Corda Virtual Bootcamp 2020年7月開催のイベントレポート

Tainakam
Corda japan
Published in
Jul 21, 2020

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<お知らせ>
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SBI R3 Japanが2020年7月15日にオンラインで開催した「Corda Virtual Bootcamp」のイベントレポートをお送りします。

今回のオンラインイベントでは80名以上の方に参加していただいた

『Corda Virtual Bootcamp』はCordaのコンセプト、Corda上で動くアプリケーション(CorDapp)を構築するために必要な知識をオンラインで身に着ける無料のイベント5月に引き続き開催された。最新のCordaバージョンCorda 4.5の紹介やCordaに関するFAQやドキュメント、リリース情報がまとまったCorda Guideの紹介など、よりパワーアップして開催。講師はSBI R3 Japanのアーキテクトが担当した。参加者はブロックチェーンプラットフォームCordaについて情報交換を行うSlackコミュニティcordaledgerに招待(リンクは8月8日まで有効)され、理解度の深い質問が飛び交った。また、Cordaの開発者認定試験(Corda Certification)の無料コードが配布された。

当日のコンテンツ

セッションは以下のような内容だった

1) アイスブレイク

2) Corda概要

3)ユースケース紹介(最新版)

4)Cordaのキーコンセプト解説
- Flow
- Transaction
- StateとVault
-Contract

5)Cordaのネットワーク
-Corda Network
-ビジネスネットワーク

6)Cordaの技術学習に向けて
-bootcamp-cordappの紹介

7)Token発行デモ

8)Cordaに関する情報発信のお知らせ
- 各種ツールとコミュニティ
- Corda Guide, Corda4.5を追加

9) Q&A

(斜体は前回イベントから追加・変更されている)

2)Corda概要ではCordaが属するミドルウェアの説明、開発目的、長所の説明が行われた。Cordaの長所であるプライバシーやスケーラビリティに関してはデータモデルをもとに説明が行われ参加者は理解を深めた。ほかにもダジャレのようなCordaの名前の由来やR3という名前にせざるを終えなかったストーリーが紹介された。

3)ユースケース紹介では2020年7月現在最新のCordaのユースケースが紹介された。イタリアの全銀行700社がを導入予定の銀行間決済Spuntaや三井住友銀行がかかわっている貿易金融Marco Poloプロジェクトの紹介が行われた。

4)Cordaのキーコンセプト解説ではFlow、Transaction、State、Vault、Contractの説明が行われた。Corda特有のデータを共有しないモデルから「ノードの冗長化はしないのですか?」「耐障害性をつけるためにはホットスタンバイのような仕組みが必要になるのでは?」といった質問が寄せられた。これらの質問の答えは近日中にCorda Guideに掲載される予定だ。

イベント中は常時Cordaに関する情報交換コミュニティcordaledgerでQ&Aが行われた。( ※お客様の個人情報保護の観点より、写真の一部を加工させていただいております。)

5)CordaのネットワークではThe Corda Network, Segregated Network, Private Networkについてそれぞれ長所と短所の説明が行われた。また、Cordaをビジネス活用する際、ビジネスネットワーク構築の留意点について共有された。

6)Cordaの技術学習にむけてでは講義形式でサンプルソースコードの紹介を行われた。github上にあるbootcamp-cordappを利用し、コードを見ながらState, Contractの詳しい説明が行われた。また、State, Contract, Flow, Transactionについて「見るべきコード」が紹介され、CorDapp実行までの流れが紹介された。

7)Token発行デモではVisual Studio CodeにおけるToken発行デモが行われた。しかし、実行環境に大きな負荷がかかってしまい、デモを成功させることができなかった。次回以降のイベントにご期待ください!

8)Cordaに関する情報発信のお知らせでは6月に新たに公開された日本語でCordaに関するFAQやドキュメント、リリース情報がまとまったCorda Guideの紹介が行われた。また、Cordaの最新バージョンCorda 4.5の紹介や開発者・設計者向けツールの紹介が行われた。参考までに日本語で情報収集するツールをいくつか紹介する。

Corda Guide

Corda Japan Medium

SBI R3 Japan Twitter

また、Corda開発者認定試験Corda Certificateの無料コードが配布された。(現在メンテナンス中)

9)イベント全体を通してQ&AはスラックのCordaに関する情報交換コミュニティcordaledgerの#japaneseチャネルで行われた。「ノード障害からのリカバリや、バージョンアップの方法は?」「エンタープライズのユースケースでインターオペラビリティを活用した事例は?」といった質問が寄せらた。質問は2時間のイベントで20個近く寄せられ、意見交換や追加の質問で盛り上がった。すべての質問がコミュニティによって解決された。これらの質問の回答については近日中にCorda Guideに掲載される。

次回のCorda関連イベントは7月29日CAC社主催のCorda初の国内商用システム「BCPostTrade」に迫る3社座談会です。

SBI R3 Japan、ブロックチェーン実運用ユーザー企業 SBI リクイディティマーケット、ブロックチェーン実用化開発ベンダーCACの3社が一堂に会する貴重な機会ですので、奮ってご参加ください。

最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
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