喫茶部story5 -香辛料について-

nanako
club de café
Published in
7 min readOct 3, 2019

お久しぶりです。アフリカ研究会9期、喫茶部員のカワハラです。

今回の投稿で取り上げる嗜好品は、、、、「香辛料」

喫茶部では主に、コーヒー、紅茶などの飲料を中心に学んでいますので、そこからは少しはずれます。しかしながら、香辛料も過去から現在に至るまで、世界中で重宝されてきた嗜好品のひとつだといえるでしょう。

と、いうことで、今回はこの夏にプライベートで参加したスパイスツアーのレポートとともに、香辛料について考えたいなと思います!

「香辛料」という単語は、ご存知の通り、あるひとつの種類を指すのではありません。全日本スパイス協会(そんなのあるんだ・・・)がまとめている「香辛料」「スパイス」「ハーブ」の定義が以下の通り。

香辛料とは

香辛料とは植物体の一部で、植物の果実、果皮、花、蕾(つぼみ)、樹皮、茎、葉、種子、根、地下茎などであって、特有の香り、辛味、色調を有し、飲食物に香り付け、消臭、調味、着色等の目的で使用し、風味や美観をそえるものの総称であり、スパイスとハーブに大別されます。

なるほど。その香りや味を利用するために、植物から採取される素材のことを総称して香辛料と言うのですね。

もちろん、飲食物だけでなく、石鹸などといった日用品にも使用されますし、身体の装飾に使われることもありますね。

スパイスとは

スパイスとは香辛料のうち、利用部位として茎と葉と花を除くものの総称です。

スパイスの具体例として、馴染みのある胡椒、ニンニクやショウガ、ごま、唐辛子などがあります。また、カレーに使われるイメージが強いクミンやサフラン、スイーツによく使われるシナモンも、スパイスのひとつです。他にもたくさんありますよね~。

ハーブとは

ハーブとは香辛料のうち、茎と葉と花を利用するものの総称です。

ハーブの具体例としては、クレソン、パセリ、バジル、ローズマリー、レモングラスなどがあります。ハーブと聞くと、”いい香りのする葉っぱ”というイメージがありますが、パセリもハーブのひとつと言えるんですね。数年前に日本でブームになったパクチーもそうなのかも。

以上のように、香辛料と一口に言っても、その種類や形態は本当にさまざまなのです。それがよくわかる体験が、先ほど述べたスパイスツアー。

さて、どこで参加してきたかというと、、

タンザニアのザンジバル島!

そうです。私、この夏にアフリカに渡航してきたのです~◎ ザンジバルは美しい海と世界遺産のストーンタウンで観光地としてもよく知られる島ですが、実はスパイスも有名。アフリカ研究会でも、7期の先輩方がザンジバルを中心にアフリカで生産されるスパイスについて研究されていました。

スパイスツアーも、ザンジバルの観光ではとても人気で、街中にたくさんある観光案内所や、キャッチのお兄さんたちを通してすぐに申し込むことができるツアーです。

このスパイスツアーを申し込むと、ストーンタウンから車でスパイス農園に連れて行ってくれ、スパイスのもととなるさまざまな植物の紹介をひたすらしてくれます。驚くべきは観察できる種類の多さ!

バニラにはじまり、

リップスティックや、マサイの髪の色付けにも使われるシノバアと呼ばれる(たぶんそう言ってた)植物や、

ナツメグ、

シナモン!

スイーツの風味付けによく使われる私も大好きなシナモン、実は木の皮だということが判明。皆さんはご存じだったかもしれませんが、私はとてもつもなく大きな衝撃をうけました・・・。樹皮の内側の匂いを嗅いでみると、まさにシナモン!でした。他の多くのスパイスもそうですが、これをパウダーやなんかにしたものが世界に流通しているわけですね。

クローブの葉っぱ。通常スパイスとして使われるのはクローブのつぼみを乾燥させたものですが、この葉っぱもちぎって嗅いでみると、いい香りがしました。料理やチャイに多く使われるほか、薬としても使えるんだよーとガイドさんがおっしゃっていました。

このほかにも、ジャスミンやレモングラス、カルダモン、ハルリやカランボラ、タマリンなど、知っているものからはじめてみるものまでたくさん!紹介してもらうことができました。

なかには、

みんなだいすきパイナップルやバナナ、

さらに、、、

コーヒーの実や、

なんとカカオの実まで!みることができました!

(今回のアフリカ渡航では、スケジュールがうまくくめずコーヒー農園もカカオ農園もあきらめていたので、この目で見られただけでとっても嬉しかったです涙)

農園の方々も、ツアー会社のガイドさんも、たくさんのことを丁寧に説明してくださり、私達の靴や足にアリたちが登ってきてしまったときはみんなでとってくれました笑 ココナッツの木に登って取ってきてくれたりもします!すごかった。

すこし話がそれてしまいましたが、このような農園がザンジバルにはたくさんあり、数え切れないほどの種類の植物が栽培されているのです。

実際にザンジバルのお土産屋さんでは数多くのスパイス、それらを使った紅茶やチョコレート、石鹸などがたくさんおいてありました。

また、街中のごはんやさんでもたくさんスパイスが使われているそうで、わたしたちもスパイスツアーのおわりにストーンタウン近くの庶民的なレストランで、ザンジバルでも人気の、スパイスをたくさん使ったピラウをいただきました。スパイシーでチキンもよく合い、とても美味しかったです。

香辛料というものが、ザンジバルにおいてとても大事な要素のひとつであるということがよくわかるスパイスツアーでしたが、初めに述べたように、香辛料は世界中に流通し、人々の日々の暮らしのなかで多く使われていますよね。もちろん地域によってポピュラーなものが違ったり、使われ方も様々ではありますが、重要な食材であり、嗜好品のひとつであるということは断言!できると思います。

また、古くから世界中で貿易商品として扱われ、歴史を学ぶなかでも重要なカギとなる点も、コーヒーや紅茶と共通していますね。

身近であり、知らないことも多い「香辛料」の世界、ぜひのぞいてみてはいかがでしょうか。

以上、喫茶部story5でした!

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