中国ブロックチェーン企業 Top10

Zhang Yinghan
CryptoAge
Published in
8 min readJun 15, 2018

この記事は、 “2018年最新国内十大区块链企业排名”を翻訳したものです。
すべてのクレジットは著者である「区塊学社」に属します。

はじめに

時間があれば急いでみていただきたい。というのも来月のランキングに一部の会社の姿が消えるかもしれないからだ。このようなランキングは本当に「賞味期限」が短い。

選別基準について

ただ高値でその市場価値を支えているふわっとしているブロックチェーンプロジェクトを除外。将来地に足がつくかもしれないが、いまのところ多くのプロジェクトはふわっと宙に浮いている。

重要視したのは真の時価総額、「地に足をつけて」ブロックチェーン技術を応用してアプリを開発したか否か、業界における地位、影響力、資金調達力及びポテンシャルである。

1位 北京比特大陸技術有限公司 (Beijing Bite Mainland Technology Co.,Ltd.)

タグ:業界の雄、ユニコーン企業

成立してから6年も経っていないが、世界中10台のビットコイン採掘機があればうち7台がここから出ている。また、すべてのノードから10枚のビットコインが採掘されるたびに、半分以上はここのマイニング工場が採掘することになる。この会社が販売しているASIC採掘機は粗利益が50%を超え、売り上げが優に百億を超している。しかも、この数値は急激に伸びつつある。

比特大陸の物語は誠に人々を励ますものがある一方、その所作は物議を醸しながらもブロックチェーンコミュニティの人々はそれに対してなすすべがない。草の根少年が巨竜に豹変するという伝説を刻んでくれた。真の意味で「蟻出征し、草木も生えぬ」(訳注:ネットスラング)なのだ。

2位 火幣網 (Huobi.pro)

タグ:花形取引所、ユニコーン企業

火幣網は法定通貨建ての取引業務を行うために、中枢部門はすでに海外に移されている(セーシェル)。国際的にみてもトップレベルの仮想通貨取引所で早くもセコイアキャピタルの出資を受けた。1日の平均取引高はすでに100億を突破し、どの仮想通貨をリストアップすべきかをみんなで投票して決めるというメカニズムを創出し、そのプラットフォームトークンであるHTの価格もとんとん拍子に伸びている。

3位 OKEx

タグ:花形取引所

OKEx、同じく法定通貨建ての取引業務を展開して、中枢部門がアメリカに位置。かつては取引所の「親玉」だったが、レバレッジシステムの自由奔放な設計のせいで、それで不利益を被った人々によるクレームの対応にさんざん苦しまされた。1日の取引高第1位を、火幣とバイナンスとかわるがわる占めている。中国国内では常に上位3位に入る取引所。

ちなみに、OKExは最近エコシステムの創出に力を入れていて、「スーパーフライデー」というイベントを全力で押している。

4位 萬向区塊鏈股份有限公司 (Wanxiang Holdings)

創業者は投資者の「親分」ことイーサリアムの最大保有者。目の付け所が独特かつ先見の明を持つ、もう申し分ない。

5位 太一雲 (Tai Cloud Corp.)

中国ではブロックチェーン企業として初めて店頭市場への上場を果たした。ブロックチェーンに関して中国社会の治安維持、アプリケーションセキュリティ、技術標準、技術インフラの構築といった分野での応用やアプリケーション化を推進している。

その商品である「太一パスポート」は公安部とともに開発したブロックチェーンに基づいた身分認証サービス。後ろ盾はなかなか力強い。

6位 嘉楠耘智 (Canaan Creative)

タグ:半導体業界におけるダークホース、ユニコーン企業

嘉楠なんとか智とか、なんとか楠耘智とか、本当に、名前の回りくどさこそ、この企業の最も大きな特徴だろう。アバロン採掘機のメーカー。中国証券監督管理委員会に本質は半導体製造会社だと褒められて、中国国内では採掘機メーカーのナンバーツー。2017年の純利益は13億(人民元)前後で、業界1位の比特大陸の10分の1に過ぎないが、伸び率が非常に早し。

7位 趣鏈科技 (Qulian Technology Co., Ltd)

タグ:技術企業

シリーズBラウンドで15億の融資を確保して、業界記録をたたき出した。核心的競争力は独立開発した国産かつ制御可能なブロックチェーン基盤技術、すばわちHyperchain基盤技術プラットフォームに依存している。このプラットフォームは大中規模の金融機構による技術評価でことごとく第1位にランクインした。また、中華人民共和国工業情報化部、建築標準設計研究院及び情報通信研究院によるブロックチェーンの標準テストを通過した第1期の基盤プラットフォームでもある。

8位 布比区塊鏈 (Bubi Technologies Co., Ltd)

タグ:技術企業

中国国内では一流のブロックチェーン技術サービスの提供者。創立して以来ずっとブロックチェーン技術や商品の研究開発及びイノベーションに力を尽くしている。

その成果として、数学的に証明可能な分散型コンセンサスアルゴリズム、大量な台帳へのクイックアクセス技術、業務形態の拡張をサポートするマルチチェーン・総鑑定元帳技術、構造の異なるブロックチェーンをつなぐ技術などがあげられる。また、独自でブロックチェーン基本サービスプラットフォームを開発して、すでに株式、サプライチェーン、クレジットや信用力といった分野で応用されている。

9位 衆安科技 (ZhongAn Information Technology Service Co., Ltd.)

タグ:アプリケーションの開発者

アント・フィナンシャル、テンセント、中国平安などが発起設立した衆安保険傘下にある技術系会社(完全子会社)。ブロックチェーン養鶏サービス、ブロックチェーン技術を生かした航空会社間のマイレージスワップ、ブロックチェーン技術を生かしたデジタル保険証券の管理システム、ブロックチェーンクラウドプラットフォームといったアプリケーションを世に送り出した。

10位 巴比特 (8btc)

タグ:情報コミュニティ、元老

巴比特は中国で最古のブロックチェーン企業の一つで、メディアや様々なコミュニティに根を張っているだけでなく、パブリックチェーンの開発にもわりと打ち込んでいる。

しかし、一部のユーザーのフィードバックによれば、公式サイトやアプリはユーザー体験が10年前のサイトのようなもので、いわばめちゃくちゃださいということだ。そのICOもわりと反逆心のある「にら」(訳注:ネットスラングで、新参者という意味)を作り出した。

まとめ

ブロックチェーン業界は本当にカルト的だ。みなさんはまだこの突然流行り始めた単語に慣れていないかもしれないが、まじめにその意味を検索してみたら、この「カルト」という言葉が今のブロックチェーン業界にぴったりであるということに気づくだろう。「邪教、熱狂的な崇拝」といった意味だ。

ブロックチェーンの発展は本当に目まぐるしいものがあって、傍観しようと人が腰をかけようとするときに次のショーが始まってしまう。インターネット時代の「勝者総取り」というルールはブロックチェーン時代にも適用できるだろう。野心満々の企業がやたら多くて、すべてが移り変わっていっているなか、このランキングが投資や就職の些細な手助けになれればと思う。

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訳者のFacebookアカウントページ:https://www.facebook.com/XNothinglessX

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