Fusion LenderComm~ビジネスプラットフォームとして利用広がるCorda~

Yoshi
Corda japan
Published in
Aug 9, 2019

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Fusion LenderComm(フュージョンレンダーコム)は大手金融テクノロジー企業FINASTRA(フィナストラ)が提供するシンジケートローンプラットフォームです。FINASTRA(フィナストラ)のグローバル本社はイギリスのロンドン、北米本社はカナダのトロントとニューヨークにあります。このプロジェクトはBNPバリパ、HSBC、INGなどの世界のトップバンクが参画し、技術基盤にはR3社のブロックチェーン技術Cordaが使用されています。R3社はSBIホールディングスとともにSBIR3Japanを設立したことでも話題になったニューヨーク発テクノロジー企業です。

シンジケートローンは約款、返済条件の変更、信用枠の見直しなど、詳細な規定やその見直しが多数含まれる複雑な商品です。アレンジャー、シンジケート団のやり取りは、Eメールや電話、FAXなどの方法で処理されています。またシンジケートローンは、流動性が乏しい市場で取引され、シンジケートローンが売買されるたびに、アレンジャーはカストディアンに似た役割を果たし、取引の審査と承認を行い、関連するすべての条件が守られていることを確認しなければなりません。

Fusion LenderComm(フュージョンレンダーコム)はアレンジャーとシンジケート団の間の管理コストを低減しシンジケート団がオンデマンドで正確な情報を得ることを可能にします。つまり、シンジケート団はFINASTRA(フィナストラ)が提供するローンサービスプラットフォームから直接、クレジット契約、残高、ポジション情報、および詳細な取引データにリアルタイムでアクセスできます。これにより透明性と利便性が向上し、Eメールや電話、FAXの手間を減らし、業務の効率化を実現します。

出典:FINASTRA ホームページ

シンジケート団はFusion LenderComm(フュージョンレンダーコム)のノードをオンプレミスでもMicrosoft Azureなどのクラウド上でもデプロイできるため、すばやく簡単に導入することが可能です。またFusion Lender Comm(フュージョンレンダーコム)は他のCorDapps(Corda基盤上で動作するアプリケーション)と相互運用できるように設計されているため、市場参加者はシンジケートローンの手続きにとどまらず周辺業務のさらなる効率化の達成に向けて応用していくことが可能です。

欧米の大手金融機関で導入が進むブロックチェーンベースの金融プラットフォーム。これから日本の金融をどのように変えていくのか注目が集まります。

出典:https://www.finastra.com/solutions/lending/syndicated-lending/fusion-lendercomm

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