lossless×CryptoKudasai AMA 内容まとめ

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CryptoKudasaiJP
Published in
Jul 21, 2021

2021/5/25に行われた、losslessとのAMA(Ask Me Anything)についてまとめた記事です。

AMA概要

・スピーカー:Vygandas(lossless 最高経営責任者)、Domantas(lossless 最高技術責任者)

・司会進行:なーちゃん🐰crypto baby(TG:@CAKE_crypto)

・翻訳:やきとり総長(TG:@yakitoribit)

・実施日時:2021/5/25 22:00

・会場:Daomaker Japanテレグラムグループ

AMA本編の内容まとめ

AMA本編の内容について、Q&A方式で記載していきます。

Q:自己紹介と、チームの紹介をお願いします!

Vygandas:みなさんこんにちは!私はLosslessのCEOです。私は2017年にMONETHAに参加して暗号通貨の旅を始めました。その後、私は暗号通貨取引所でより多くの経験を得るために移動し、昨年の夏から私はDeFiに完全に集中することを決め、私たちはLosslessのビジョンを形成し始めました。

Domantas: みなさんこんにちは、Domantasです。私はLosslessのCTOを務めています。これまで、さまざまな暗号通貨のプロジェクトに携わってきましたが、最近のプロジェクトのひとつとして、資金をDeFiプロトコルにカストディ方式で移動させる顧客向けアプリの構築に関わっていました。これをきっかけに、私はリスクを軽減する方法を考えるようになりました。

Q:ありがとうございます!では次にLosslessのアイディアはどのようにして生まれたのでしょうか?

Vygandas:2020年の夏からDeFiが急速に成長し始めた時、我々はレンディングやファーミングなど様々なプロトコルを利用し始めました。DeFiプロトコルを利用し始めてからすぐに、RUGPULLや監査されていないスマートコントラクトなど、DeFiの脆弱性に気づきました。そこで、我々はDeFiのハッキングやエクスプロイトを減らすために、どのような貢献ができるか長い間議論を行い、Losslessの構想にたどり着きました。

Domantas:私は資産を間接的に、顧客向けにDeFiプロトコルに移動させるアプリケーションの開発に携わりました。これをきっかけに、DeFiのリスク軽減する方法を考え始めました。

Q:そうなんですね!実際にハッキングやエクスプロイトをされた経験はありますか?

Vygandas:過去にAndre(YFIの開発者)の$ENMを購入しました。購入後、直ぐに$ENMがハッキングをされてしまいました。私にとって最大の損失でした。

Domantas:ここ数年間暗号通貨に投資してきた友人が、RUGPULL・プライベートキーの盗難・新規ファームプロジェクトにトークンを盗まれるなどの被害にあっているのをみています。

Q:ところで、不正分析のプロセスはどのようにして思いついたのですか?

Vygandas:ハッキングに対して実際に行動する為には、完全なエコシステムが必要だと考えました。不正分析プロセスは、エコシステム全体の一部であり、過去のデータや一連の異なるパラメータを分析することで、潜在的なハッキングを確認しなければなりません。その後、その潜在的なハッキングが本当かどうかを予測し、そのリスクに対応する必要があります。

Q:ユーザーは、不正分析プロセスに関わりますか??

Vygandas:はい、コミュニティに参加してもらうことが、Loselessの主な目標の一つです。我々は、ハッキングを減らすという同じ目的で集まっているので、潜在的なハッキングやエクスプロイトされる可能性があるものを報告していただくなど、コミュニティはハッキングを減らすために不正分析プロセスへ積極的に参加するべきです。コミュニティに積極的に参加していただくために、ハッキングを阻止した際に、支払われる潤沢なインセンティブを用意いたしました。我々は、コミュニティの積極的な参加を大いに期待しています。

Q:Losslessエコシステムの決定権は誰が握っていますか?

Vygandas:現在、決定権はLossless Decision Making Bodyが持っていますがのちに、Losless Committe(暗号通貨業界の著名人で構成)・LossLess Company ( 後に、コミュニティにガバナンスを与えてコミュニティに置き換えられるべき)・Token Creator (ハックされたトークンの開発者)の三者で構成される予定です。

Q:これらの開発を進めるにあたり、開発チームの経験はどれぐらいあるのでしょうか?

Vygandas:今は5人と少ないですが、開発スピードを上げるために求人を行っております。

Domantas:我々は2016–2017年から5年間にわたって暗号資産界と関わってます。私たちは異なるベンチャー企業から得た知識を生かし、DeFiのハッキングを阻止するという目標の為に結集しました。

Q:最も多い詐欺手法と、それを排除するための最良の方法は何でしょうか?

Vygandas:詐欺手法を一つに絞るのは正直難しいですが、現在のところウォレットアドレスのハック(シードフレーズの盗用)、ラグプル、フラッシュローンのハック、TVLプロトコルのハックが最も一般的です。

Domantas:この種のエクスプロイトから守る方法はいくつかありますが、ほとんどはエクスプロイトが発生するのを防ぐことに重点を置いています。しかしここ数年で明らかになったのは暗号通貨に慣れていない人や生まれたてのプロジェクトはハッキングを防ぐためのリソースがないという事です。だからこそハッキングを未然に防ぐことができるツールが必要なのです。

Q:では、あなたのシステムはどのように透明性を高めていますか?

Domantas:暗号資産を現在の銀行システムの代わりにしたいのであれば、AML部門も必要です。そしてもちろん、非中央集権的であるべきだと思います。

それがLosslessです。誰もが疑わしい取引を報告でき、それが実際のハッキングかどうかを意思決定機関が投票する。意思決定機関の全員が公に知られた存在であり、すべてがオンチェーンで行われているため、不正取引を阻止するためのあらゆる側面が透明化されています。

Q:では、 システムの不正をどのように特定するのですか?

Domantas:多くのシグナルが不正取引を特定できる可能性があります。例えば、ラグプルは、創業者のウォレットから大量のトークンが移動することで特定できます。DeFiエクスプロイトは、他の価格フィードとは異なる異常なボリュームと激しい価格変動によって発見できる可能性があります。つまり、ハック発見メカニズムの基本原則は、異常を捉える能力なのです

Q:おお、確かに!!では、システム上で不正を行う人を特定するのにどのくらいの時間がかかりますか?

Domantas:すべてのハッキングやエクスプロイトは、それぞれ異なるユニークなものです。これまでに起きたハッキング事件を振り返ると、1回の取引で発生することもあれば、数時間かかることもあります。つまり、解決策はひとつではないのです。だからこそ、Losslessモニタリング・メカニズムは、状況に応じて反応するように調整されています。つまり、状況や誤報を減らす必要性に応じて、資金流出を即座に察知することも、数分かけて察知することもできるのです。

Q:では、不正やハッキングについて、ユーザーにどのように警告しますか?

Domantas:この目的のために、保留中の疑わしい取引や最近生成された取引、進行中のハッキングレポート、Losslessで保護されたトークンに関するすべての統計情報を表示する包括的なウェブダッシュボードを構築しています。

Q:次に報酬システムに関してですが、どのように機能しているのか、また、より多くのハッキングや資金流出が発生しないようにシステムを誘導するのに役立っているのか教えてください!

Domantas: Losslessは、ホワイトハットハッカー、セキュリティ専門家、スマートコントラクト研究者、あるいは内部告発者がハッキングを報告することで報酬を得ることができる、史上初のプロトコルです。ハッキングを報告した人は、ハッキングを阻止されたトークンの一部を手に入れることで報酬を得ることができます。つまり、報酬は阻止されるハッキングの規模に比例しているのです。

Q:では今後5年間で、暗号通貨市場はどこへ向かうと思いますか?これは、市場における不正行為という観点からです。

Domantas:現在、DeFiや暗号資産市場が一般的に成長していることで、新しい種類の金融商品を作り、実験するための資本がこれまで以上に増えています。しかし、新しい種類の商品には、新しい種類のリスクや悪用の可能性がつきものです。私たちは、DeFiの分野が成長を続ける一方で、これらの新しい、あるいは確立された、あるいはコピーされたばかりのDeFiプロトコルを標的としたハッキングの数も増えていくだろうと考えています。そのため、主流になるためには、Losslessが構築しようとしている業界全体のセキュリティ標準が必要になります。

コミュニティ質問の内容まとめ

CryptoKudasaiJPのAMAでは、毎回かなりの数のコミュニティ質問がされます。全てを紹介することはできないので、いくつかピックアップして紹介したいと思います。

AMA本編では、コミュニティメンバーから出たほとんどの質問に答えていただいています。

Q:より多くの人がハッキング特定可能となる工夫は何かされていますか?ハッキング特定は難解なイメージがあるのだ初心者でもハッキング特定する事が可能なツール等を配布する予定はありますか?

はい、私たちはモニタリングツールをオープンソース化し、可能な限り誰もが利用できるようにすることを計画しています。

Q:最近Venusでフラッシュローンによる不正な資金流失が発生しました。 ロスレスチームとしてこの事件をどう受け止めましたか。

また、プロジェクトに生かされた対策などがあれば教えてください。

私たちは、主にフラッシュローンのハッキングに焦点を当てたソリューションに取り組んでいます。トークンがハッキングされた後に時間差を設け、この時間差によってコミュニティがハッカーを凍結する機会を提供するものです。

Q:仮にハッキングが起きた場合、トークンホルダーは何か特別なことをする必要がありますか?

万が一、DeFiプロトコルがハッキングされた場合は、悪用を許したバグを修正した後、資金はプロトコルに戻されます。
そのため、通常ユーザーは資金を取り戻すために何もする必要がありません。

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