WHITE PAPER 1.0

Axel Mark
Contract Servant
Published in
13 min readDec 25, 2018

2019.7.31版 EVOの仕様変更

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『コントラクトサーヴァント -CARD GAME』は、分散型アプリケーションやスマートコントラクトを構築するプラットフォームであるEthereumで動作するトレーディングカードゲームです。

プレイヤーはオンライン空間上で自由にサーヴァント(カードトークン)を取引することが可能で、ブロックチェーンが不正を監視します。マーケット以外のバトルや強化などのゲーム部分をチェーン上で処理しないため、GASコストが抑えられたユーザーフレンドリーな設計となっています。

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1 Introduction

1.1 Motivation

1.1.1 ERC721とデジタルTCG
1.1.2 スケーラビリティ問題への対応
1.1.3 GASコストの還元

1.2 Contract Servant

1.2.1 システムデザイン
1.2.2 ゲームデザイン
1.2.3 世界観

2Game information

2.1 Rules

2.1.1 遊び方
2.1.2 Market
2.1.3 Mix(配合)
2.1.4 LvUP(強化)
2.1.5 Evolution(進化)
2.1.6 Formation(デッキ編成)
2.1.7 Battle
2.1.8 Ghost

3 Servant

3.1 On chain data

3.1.1 Token data
3.1.2 Crypto status

3.2 Sever data

3.2.1 Other data
3.2.2 Battle Status

4Game logic

4.1 DNA logic

4.2 Battle logic

4.2.1 行動順
4.2.2 ターゲット

1 Introduction

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1.1 Motivation

1.1.1 ERC721とデジタルTCG

デジタルアセットの価値:イーサリアムのスマートコントラクトにはEthereum RFC(Request for Comment)と呼ばれる標準規格が存在し、2017年9月に新しく提案された規格がERC721と呼ばれています。ERC721はNFT(Non-Fungible Token)と呼ばれ、その性質はすべてのトークンが別々の個性を持ち、複製できない点にあります。これによりユーザーは、トレーディングカードゲームのカードと等しい価値を手にします。

https://www.ethereum.org/

https://github.com/ethereum/EIPs/issues/721

創造されるトレンド:これまでのトレーディングカードゲームでは管理者が決めたカード群が発行され、その組み合わせでデッキを編成することが基本でした。本ゲームでは、存在するサーヴァント(カードトークン)からユーザーが新たなサーヴァントを生み出し、新しい戦術を創造することができます。ユーザーが生み出す価値によってゲーム内のトレンドが変化していく生物的なトレーディングカードゲームです。

1.1.2 スケーラビリティ問題への対応

イーサリアムではユーザー数やノードの増加によってトランザクションが詰まり、処理の混雑から送金遅延や手数料の増加が発生しています。本ゲームでは、イーサリアムネットワークの負荷を軽減するためにゲーム内の一部情報をブロックチェーン外で管理することで、トランザクションの情報量を軽減しています。

1.1.3 GASコストの還元

ブロックチェーンを利用した際に必要となるGASを間接的に還元します。ゲームでETHを消費するとポイントがたまります。ポイントはゲーム内のアイテムや通貨と交換することができます。

GASと同価値の還元を保証するものではなく、ETHの消費額に比例したポイント付与になります。

1.2 Contract Servant

1.2.1 システムデザイン

処理の最適化:ブロックチェーンの情報をゲーム画面に素早く表示するためにトークンやオークションの情報をレプリケーションし、データアクセスの効率化を図っています。

GASマネジメント:スマートコントラクトの実行がスムーズに行えるよう、市場のGAS価格をリアルタイムで監視し、トランザクション送信時のGAS設定を最適化しています。カードトークンの画像やステータス等をサーバー側で管理することで、GASの節約や更新処理の高速化・安定化を図っています。

非ETH所持ユーザーのゲーム体験向上:非トークンのカードを実装することによって、ETHを所持していなくてもゲームをプレイできる仕組みを導入しています。そしてゲストモードを実装することで、MetaMaskやウォレットブラウザ無しでゲームの一部を体験できる作りになっています。

マルチデバイスへの対応:レスポンシブなWebUI設計により、PC・タブレット・スマートフォンでの多種デバイスの動作に対応しています。

トークン:カード情報(キャラクターの暗号文字列)をERC721トークンとして管理することにより、代替不可能なユーザー資産としての価値や再利用性を提供します。

1.2.2 ゲームデザイン

Formation(デッキ編成)の多様性:ブラウザベースのトレーディングカードゲームにおいてユーザーフレンドリーなゲームを実現するため、オートバトルをベースにゲームデザインを開始しました。オートバトルの一般的なルールでは、ユーザーのデッキ編成が類似していく傾向にあります。それを避けるためにERC721の代替不可能な性質を利用してすべてのサーヴァントのステータスが異なるように設計しました。これにより完全なトップメタ(※1)という概念はなくなり、それぞれのユーザーがある一定のトレンドの中で独自のデッキ編成を考えることになります。
※1 トップメタ ゲーム上で一番強く、流行しているデッキ群のこと

Formation(デッキ編成)の思考性:本ゲームは、デッキ編成ですべてが決まるといっても過言ではありません。サーヴァントの行動する順番、攻撃する範囲、攻撃や回復に付加される効果などサーヴァントが生まれた瞬間からすべてが暗号文字列によって決められています。そして最適なサーヴァント8枚を選び編成することが重要です。確率で揺らぎがある要素はクリティカルとガードの2つの要素だけです。

サーヴァントの獲得:昨今のゲームでは確率でアイテムを獲得する手法が多く採用されています。それにより実行したい戦術を得るまでに確率の壁が存在し、それがゲームを楽しむ1つの弊害となっています。本ゲームでは、マーケットから自分が必要と考えたステータスのサーヴァントを選んで購入することができるため、最速で戦術を完成させることができます。サーヴァントの真の価値を見抜く、目利きがユーザースキルとして必要になります。

1.2.3 世界観

新たな挑戦者へ

契約せよ。そして、屈強なサーヴァント達を従え戦いに挑め。

この世界で最強の頭脳を持つプレイヤーは誰か。それが今、決する。

サーヴァントに秘められた暗号を紐解く事が鍵となる。

完璧な戦術、統計の掌握、最強のサーヴァント。すべてを網羅し、

完全な勝利を掴め。

2 Game information

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2.1 Rules

2.1.1 遊び方

サーヴァントのマスターとなり、他のマスターとバトルするトレーディングカードゲームです。ETHを使ってサーヴァントを購入したり、マスター同士で売買することができます。サーヴァント同士を配合することで新たなサーヴァントを生み出すことも可能です。自分だけのサーヴァントでデッキを編成し、頂点を目指しましょう。

2.1.2 Market

サーヴァントをマスター同士で取引できます。販売されているサーヴァントとレンタルに出されているサーヴァントがマーケットには存在します。販売されているサーヴァントはETHを支払うことで所有権を獲得することができます。レンタルに出されているサーヴァントはETHを支払うことで配合相手に指定することができ、所有権は獲得できません。

2.1.3 Mix(配合)

2体のサーヴァントを配合することによって、新しいサーヴァントを生み出すことができます。
※配合に利用したサーヴァントは消滅しません。

2.1.4 LvUP(強化)

サーヴァントはコンサヴァコインというゲーム内通貨(以下:CSC)を消費してLvUPすることができます。レベルが上昇するとHPとPOWのステータスが上昇します。

2.1.5 Evolution(進化)

サーヴァントは同一の絵柄のサーヴァントを消費することによって進化することができます。進化するとHPとPOWのステータスが上昇します。進化は9回可能で、2・3・4段階目で絵柄が変化し、2・4・6段階目でスキルが強化されます。BASEサーヴァントにMATERIALサーヴァントの進化段階が合算され、レベルは高い方のレベルになります。MATERIALサーヴァントは消滅します。

2.1.6 Formation(デッキ編成)

デッキにはサーヴァントとバトル専用サーヴァントを編成することができます。バトル専用サーヴァントは配合や売買などには利用できません。デッキには8体までサーヴァントを編成することができます。

2.1.7 Battle

サーヴァントで編成したデッキでバトルを行い、結果によってレーティングが変動します。現在のレーティングに応じて、CSCを参加報酬として獲得することができます。レーティングによってランキングイベントが実施され、ランキング報酬を獲得することもできます。

2.1.8 Ghost

所有しているサーヴァントのコピーを他のマスターにバトル限定で貸し出す事ができます。借りるにはETHを消費します。同時に複数人に貸し出す事が可能です。貸し出しても自分もバトルで使用できます。

3 Servant

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3.1 On chain data

3.1.1 Token data

本ゲームのERC721トークンにはサーヴァントの能力やイラストを決定する情報や配合やマーケットに関連する情報が格納されています。

3.1.2 Crypto status

サーヴァントの暗号情報でバトルや配合に関係するデータです。

・GROUPサーヴァントが所属する組織や国です。

・JOBサーヴァントの職業タイプです。狙う列が職業によって違います。

・SINサーヴァントが背負う罪です。

・FAITHサーヴァントの信仰心です。

・TARGETサーヴァントが狙うスクエアの位置です。

・ORDERサーヴァントが行動する順番です。

・???

・???

・???

・RESIST サーヴァントが持つ状態異常に対する耐性です。

・ZODIACサーヴァントの持つ星座です。

・GUARDIAN サーヴァントを守護する神です。

3.2 Sever data

3.2.1 Other data

ERC721トークンに格納する情報とサーバー側に格納する情報を分けることで、代替不可能トークン(NFT)の優れた部分とゲームを遊ぶ上でのユーザビリティを担保します。サーヴァントのステータスは、トークン情報とゲーム上で強化した結果が計算されてサーバー側に格納されます。

3.2.2 Battle status

サーヴァントのステータス情報でバトルに関係するデータです。

・HPサーヴァントのヒットポイントです。

・POWサーヴァントの力です。攻撃や回復の威力を決定します。

・VIGサーヴァントの警戒心です。攻撃をガードする確率に影響します。

・DEFサーヴァントの防御力です。攻撃をガードした時にダメージ減少率に影響します。

・LUKサーヴァントの運です。クリティカルを発生させる確率に影響します。

・CRIサーヴァントのクリティカル力です。クリティカル時のダメージ上昇率に影響します。

・Orderサーヴァントが行動する順番です。(Crypto statusと同じ)

・Resist サーヴァントが持つ状態異常に対する耐性です。 (Crypto statusと同じ)

・Plate Skillサーヴァントが持つスキルです。

・Skillサーヴァントが持つスキルです。

・Areaサーヴァントが持つスキルの範囲です。

4 Game logic

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4.1 DNA logic

サーヴァントの持つ暗号文字列の組み合わせによってイラストや能力が決定されます。同じイラストでも能力に違いがあります。暗号文字列の組み合わせによって、珍しいイラストが出現したり、新しい暗号文字列が生成される可能性を秘めています。

4.2 Battle logic

4.2.1 行動順

バトル中の行動順はCRYPTOステータス内のORDERの値で決定されます。

1、ORDER1開始。ORDER1のサーヴァントが1体ずつ行動します。味方から先攻となりますが、デッキにORDER1のサーヴァントを編成していない場合は、敵のサーヴァントのみ行動します。

2、ORDER2開始。ORDER2のサーヴァントが2体ずつ行動します。ORDERが進むと行動できるサーヴァントが1体ずつ増加していきます。

3、ORDER9まで終了すると1ROUNDが終了します。5ROUNDが終了した時点の生存数が多い方の勝利となります。

※ORDER1に2体サーヴァントを設定していた場合、1体しか行動しません。

4.2.2 ターゲット

バトル中のターゲットはCRYPTOステータス内のJOBとTARGETの値で決定されます。JOBによって前列、中列、後列のどこをターゲットにするか決まります。TARGETによって列とスクエアか決まります。

1、1ROUND目はDNAに基づいて行動します。もし行動範囲に対象がいない場合MISSとなります。

2、2ROUND目は1の行動範囲内に対象がいない場合でもMISSにならずに、同一列を検索しターゲティングします。同一列に対象がいない場合MISSになります。

3、3ROUND目は1,2でMISSとなっていた場合でも全体を検索しターゲティングするので必ず行動が成功します。

行動範囲が小さいサーヴァントは高火力でMISSしやすく、行動範囲が大きいサーヴァントは低火力でMISSしにくいバランスとなります。

<免責事項>

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