Backpack × KudasaiJP AMA 内容まとめ

NamakeAko
CryptoKudasaiJP
Published in
14 min readMar 12, 2024

2024/3/11に行われた、BackpackとのAMA(Ask Me Anything)について、まとめた記事です。

Backpackについて

Backpackは次世代の取引所とウォレットです。

ドバイ仮想資産規制当局(*VARA)の仮想資産サービスプロバイダー(VASP)ライセンスで運営されている、中央集中型の暗号資産取引所Backpack Exchangeと、SolanaとEthereum用のセキュリティ意識の高いBackpack Walletを開発しています。

Backpack Exchangeでは、合理化されたKYC(Know Your Customer)プロセス、マルチパーティ計算、低レイテンシーの注文執行、セルフカストディの提供。Backpack Walletでは暗号資産の送受信、暗号資産の交換、NFTの閲覧および保護、Ledger(およびその他のハードウェアウォレット)との接続、xNFTのやり取りを提供します。

*VARA:仮想資産の世界初の独立規制当局

引用元:What is the Backpack Exchange?, What is the Backpack Wallet?

AMA概要

AMA本編の内容まとめ

AMA本編の内容について、Q&A方式で記載していきます。

Q:自己紹介を兼ねて、あなたの経歴やチームについて教えていただけますか?

Tristan氏:ハワイ出身ですが、世界中を旅してきました。BackpackとMadladsの共同設立者です。2020年からクリプト業界で働いていて、Solanaのエコシステムにも貢献していました。2021年の強気相場、2023年の弱気相場を経験し、そして今があります!

Claire氏: 私は法律のバックグラウンドがあり、文化とミッションが好きなのでCryptoの世界に入りました。今はBackpackでオペレーションに専念しています。

Takenori氏 :私は日本生まれで、7年間、南米のペルーで育ちました。中学・高校・大学は日本の学校に通い、卒業後は外資系の資産運用会社に就職し、7年弱勤めた後、2021年からクリプト業界に入りました。大手取引所2社でVIP・機関投資家の担当として勤め、その後、知人からの紹介で今年1月中旬にBackpackチームに入りました。

Q:あなたのプロジェクトを紹介してもらえますか?既存のソリューションが解決できていない問題を解決できるのでしょうか?また競争上の優位点は何ですか?

Backpackには、クリプトウォレットと2022年後半のMad Lads NFTコレクションを起源とする3つの主要コンポーネントがあります。私たちは、2023年11月に中央集権型の暗号資産取引所を開設しました。

Mad Ladsは初の*xNFTであり、トークン化されたNFTで、NFTをインタラクティブなアプリケーションに変換することができます。例えば、Mad Ladsの*xNFTでは、ステークしてゴールドトークンを獲得することができます。各Mad Ladsはまた、バッジやその他のデータを保持するソウルバウンドインベントリを持っており、インベントリは個々のNFTに属しています。

Mad Ladsと彼らの「fock it哲学」は、Backpackブランド、特にThe Rosterの文化部門として機能します。

The Rosterは、世界中で競技をしているプロアスリートやエクストリームスポーツ選手たちのグループです。彼らには”Fock it.”と書かれたMad Ladsのグッズが支給され、コミュニティの応援を受けながら戦っています。

Mad Ladsは、Web3において最も注目を集める存在の一つとなっています。NFTホルダーは、知名度を上げたいプロジェクトから数十回のエアアドロップを受け取るなど、大きな恩恵を受けています。

*xNFTについて(Tristans氏の解説)

JPEGをトークン化したり、コード化したりすると思ってもらえれば、わかりやすいかと思います。アプリケーションのようなエクスペリエンスがNFTのみでできるのです

Q:このプロジェクトのためにチームが構築した技術やプロトコルはありますか? または、チームが適用している注目すべき技術はありますか?

Backpack Walletには、カスタムRPC、カスタム優先手数料、wormhole統合など、他のウォレットでは利用できないカスタム機能がたくさんあります。これにより、Backpack Walletはパワーユーザーだけでなく、その安定性とスムーズなパフォーマンスのためにすべてのCryptoユーザーに選ばれています。Backpack Walletはまた、唯一のオープンソースのSolanaウォレットです。

Backpack Exchangeは、世界中の管轄区域で運営されている規制対応暗号資産取引所(CEX)です。私たちは、業界を悩ませている最大の問題の1つである、取引所運営の透明性を解決しています。

Backpack Exchangeは、暗号資産取引所を運営するために特別に設計されたプライベートブロックチェーン上に構築されています。Multi-Party Computationは、各入金、出金、注文発注、およびキャンセルがネットワーク上の独立したノードによって合意されることを保証します。これに加えて、合理化されたKYCプロセス、低遅延の注文実行、顧客のセルフカストディにより、Backpackは強力なプロダクトとなっています。

取引所は、透明性を保つためにゼロ知識証明を使用しています。CEXでありながら、パーミッションレスを実行できるようになっています。(オンチェーンで透明性を担保)

現在、Backpack Exchangeは日本国内では利用できませんが、国内ライセンス取得に向けて、準備を進めております。

チームは幹部の3人とエンジニアも含め、15人が日本に住んでいます。なるべく早く、日本ユーザー向けにBackpack Exchangeのサービスを提供したいと思っています。

Q:これまでに達成した主なマイルストーンと、目標とするマイルストーンをスケジュールとともに簡単に説明してください。

Mad Ladsは2023年4月にローンチされ、ミントの際は「インターネットを壊す」ほどの人気を博しました。それ以来、SolanaだけでなくNFTエコシステム全体で最も人気のあるプロジェクトの1つになりました。

Backpack Walletは、Wormhole、Tensor、Zeta Markets、MarginFiなど、Solana上で最も著名なプラットフォームと提携しています。

Backpack Exchangeは、11月にドバイのVARAライセンスを取得しました。これは私たちの中でも重要なマイルストーンとなりました。過去に他のグローバルの取引所でもVARAライセンスを取得したという経緯はあるのですが、VARAライセンスが出している全ての項目をクリアしたのは、私たちBackpack Exchangeが初です。コンプライアンスを遵守するという観点では、かなりの自信を持って取り組んでおります。そして最近、ローンチからわずか3カ月で24時間取引高10億ドルを達成しました。私たちの次のステップは、デリバティブマーケットをローンチすることと、特に日本のような管轄地域を拡大することです。

Q:これまでのプロジェクトで苦労したことはありますか?それをどのように解決しましたか?

FTXが破綻したとき、私たちは1,450万ドルの損失を出しました。それは営業資金の80%でした。チームは*cockroach modeにならざるを得ませんでした。私たちがそれを押し通すことができたのは、チームと当社のプロダクトを信じていたからです。

*cockroach mode(ゴキブリモード):資金調達を受けたが、成長や約束を果たすことができず、失敗しかかったが、何とか存続し続けていること

Q:運営を維持するための収入源はどのように確保していますか?

私たちはベンチャーキャピタルの支援を受けています。

他は取引者やMadLadsの手数料です。

最近、シリーズ A の資金調達を終了したばかりです。Placeholder がリード投資家であり、Wintermute、Amber、Selini、Jump Crypto をはじめ、Solana、Pyth、Wormhole、Tensor、Jto、Marginfiなどの創業者や中心的な貢献者など、業界で評判の高い戦略的パートナーが多数参加しています。

詳細:https://twitter.com/Backpack/status/1762826489534595356

Q:あなたのプロジェクトに関するニュースや最新情報で、私たちに伝えたいことはありますか?

今後もBackpack Walletユーザーへの特典をどんどん発表していきますので、ご期待ください!

日本に住んでいることもあり、イベントなどいろいろやりたいと思っています。

Web3の文化がどんどん成長しているのを感じます。

ウォレットに日本語も追加したいですし、取引所をオープンしたら、みなさんにもしようしてもらいたいです。

Backpackウォレットを使用していると、みなさまもご存知の通り、他のプロジェクトからさまざまな特典がある可能性が高いので、ぜひ使ってください。

Backpackの日本語テレグラムグループも開設しましたので、是非ご参加下さい。

コミュニティ質問の内容まとめ

Q:Backpack Walletのモバイル版(ios)を使用しています。アプリ起動に時間がかかるので改善をお願いしたいです。(デスクトップ版は快適です!)

そうですね、すぐに修正されるはずです。

チームはより良いものを提供できるように全力で取り組んでいます。スタートアップのプロダクトなので、まだ至らない点はあるかと思いますが、皆様からのフィードバックの声になるべく早く応え、より強いプロダクトにしたいなと思っています。

Q:Backpackの名前の由来を教えてください

すべてがバックパックに収まります!

自分の財布やバッグパックは常に持ち歩くものだと思います。全ての機能が備わったものをいつも気軽に持ち歩けるようにという意味を込めて、Backpackという名前にしました。

Q:日本のコミュニティの印象はどうですか?

正直なところ、私は日本と日本人が大好きです!

こうして日本のコミュニティの皆さんに受け入れてもらって、とても感謝しています。

Q:当選した場合、Tシャツ姿をXに投稿しても良いですか?

はい!

Q:Mad Ladsは日本のマンガやアニメに影響を受けていますか?

はい!私は小さい頃からアニメを見ていました。

Q:今後どのように利用者を増やしていきたいと考えていますか?他のウォレットからシェアを奪うのか、それとも2番目のウォレットとして共存するのか?

新規ユーザーにCryptoを始めてもらい、Backpack(取引所)を使ってもらいたいし、他のウォレットのユーザーにもBackpackを使ってもらいたいです。

Q:Armaniは日本人youtuberからのインタビューでCEXはチャレンジングと言っていましたが、今このチャレンジは何%まで進捗していますか?

私たちはたくさんの進歩を遂げました!国際取引所の次はBTCとETHの取り扱いです。

Q:tristanさんはDEGサーバーにもいらっしゃっていましたが、kudasaiやdegサーバーの印象はいかがですか?

結束の硬いコミュニティです!

Q:あなたのウォレットが、phantomウォレットの利用率を上回る自信がありますか?

時間はかかりますが、日夜取り組んでいます!

Q:solana以外に対応する予定はありますか?

はい、ウォレットはすでにethをサポートしています。また、取引所ではBTCとETHを取り扱う予定です。

Q:あなたのウォレットが、phantomウォレットの利用率を上回る自信がありますか?

ああ、本当に楽しみにしています!

Q:アプリケーションのような体験をNFTでできるようになるとおっしゃられていましたが、これは暗号資産がマスアダプション化した世界ではどう作用していくのでしょうか。

それぞれのNFTは、エクスペリエンスへのあなた自身のアクセスカードになります。

Q:solanaのslopeというウォレットがインポートした秘密鍵を流出する事件を起こしました。Backpackは安心して使えるウォレットですか?

Backpackはセキュリティに細心の注意を払っています。

Q:Backpackユーザーは現在、どの国の人が多いですか?

アメリカです!でも、日本のユーザーもどんどん増えています。

Q:wormhole統合がどのようなものかわかりやすく教えてもらえますか?

例えば、SolanaチェーンのUSDCをお持ちの場合、ウォレット内でETHチェーンへスワップ・ブリッジができる機能があります。ウォレットの中でSolana↔︎ETHの行き来が完結するというのが、1つの強みです。クリプト上級者の方だけではなく、初心者の方でも安心して触って頂ける機能かなと思います。

Q:Backpack Exchangeの日本進出についての質問です。過去の著名なCEXの数々がGlobalからは日本人を締め出し、日本独自仕様でのCEX運営を試みては、日本独自の規制対応から日本Userが離れていく現象を何度も目の当たりにしてきました。日本でのCEX運営進出は非常にハードルが高いと考えていますが、CEX LikeなDEX(Hyperliquid)として日本Userにサービス提供するという選択肢はないのでしょうか

日本のレギュレーションが厳しいことについては、当然ながら私たちも理解しております。過去に著名な取引所もこのレギュレーションの壁にぶつかって日本から撤退してしまったというケースがあるので、どこまでできるか・どこで線を引くかが重要なポイントとなってくるかと思います。

日本進出は簡単なことではありませんが、誰よりも日本人の皆様のことを考え、国内の法令に遵守しながら、将来的にはどこよりも安全なサービスを提供できればと思っております。時間はかかるかもしれませんが、慎重に取り組んでいきます。

Q:ゴキブリモードのような困難な状況のとき、どのようなマインドでいるべきか教えてください

困難な状況に陥っても、前向きに捉え、出来る限りのことを必死で取り組んだ結果、今に繋がりました。途中で諦めない気持ちの強さが大切かと思います。

Backpack ソーシャルリンク

CryptoKudasaiJPについて

CryptoKudasaiJPは、日本のブロックチェーンKOLコミュニティおよび投資グループです。

本AMAは、ブロックチェーンスタートアップが業界での成長と露出を加速するのを支援する活動の一つとして実施したものです。

--

--

NamakeAko
CryptoKudasaiJP

KudasaiJPで将軍やってます!フォローしてくれないと成敗!