ZKX × KudasaiJP AMA内容まとめ(概略)
2022/3/2に、KudasaiJPにてZKXとのAMA(Ask Me Anything)が行われました。本記事は、AMAの内容の概略をまとめたものです。
AMA全編は、「あたらしい経済」内の以下記事にてお読みいただけます。
ZKXについて
ZKXは、Starknet上に構築中(2023年3月テストネット公開予定)の分散型パーペチュアル取引所です。ZKXでは、中央集権取引所のようなスケーラビリティを持ちながら、セルフカストディによるアカウントの抽象化、低取引コストなど、オンチェーン取引の利点をユーザーに提供することを目指しています。
さらにLiquid Governanceという新しいDAOガバナンスモデルが組み込まれ、取引量や資金規模に関係なく、「すべてのトレーダーが公平にチャンスを得られるDEXを作る」ことを目指しているのも大きな特徴の一つとなっています。
AMA概要
- スピーカー:Eduard Jubany Tur (ZKX共同創業者)
- 司会進行:Lagoon
- 翻訳:nori
- 実施日時:2023/3/2 21:00
- 会場:KudasaiJPテレグラムグループ / ツイッタースペース
AMA本編の内容まとめ(概略)
スピーカーの経歴について
ZKXの創業者、Eduardです。グロース(成長)、プロダクト、運営など様々な分野で15年以上の経験があり、ZKXの前は、12億ドルの資金を持つトップVCのSOSVに勤務していました。
共同創業者のNaman Sehgal、Vitaly Yakovlevと共に、ベンチャー企業の設立、技術系スタートアップの拡大、金融デリバティブの構造化について幅広い経験を持つ30人のチーム(8カ国にわたる)を率いています。
ZKXについての紹介と競争上の優位点
ZKXは、Starknet上に構築された分散型パーペチュアル(永久先物)取引所です。
中央集権取引所のようなスケーラビリティを持ちながら、アカウントの抽象化、低取引コストなど、オンチェーン取引の利点を提供します。
ZKXが競合他社と異なるのは、セルフカストディ、真のコミュニティガバナンス、スケーラブルなノードネットワーク・アーキテクチャを組み合わせ、トレーダーに中央集権型取引所と競合できる高速・高処理能力を備えた取引所を提供することです。
さらに、DAOに所属するプロトコルのトレーダーに代表権を与える「Liquid Governance」という新しいDAOガバナンスモジュールと、独自のゲーミング報酬アルゴリズムシステム(数かヶ月以内に詳細発表)を持っていて、取引量や規模に関係なく、すべてのトレーダーが公平にチャンスを得られるようなDEXを作ろうとしているのです。
ZKXチームが構築した技術やプロトコル
高速かつ高スループットのスケーラビリティを実現するために最適化された分散型ノードネットワークを使用する、新しいオーダーブック・アーキテクチャを構築しました。
また、専用のコンセンサスアルゴリズムとノードクライアントを開発し、取引所のリニアスケーリング能力を提供します。さらに、計算の検証やEthereum上での決済にStarknetを活用することで、分散型でありながら中央集権型の取引所と競合するようなスケーラビリティを実現しています。
DEXとしてBinanceや中央集権的な大手取引所と競争したいのであれば、彼らと同じように拡張できるソリューションを見つける必要があると考えます。ほとんどのDEXにおけるオンチェーン取引では、Binanceのような高頻度なオーダーブックを提供できませんが、この新しい技術で、より競争力のあるオファーを提供できると考えています。
L1のEthereumやSolanaのTPSには限界があり、従来のデリバティブ市場のようにミリ秒単位で取引を決済させる必要がある場合はL2のTPSでも限界があります。そこで、私たちは独自のノードネットワークを構築しました。
3月には、すべてのブログを日本語で公開する予定ですので、ぜひご覧になってください。
これまでに達成した主なマイルストーンと、今後のマイルストーン
私たちの主なマイルストーンは、Nethermindによって私たちのスマートコントラクトや、10,000行のCairoコードを監査を受けたことです(過去最大の監査です)。
もう一つの大きな成果は、コミュニティの有機的な成長です。ZKX Yakuzaは、コミュニティメンバーがコントリビューター、アンバサダー、またはテストネットトレーダーとして参加し、報酬を得ることができるゲーミング化したコミュニティインセンティブプログラムで、最近開始されました。
今後、3月14日にテストネットの立ち上げます。テストネットは誰でも参加でき、楽しいトレーディング大会も開催される予定です。
また、ABR(ZKXチームによって作られた新しい資金調達率)とLiquid Governanceに関するテクニカルペーパーの公開が近々予定されています。
最後に、私たちのロードマップには、今年の第3四半期に私たちのトークンとメインネットをリリースすることが含まれています。
ZKXのトークンのトークノミクスと、有用性
ブロックチェーンネットワークはStarknetで、プロジェクト評価額 は5000万ドルです。
ユーティリティについては、Liquid Governanceと呼ばれるガバナンスの仕組みを作り、投票権とトークン保有を分離し、コミュニティ内で平等な権利を可能にしました。
ZKXトークンをステークして、ZKXのデジタル・シェアにアクセスすることができます。コミュニティは、取引、ステーキング、流動性の提供、またはノードプロバイダーになることによって、ZKX DAOからUSDC収入を得るチャンスがあります。ステークホルダーが行うアクションが多いほど、ZKXのデジタルシェアが蓄積されます。
この新しいシステムにより、取引所のトレーダーはDAOの所有権と議決権を獲得し、プロトコルのUSDC収益にアクセスすることも可能になります。トークン保有者は、トークンをステークすることで、所有権とUSDC収入を得ることも可能です。これは、すべての関係者に公平な競争の場を提供するものです。
大口投資家や機関投資家だけがDAOをコントロールするのではなく、誰もが声を上げ、公平に参加する機会を持つべきだと思っています。
マーケティング戦略について
ZKXのマーケティングの第1段階は、10以上の地域を対象としたインセンティブ・プログラムで、ZKXの認知度を上げ、参加者にインセンティブを与え、チームとともにプロトコルの方向性を形成できるようにします。
第2段階では、ニッチな取引グループとの提携を予定しており、詳細はテストネットの開催時期に合わせて発表されます。
最後に、ZKXが地域のマーケットに定着したら、トレーダーを選別し、L2でのパーぺチュアル取引を紹介し、そこから発展させる計画です。ZKXは、新興マーケットに焦点を当てることで、最初のユーザーを獲得し、時間をかけてユーザーベースを拡大することを目指します。
私たちは、台湾、中国、インドネシア、インドとアジアの多くの国で生活してきました。私たちは、Web3やCryptoの可能性がこれらの国でも大きいと信じています。日本は特別なマーケットです。私たちはその文化が大好きで、日本のトレーダーが何を望み、何を必要としているかをもっと知りたいと願っています。
実際、ChainalysisのCrypto Adoption Indexを見ると、アジアは世界でトップクラスののクリプト普及地域となっています
セキュリティ対策について
セキュリティを強化し、ユーザーを保護するために、私たちは堅牢なリスク管理ツールを導入し、コードの継続的なテストと監査を行っています。そうすることで、私たちはDeFiの持続可能で信頼できるエコシステムを作り上げています。
コードを公開するためには、第三者監査人による監査が必要です。また、スマートコントラクトをオープンソース化することで、コミュニティが問題を調査し報告できるようになります。
現在の投資家について
現在の投資家は、StarkWare, Amber Group, Huobi, Crypto.com, Hashkey Capital, Orange DAO, Angel DAO, Dweb3, Caballeros Capital, Cluster Capital, Gate.ioなどです。昨年7月に彼らの参加を得て、450万ドルを調達しました。
私たちの戦略は、新しい地域マーケットの開拓や取引所でのマーケットメイクなど、真の価値を提供できる投資家を揃えることです。
DAOとコミュニティにとって長期的な価値に結びつかない資本は持ちたくないのです。
企業やプロジェクトとのパートナーシップについて
私たちは最近、メインネットのデータプロバイダーの1つとしてRedStoneを発表しました。彼らのチームは一流で、コミュニティのフィードバックに基づいて新しいアセットペアをリストアップすることができる、他に類を見ないインフラを提供しています。また、データフィードについては、Chainlinkとも連携しています。
RedStoneとChainlinkにより、私たちのノードネットワークは、BinanceやCoinbaseなどの取引所から直接価格フィードを取得することもできるので、取引所の価格全体はより安全で、操作されるリスクも少なくなっています。
ZKXに関するニュースや最新情報
今回は、「コミュニティプログラム」について、もう少し詳しくご紹介します。8人のキャラクターと3つのシーズン、そして特定のイニシアティブにリンクしたストーリーで構成されたユニバースが特徴です。
そして、一番の魅力は、コントリビューター、アンバサダー、テストネットトレーダーとして参加すると、限定のYakuza NFTや将来のZKXトークンを獲得することができるのです。
現在、シーズン1のコントリビューターとアンバサダー、そして3月7日から始まるシーズン2のテストネットトレーダーを募集しています。Discordに参加して、Yakuzaの世界にどっぷり浸かってください。
(補足)Crew3でタスクをこなすとポイントが増えて、ランキング上位になるとディスコードロールがもらえます。
CryptoKudasaiJPについて
CryptoKudasaiJPは、日本のブロックチェーンKOLコミュニティおよび投資グループです。
本AMAは、ブロックチェーンスタートアップが業界での成長と露出を加速するのを支援する活動の一つとして実施したものです。