Knit for Cat(猫のための編み物)

Tetsuji Ishii
CodeforCAT
Published in
4 min readDec 2, 2019

間違いなく猫は毛糸が好きだ。毛糸の玉を見ると狩猟本能がくすぐられ、それをいじらずにはいられない。

あれは今年の猫の日だったか?
私は所用で岐阜を離れることができず、猫の日の集会に参加することはかなわなかった。しかし、、、

その集会でCode for Catのために貢献している猫として何匹かの猫があげられていた。そのうちの一匹が私だった。私は岐阜を寝床にしているため、たまの東京出張で集会に参加するぐらい。大したことはしていないと思っているのだが、それでも仲間から「貢献している」と選んでもらえるということは素直にうれしい。しかも、猫たちがつくったオフィシャルグッズを頂けるとのこと。ただただ感謝だった。

(しかし、それは巧妙な罠でもあった)

そして、一匹の猫が言った。
「きっと岐阜の猫なら私たちのための編み物をつくってくれます!」

それからこのプロジェクトは始まった。

猫は毛糸が好きだ。それは分かる。しかし編み物は何が好きか分からない。だが、世の中には私と同じように猫の編み物好きという方もいるようだ。「帽子 猫」と検索すると可愛らしい編み物の帽子をかぶったネコ達の画像がたくさん見つかる。うちのネコにも節分の日にかぶってもらったことがある。

鬼の帽子をかぶせられアンニュイに窓の外を見つめる

しかし、猫達への編み物はこれではない。(ちょっと面白いが)

Pinterestで改め探したところ、ちょうどいいアイデアを見つけた。Pinterestは最強である。

編み込みでネコの形をつくればいい。それなら文字も入れることができるし、大きさも変えることは可能だ。見つけたアイデアはカバンだったが、クッションカバーにすれば猫達でも「もふもふ」できるだろう。編み図は載っていなかったので自分で編み図を起こしてみる。

うむ。できそうである。

近所の糸屋さんに行き、この編み図を見せて糸を選ぶ。編み物で一番楽しい時間だ。このイメージにあう糸でクッションカバーに適した柔らかめのウールを選んだ。

そうこうしているうちに仲間の猫から渋谷ハチ公前に呼び出され、件のオフィシャルグッズを手渡された。めちゃめちゃ人も多かったが、めちゃめちゃうれしくて、もらったトートと一緒に記念撮影をしてもらった。

すごくご満悦。編み物袋にもしっくりくるサイズのトート

貰ってしまったからには頑張るしかない。。。
イベント参加前のカフェでの休憩時間にも編み物。出張時の新幹線の中でも編み物。(まあ。いつものことですが、、)

そして、だいたい1か月弱ぐらいで完成。

うちのネコハウスとも相性が良い

5月のソーシャルハックデーにお披露目したいというので、圧縮袋にいれてレターパックで大宮の猫に納品した。この辺りは猫なので雑である。

どうやら猫達も気に入ってくれて正直ホッとした。それにしてもこの世の中で一番恐ろしいものは「無邪気な善意」なのだろう。

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