Corda Enterprise 4.3.3 リリース
Published in
May 19, 2020
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直近のJDKのバージョンアップに対応したCorda Enterpriseのパッチがリリースされました。CE4.2以降にはJDK8u252との互換性の課題がありましたが、これですべてのメジャーリリースに対するバッチが用意されたことになります。
Fixed Issue(修正された課題)
- 直近のJDK のアップデートは、TLS (Transport Layer Security) 接続にCordaが使用する委任署名機能が壊れていました。今回のパッチはこの問題を修正するモノ(CE4.4.2については他のマイナーバグフィックスも含みます)です。影響を受けるすべての Corda Enterprise バージョン (4.2+) にパッチを用意しています。パッチが適用されたリリースのいずれかにアップグレードしていない場合は、Java 8 バージョン 8u252 以降にアップグレードしないでください。
- Nodeの操作が外部スレッドで実行される場合に,複数回リトライされない問題を修正しました。 詳細はこちら→[ CORDA-3686].
- 頻繁に使用されるQueryの速度向上のため、
NODE_MESSAGE_IDS
とVAULT_STATES
にindexが追加されました。 - JPA の公証人に関する以下の多くの問題が解決されました。
CockroachDBを使用する場合に、大量のStateをバッチコミットしても正しく完了するようにしました。
予期せぬ DB の例外に対するDB Connection Leakを防止しました。
Input Stateと未使用のRef Stateを含む成功したトランザクションが複数回試行されるというシナリオにおける不具合を修正しました。
- FlowLogic.waitForLedgerCommit が競合を起こした場合にも解消されるようにしました。
- IRSサンプルアプリでチェックポイントをリストアできない問題が修正されました。
recordTransaction
を冪等化し、すでにVaultにあるTransactionを追加しようとしたときの制約違反エラーを防止しました。- 重複したトランザクションを含むNotaryへの承認バッチがスタックしないようにするための問題を修正しました。
- CRaSHシェルが組み込みの “dashboard “コマンドを安全に使用する際の課題を解決しました。
- 署名数計測ツールを Corda Enterprise ディストリビューションに含めました。
- Corda Health Survey を使用する際の DNS 解決の問題を修正しました。
Identity Manager/Network Map アドレスを解決する際に、Corda Health Survey ツールが HTTP から HTTPS へのリダイレクトに従うことができるようなりました。
公式リリースノートはこちらです。
以下もご覧ください。