宇宙のはじまりは、
一握りの素粒子の塊だった。
それが140億年前に大爆発して、
素粒子同士が結合して陽子や中性子を作り、そこに電子がトラップされて水素原子ができた。
さらに水素原子同士が融合してヘリウム原子になり、その繰り返しであらゆる元素が生まれた。さらには分子や高分子がつくられ、やがて、生命が生まれる。
宇宙は次から次へと生成発展を繰り返し、遂には、人類までつくったのだ。
ドイツの哲学者カール・ヤスパースが書いた
『歴史の起源と目標』(1949)
その書物の中で、
人類はこれから「第二の精神の黎明期」を迎えると予言している。
第一の黎明期から考えると
ヤスパースは「枢軸時代」と名付けている。
紀元前600年頃から発生した精神的過程。
「世界は水からなる」と提唱した
タレスにはじまるギリシャの自然哲学、
インドでは仏教哲学、中国の儒教、中東の一神教や拝火教・・・
様々な思想哲学が世界中で同時多発的に独立発生している。
そして、日本では、神武天皇即位したのが2677年前。
BC6世紀に最も深い歴史の切れ目がある。
我々が今日に至るまで、
人間として生きてきたところの
精神的原点なのである。
この時代が要するに<枢軸時代>と呼ばれるべきものである。
全世界同時多発的に偉大な人物が生まれ、
以降の人間の生き方を導いた。
【生き方に目覚めた】
それを前提に考えると、
これから我々はそれに匹敵する