喫茶部story7ーコーヒーサイフォンについてー

nanako
club de café
Published in
4 min readNov 30, 2019

こんにちは。アフリカ研究会9期、喫茶部員のカワハラです。

さて、喫茶部では、コーヒーや紅茶といった嗜好品を実際に味わいながら、活動をしています。

コーヒーや紅茶の味や香りを楽しむにあたっては、その淹れ方から丁寧に学んでいるのですが、喫茶部に入ってから知ったことのひとつに、嗜好品のための器具の豊富さ、ということがあります。

チェーンのカフェやコンビニでコーヒーを頼むと、大抵それは電動のコーヒーマシンで淹れられ、カップに入って出てきますが、喫茶部ではコーヒーミルを使って豆を挽き、ドリッパーに挽いた豆を入れて、できれば細い口のポットを使ってお湯を注ぎ、コーヒーサーバーにコーヒーをだします。他にもコーヒー豆の計量用のスプーンや、美味しく味わうためのカップなど、私たちがコーヒーを口にするまでの過程で、さまざまな器具が使われているということがわかってきました。

コーヒーだけでなく、紅茶に関しても同様です。LUPICIA 本店にティーレッスンに行った際も、紅茶にまつわるさまざまな器具が店頭に並んでいて、眺めているだけでとても面白かったことを覚えています。

ということで、今回は私が最近新たに知出会った、嗜好品にまつわる器具をご紹介したいと思います。それは、、

コーヒーサイフォン!

ガラスでできた風船型のフラスコと漏斗、フラスコを支えるスタンド、そしてフラスコを温めるためのアルコールランプによってコーヒーを抽出する器具です。

みためはまるで、理科の実験に使いそうなかんじ。

さて、このサイフォンはどのように使うのか、おおざっぱに手順をご紹介すると、

1.下のフラスコに水(お湯)をいれる

2.上の漏斗にコーヒー豆の粉をいれる

3.アルコールランプに火をつけてあたためる

以上!

つまり、アルコールランプの火を使ってフラスコ内の水をあたため、沸騰させ、フラスコ内の気圧をあげることで、上の漏斗の粉の方へ水を送るという仕組みなのです。

火をつけてから暫くすると、下のフラスコ内の水がふつふつとしてきます。

沸騰が強くなればなるほど、フラスコ内の気圧は上がっていき、それに伴って漏斗に水が入っていきます。そうして漏斗内の粉に水が混ざることで、コーヒーが抽出されます。

このタイミングで、一度ヘラで軽くかき混ぜることも美味しいコーヒーになるためのポイントだそう。

少しして、抽出が終わったなと思ったら、アルコールランプの火を止めます。

すると、フラスコ内の気圧が下がり、上の漏斗に押し上げられていたコーヒーが、フラスコへとおりてくるのです。

蒸気圧を利用したコーヒーサイフォン、とっても面白いと思いませんか?

お湯がふつふつとしてきて、あがっていく過程もなんだか面白くて、待っている時間も楽しめます。

また、器具そのもののおしゃれな見た目も、私は結構好きだなと思いました!

19世紀のはじめに、ヨーロッパでうまれたといわれるコーヒーサイフォン、日本でも1925年に初めて販売されたそうで、昭和の喫茶店では使用していたところも多かったようです。

最近ではあまり見かけませんが、未だに使用している喫茶店もあるそうなので、是非探してみたいなと思います。

みなさんも、コーヒーや紅茶を飲まれる際には、その淹れ方や、その過程で使われる道具、器具にも注目してみてはいかがでしょうか。きっと新しい発見がありますよ。

以上、喫茶部story7でした。

UCCによる詳しいサイフォンの使い方の動画がありますので、興味がある方は是非ご覧ください。

https://m.youtube.com/watch?v=XGqvfdrj2VA&feature=youtu.be

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