あの服部先生にいろいろ相談してみました。
シェアリングプラットフォームは、ネコに関する知恵と知識の集積です。ネコ愛好家・関係者が大勢集まるライタソンイベントで、ネコに関する質問疑問を集めて整理したものに、獣医師など専門家から回答してもらい、ダイアログ(会話)に整理したものです。そこからアウトプットされたものがキャットボットとなるわけです。
当初、獣医師会にアプローチしていたのですが、公式見解として回答できない、とくに、病気に関しては難しいと、獣医師の先生も個人の立場では賛成していただけるのですが、獣医師会という組織になると、ご協力いただけないことがわかりました。
しかし、飼い主愛好家が求めているのは、専門家の回答であり、イコール獣医師会ではありません。むしろ、獣医師だけではなく、行動学、心理学、免疫学などの専門家が参加した、コミッティを作るほうが有効なのではないかと思い、服部先生に相談に伺ったのです。
最初から、相談しに行くなら、服部先生と決めていました。先生のことは、情熱大陸で知り、本も楽しく読ませてもらっていましたし、いそねこの人たちが服部先生なら信用できるという強い推薦も後押しに。
9月25日、東京猫医療センターに伺い、服部先生にいろいろお聞きすることができました。以下は、そのポイントです。
>ネットの情報の6割は嘘だと思ったほうがいい。
・匿名原稿、まとめサイトはダメ。
・署名原稿は責任をとるということ。
>愛好家の回答は信用できない。
・愛好家は経験でしか語れない。
・その経験がどの程度なのかわからない。
・科学的な回答できない。
・企業から商品提供を受けて書いてるかも知れない。
・獣医だってしがらみはあるが。
>意義はわかるが、
・生きた情報、新しい情報、ともに学ぶという意義はよくわかる。
・焼き直しではいけないということ。
・新しい情報を提供するにはコストがかかる。
>質問者の前提がわからない。
・品種、年齢、性別、不妊手術、同居、室内飼い。
・レントゲン見ないとわからないことも。
・質問者もFB認証ではなく、実名前提にすべき。
>一問一答にならない
・1行では済まない。
・最低500字は書きたい。
・服部先生は「にゃんペディア」で署名記事を書いている。
・500字の回答を渡して、あとはお任せではダメだろう。
>専門分野を持っている獣医師を10名くらい集めてはどうか。
・癌、免疫、繁殖、行動学など。
最後に、ネコのためになることなら何でも協力すると仰っていただきました。まさに、百人力、いや、万人力をコードフォーキャットが得た瞬間でした。