いそねこのこと

Takashi Fujimoto
CodeforCAT
Published in
3 min readDec 23, 2018

青葉区のねこ協に対して、地域猫情報システム「マイにゃんバー制度」の提案をしたのですが、「まあ、あればいい仕組みだとは思うが実現は難しい」ということになりました。それは、ねこ協の運営主体である愛護団体の中心メンバーがかなりのお年で、SNS・スマホはおろか、メールさえも無理そうなこと、そして、獣医師のみなさんに、地域猫カルテまでつくる余裕がないことが理由でした。

そして、我々は、青葉区以外の、地域猫の現場を探し始めました。そう言えば、地域猫の活動って、磯子区から始まったんじゃなかったっけ?知り合いの横浜市会議員に紹介してもらって、磯子区猫の飼育ガイドライン推進協議会(通称いそねこ)に辿り着いたのでした。

2017年3月、磯子区の担当者にも同席してもらい、アン動物病院で、いそねこ代表の坂田先生と看護師の佐藤さんにお会いしました。まず、コードフォーキャットが、何を目指しているのか、青葉区に提案してきたことを説明、そして、いそねこの活動と何が課題なのかをお聞きしました。

磯子区は、青葉区とぜんぜん違ってた!

青葉区のTNRは、捕まえて、不妊手術をして、もとの場所に戻すだけ。まあ言えば、片っ端から、不妊手術をすることが目的化している。それに対して、磯子区は、ボランティアが3人以上のグループになって保護対象の地域猫たちが天寿を全うするまで管理する仕組みなのです。

なるほど、これが、地域猫活動の原点だったか!

いそねこの目的は、猫の適正飼育ガイドラインの普及なので、その広報PRの強化が課題であることもわかりました。

それから、石巻ハッカソンでの合宿、石巻日日こども新聞の取材などを通して、こども記者によるPR活動というアイデアを思いつきましたが、その年の9月、神戸で開催されたコードフォーキャットジャパンサミットで、ホノルルの人としまうまの人からインスピレーションを得たチャットボット、いや、キャットボットが決め手になるのではと考えるに至ったのでした。

2017年11月、いそねこ防災セミナーの際、佐藤さんと講師でいらしてた東京獣医師会の平井先生に、キャットボットのアイデアをぶつけてみたら、なんと好感触。

いそねこは、地域猫に関することだったら、協力できるよとのことで、1月28日、磯子区の町内会館に、いそねこのボランティアの方々に集まっていただき、コードフォーキャットのメンバーと一緒に、ライタソンを行いました。実際は、ライタソンというよりは、ヒヤリングに終わりましたが、現場の生の声を聞かせていただいたことが、その後の開発にも大いに役立っています。

2018年2月22日、キャットボット(CatBot)のアルファ版ができた暁には、まっさきに、いそねこのみなさんに、お見せして、感想を伺いたいと思っています。

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