シェアリング物流から未来交通の考察

邱 開洲
Code Republic Blog
Published in
4 min readMar 27, 2018

Aseriesで48億円調達の中国”地上鉄”

2018年3月27日プレリリースにより、中国の"地上鉄"がAシリーズで著名VCから48億円調達に成功しました。前回2017 年5月に実施したPre-Aの8億円の調達からただ1年弱経ちまして、会社の設立からもただ3年でした。
"地上鉄"は(メトロのような)地下鉄が地上に走るという意味そのものではなく、電気車両を集約的な運営し、2B向けの物流フリートリースおよび運行支援サービスを提供する会社です。

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地上鉄は、配達物流問題に取り組んでおり、物流会社ではなく、マッチングもやらず。どちらかというと環境にやさしい新エレルギーの運輸力をシェアリングし、運輸が必要となる会社の負担を軽くするソリューションの提供会社を目指します。トータルソリューションとして補充サービス、運用サポート、およびさまざまな付加価値を提供しています。
ガソリンが豊富ではなく自動車産業がグローバルに遅れていた中国の国策として、新エネルギー車を大きく推進している中、中国の電気自動車の数と質が大幅に伸びたが、中国における電気自動車による配送の普及率は依然として低い。 「高コスト、道の制限、汚染、非効率」といった配送業務&物流の深刻な課題である。既存の新エネルギー会社が単一のニーズに対応するサービス設計で多くの企業ニーズに満たせていない。
一方、ECの普及と伴い、配達の課題がますます複雑となり、汚染問題を解決するための一の道は、電気自動車の推進ではあります。また、無駄な走行をなくすベクトルにおいてはシェアリングも王道かもしれないです。電気パイルが必要な自動車のシェアリングはUberよりもオペレーションが難しいそうな印象です。

2017年年末まで、投下した車両数は1万台を超え、30都市以上、自社&提携電気パイルを2000個以上提供している当社は、2年で大量の顧客を蓄積し、サービスをだんだん標準化してきました。これからは、より多くのDetailまでモジュール化を行い、企業のコスト削減やカスタマイズに対応していくそうです。

今も将来も大手顧客を中心にサービス提供の戦略は変わらないが、如何に大手物流会社のニーズに応えるかは、下記の解答を追求し続けるのが必要です。

・車両の持続運行
・充電問題
・利用シーンと車両の選択
・ドライバー、顧客などプレヤー間Win-Winモデル

そのため、物流業界、顧客ニーズの研究、製品の理解と顧客への啓蒙を行ったり、一番の課題である充電問題:電気パイルの電量不足、導入Space不足、駐車の不便などに対し、電気パイルを駐車場と統一、同業提携などにより、確実な解決に取り組んだりしています。

今後の戦略としては、多くのドライバーや、運輸力を巻き込んで、従来の燃料車をリプレースし、最終的に標準化サービスを利用してオフラインの強みをオンラインの製品に反映されることです。大手顧客を中心にソリューション提供だけでなく、多くの中小企業向けもソリューションを提供していくようです。
電気自動車との入れ替えるタイミングにおいて、2Bの物流領域は、一番力を入れやすい分野だと言われており、"地上鉄”は既に一流都市で良い運営効果が見えて、将来的にはこの領域のトップ企業になる可能性が大きいです。

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邱 開洲
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