「たったひとりの、好きなひと、応援したいひとに向けたサービスを」Code Republic卒業生インタビュー 株式会社coco高橋俊介氏

Keita Wade
Code Republic Blog
Published in
6 min readDec 6, 2018

皆さんこんにちはCodeRepublic運営事務局です。CodeRepublic卒業生インタビュー第一弾として、 「口コミ獲得支援サービス coco」を運営している、株式会社coco 代表取締役社長の高橋 俊介氏にサービスの立ち上げ方、資金調達の際の注意点などのお話を伺いました。

高橋 俊介
株式会社coco代表取締役社長
2013年に慶應義塾大学在学中に起業。当初のビジネスモデルは、スマホ向け写真共有アプリ。
2017年にCode Republic採択を機に、現在のビジネスモデルにピボット、 現在は、店舗が口コミを簡単に獲得できる「口コミ獲得支援サービス coco」を運営。

Q1.現在のサービスまでの変遷を教えてください。

起業した当初にやろうとしていたのが、スマホ向けの写真共有アプリです。それがうまく行かず、いくつもの事業アイデアを形にしては変更するという時期を過ごしました。
Movida(現Genuine Startups)に採択された際には「統計情報の検索ツール」でしたし、Code Republicにエントリーした際には「Q&Aサイトが簡単に作れるCMS」でした。このビジネスでは僕一人が食べていけるだけの売り上げが立っていましたが、堀さんのアドバイスで採択を機にピボットを決意しました。
-この決断を後悔していますか?
-いえ、全く後悔していません。いま思えば凄く良い決断だったと思います。

Q2.Code Republicへエントリーしたきっかけを教えてください。

主なきっかけ2つあります。1つは、自分に自信がついたこと。これまでのサービスはあまり上手くいっていませんでしたが、当時行っていたサービスで売上がたったため、今度こそ投資を受けてグロースさせられる自信がついていました。2つめはプログラムの質です。Post1億というバリュエーションと、メンタリング等の豊富な支援体制が自分にちょうど良いと感じました。また、EastVenturesとYJCapitalという業界内での知名度の高い投資家から投資を受けることで、toBビジネスを有利に進められると思いました。これらの要素と、エントリーを検討したタイミングが、ちょうど半年に一度のエントリー期間(2017年当時。現在は毎月エントリー可能の常時採択方式)であったため、今しかないと思いエントリーしました。

Q3.現在のビジネスアイデアを思い付いたきっかけを教えてください

CR初回のメンタリングの時に「アイデアを見つけるために、国内外の事例をもっと研究した方が良いよ」とバタラさんに言われ、1週間で海外の事例を徹底的に洗い出しました。

-最終的に今のビジネスに決めたきっかけは?
これまでの自分の事業アイデアがあまり上手くいかなかったので、採択された段階で「自分で考えない」ことを決めていました。なので、堀さんバタラさんが「これで行こう」と背中を押してくれたのが決断のきっかけとなりました。
また、ペルソナを自分の中で明確にしていて、その人が喜んでもらえるビジネスにしたいという軸もありました。それは、行きつけの整体院の院長です。彼に、ベースになった海外のプロダクトを紹介して、「いいね!」と言ってもらえたので、このプロダクトにしようと決定しました。ペルソナを明確にすることは凄く重要で、MVPもその人のために作ればよくなります。
今ではこの整骨院は儲かりすぎて、1か月先まで予約が埋まり、値上げまでしました。こういう風に、ユーザーさんに明確に価値が出ると嬉しいですね。

Q4.CRのメンタリングで印象に残っている・影響を与えたものを教えてください

バタラさんの「類似・先行事例を徹底して研究しよう」というアドバイスと、堀さんの「今すぐアメリカに行って研究しよう」というのが印象に残っています。同領域で最も成功していたプロダクトである、PodiumのファウンダーにすぐにTwitterで連絡を取って、サービスの立ち上げなどを学びました。

Q5.もう一度起業するなら、気をつけたいことは何ですか?

2つあります。
1つは、調達のタイミング。準備ができる前に投資家さんから声がかかり、投資家さんのタイミングで資金調達に動いてしまったことです。投資家さんからお声がけを頂くと、嬉しくなってしまい、すぐに調達に動いてしまいました。本来であれば、もっと準備を整えてから調達に動くべきだったと思います。

2つ目は、マーケティングを軽視し過ぎたことです。どう売るか、オペレーションをどう構築するかの試行錯誤をおろそかにしてしまったが故に、バリュエーションも上げきれませんでしたし、資金調達直後にグロースを大幅に加速させることも難しかったです。プロダクトが売れた次に行うことは、マーケティングの仕組みを構築することだと思います。スタートアップのプロダクトは、今まで世界に無かったものです。つまり、これのマーケティングの専門家というのは存在しません。自分たちで試行錯誤しながら最適なマーケティング手法を見出す必要があります。

Q6.CRに参加してよかったと思うことは何ですか?

たくさんありますけど、一番は週に一度のメンタリングですね。週一というペースで進捗を共有する時間があったことで、自分の中での甘えがなくなりました。必ず何かしらの進捗をもっていかなければいけないというプレッシャーがあったので。

Q7.これからCRにエントリーする起業家へのメッセージ

3か月間堀さんバタラさんのフィードバックを受けられるという機会はまたとないものになります。その間は、自分の我を殺して受けたフィードバックを徹底して実行に移すことで、自分で考えるだけでは見つからない新たな発見や、視座の高さが得られます。
堀さんバタラさんを始めとしたCRスタッフの皆さんは、全員親身に起業家の立場で物事を考えてくれるので、参加を迷われている方がいたら、まずとりあえず軽い相談などにいってみることをおすすめします!

cocoではインターン生やリモートワーカーを積極的に登用したチームで運営をしているそう。ご興味のある方はぜひこちらよりご連絡を!

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