、ベンダーがサイドチェーン上でトランザクションとして安全にイベントを発行できるように、スマートコントラクトとID管理を使用します。例えばこれらのトランザクションは、臨床試験中に進捗状況を監査するため、ベンダーとの連携を可能にするため、イベントの種類に基づいた新しいアクションとメッセージのきっかけとして使用されます。すべてのイベントトランザクションは、ベンダーとタイムスタンプによって署名されます。
