紅茶≒チャイ?

Hideki
club de café
Published in
4 min readOct 31, 2019

お久しぶりです。

9期の小山です。前回の投稿からも一ヶ月経ったかと、、、時の流れの早いこと。

さて、私自身トルコのアンカラに留学中ということでトルコ文化に染まっている今日この頃ですが、、、

約3年前に爆破テロがあった首都アンカラの中心地

その文化の1つといっても過言ではないのが”チャイを飲むこと”です。

茶葉生産量世界5位、消費量は1位(年により変動あり)と言われており、数字の面からも確かなようです。

確かに食後は多くの店でチャイが無料で出て来ますし、喫茶店に行っても一杯20~60円ほどで飲めてしまいます。留学先の大学ではコーヒーを嗜む会なるものに入り、日々精進しております。

そんな風にチャイを嗜んでいるうちに、数々の疑問が湧いて来ました。

特に喫茶部として気になった点が2つ。

『トルコ流紅茶の淹れ方とグラスついて』

今回はこの2つについて考察していきたいと思います。

~トルコ流の紅茶の淹れ方~

もちろんティーパックやブリティッシュスタイルの淹れ方も盛んですが、トルコにはトルコ流の淹れ方があります。

それが「チャイダンルク」と呼ばれる専用のポットで淹れる方法。

上が茶葉、下がお湯で各人濃さを調節する

使い方はとても簡単。上には茶葉を、下にはお湯を入れて火にかける。(それぞれトルコ語の名前があります)

お湯が沸いたら上の茶葉が入ったポットに注いで抽出。後はグラスに好きな濃さで紅茶とお湯を入れて飲む。というものです。そのためお店でチャイを注文するときは多くの場合濃さを調節できます。

ではなぜこのような飲み方が盛んになったのか。

そもそもトルコにおける紅茶栽培は18世紀に始まったと言われています。

日本から輸入された茶葉で栽培したのが始まりとか。(諸説あり)トルコ国内にて、紅茶栽培に適した地域が黒海沿岸のリゼと呼ばれるところ。「リゼ産の茶葉」は渋みが少なくスッキリしていて飲みやすいというのが特徴。長く抽出しても問題にならず、濃く抽出したらその分お湯で割れば最後まで美味しく飲めます!
風土に合わせた工夫の産物だったんですね。。。

また紅茶だけではなくグラスにも特徴があります。

1杯60円のチャイ(ストレート)

このグラス、一度は目にしたことがないでしょうか?

この形の由来はチューリップの形を真似た説、持ちやすいから説などいろいろあります。個人的にオスマン帝国下に盛んであったチューリップ栽培と絡めて考えるのが史学的にみて妥当だと思います。ただ、はっきりとした文献が見つけられていないので捜索中です。(参考文献はトルコ語で読めなかったので、目下英語版を捜索中です。)

飲み方は受け皿を使ってストレート!(お好みで砂糖)ミルクなどは入れないようです。(リゼの紅茶にはあまり合わないのか。。。?)

日本で親しんでいた紅茶ですが、所変われば紅茶も変わるようです。歴史的、文化的な変遷のなかで嗜好飲料の飲み方が変化している点はとても興味深いです。また時代によって嗜好飲料が果たす役割も変化していると考えました。これについてはまた違う記事で触れたいと思います。

今トルコにいるのでこのような記事を書きましたが、もっと世界のあらゆる地域で比べみたいというのが本音です。

それではまた一ヶ月後に!

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