Base × KudasaiJP AMA 内容まとめ
2024/5/22に行われた、BaseとのAMA(Ask Me Anything)についてまとめた記事です。
Baseについて
Baseは、Coinbase内でインキュベートされたEthereumのレイヤー2(L2)プラットフォームで、安全で低コストかつ開発者に優しい環境を提供し、次の10億ユーザーをブロックチェーンに引き込むことを目指しています。
Baseは、分散化を重視し、EVMコードベースのデプロイや、EthereumやCoinbaseとの相互運用性を持ちます。また、安いガス代でEthereumの先進機能にアクセス可能で、Coinbaseの製品とユーザーベースを活用して分散型アプリケーションの普及を支援します。また、オープンソースで開発されており、広く公共の利益として利用できます。
AMA概要
- スピーカー:Saemi(Ecosystem/Business Development team)
- 司会進行:neko(https://x.com/kasoutuu)
- 実施日時:2024/5/22 21:00
- 会場:KudasaiJPテレグラムグループ / ツイッタースペース
AMA本編の内容まとめ
AMA本編の内容について、Q&A方式で記載していきます。
Q: 自己紹介と、Baseでの役割について教えてください
Baseでエコシステム/ビジネス開発チームに所属し、DeFiバーティカルをリードしており、Baseの初日から働いています。
Coinbaseに入社して約3年、それ以前はLine(現LY)でCryptoイニシアチブを率いていました。
Q: Baseの最近のマイルストーンを共有してください
Baseは最近、いくつかの重要なマイルストーンを達成しました。
Q1では、Baseにおけるデベロッパーの活動が8倍に増加しました。過去30日間(2024年5月2日現在)、Baseは他のどのL2よりも多くのトランザクションを処理し、イーサリアムの2倍以上のトランザクション数を記録しました。この活発な活動は、Baseが製品市場に適合しつつあり、堅牢な開発者プラットフォームとして魅力的であることを裏付けています。
私たちが継続的に行っているBaseの機能強化は、コストを大幅に削減し、トランザクション速度を向上させました。これらは、開発者とユーザーの両方にとって重要な要素です。Ethereum Dencunのアップグレード後、私たちは手数料を80%削減し、Baseは最も安価なL2のひとつとなり、手数料は多くの場合 1 セント未満になりました。
このマイルストーンにより、私たちは1 秒未満でほぼコストのないトランザクションという目標に近づきました。継続的なイノベーション、デベロッパーのアクティビティ、そしてユーザーのエンゲージメントは、より広範で利用しやすいオンチェーン・エコノミーという私たちのビジョンを前進させるために不可欠です。
Q: Onchain Summer 2がすぐ近くに迫っています。Onchain Summerとは何ですか?
Onchain Summerは、ビルダー、クリエイター、ブランド、アーティストを招待し、10億人をオンチェーンに参加させるための共同創造を支援する、もう直ぐ始まるイニシアチブです。6月3日から8月まで開催されるこのイベントは、夏の間、誰もがビルドにチャレンジすることを奨励します。
これをサポートするために、Baseとエコシステムパートナーは600ETH(200万ドル)以上の賞金、Grants(助成金)、ガスクレジットを提供します。Onchain Summer は、Baseとパートナーが主催する1ヶ月間のオンラインハッカソンで幕を開け、7月と8月にはCoinbaseがオンチェーンをより簡単に、より楽しくするための体験を毎日提供します。
Q: Baseは誰でも使えるというプロンプトですが、Onchain Summerには誰が参加できますか?
Onchain Summerは誰でも参加できます!今年は、Baseとエコシステムパートナーが600ETH(200万ドル)以上の賞金、Grants、ガスクレジットを提供することで、夏の間、誰でもビルドできるように招待します。オンチェーン導入の大きな障壁の一つは、ユーザーオンボーディング体験の複雑さです。これに対処するため、BaseはCoinbaseを含むエコシステム全体のチームと協力し、Onchain Summerビルダーのためのツールを提供しています。
より簡単なウォレットオンボーディングのために、Coinbaseの新しいスマートウォレットはデベロッパー向けのBase Sepoliaテストネットでローンチされ、今四半期後半には消費者向けのメインネットで利用可能になる予定です。このスマートウォレットにより、ユーザーはアプリのダウンロードや拡張機能、シードフレーズを必要とせず、パスキーのみを使用して、どのオンチェーンアプリでも即座に新しいウォレットを作成することができます。
Q: 今年のOnchain Summerは2023年と何が違うのでしょうか?
今年は、コミュニティのみなさんにも参加を呼びかけています。
このハッカソンは、5月31日から6月30日まで開催され、決済、コマース、ゲーム、ソーシャルなどに焦点が当てられ、グローバール・オンライン・ハッカソンでも最大級となります。
Buildathonでは、急成長しているオンチェーンのユースケースをカバーする8つのトラックが用意され、それぞれ20ETHのリワードがトラックごとに2〜10の勝者に提供されます。
私たちは、決済、ディスカバリー、クリエイター、ソーシャル、ゲーム、コマース、アンプラグド、トレーディングなどのカテゴリーで、誰でも簡単にオンチェーンを利用できるような体験を募集しています。
Q: Baseは日本での成長計画を持っていますか?
Baseは分散型であり、日本のすべての人に開かれています。
日本のビルダーがBase上でユーザーにとって楽しく有意義な体験を創造することを楽しみにしています。
コミュニティ質問の内容まとめ
Q: 他のL2ではなくBase chainを使用する利点について、開発者と一般参加者の両方の観点から教えてください
Coinbaseのエコシステム — Baseの目標は、Coinbaseユーザーのオンチェーンの旅の出発点になることであり、オンボーディング・エクスペリエンス全体の向上を目指します。
例:スマートウォレット、Coinbaseオンチェーン検証など
私たちの目標は、Coinbaseのベストプラクティスと10年以上のセキュリティ、エンジニアリング、スケーリング等の経験から、100万人のデベロッパーと10億人のユーザーをオンチェーンに参加させるせることです。
※Coinbaseオンチェーンベリフィケーション:各開発者がKYCしなくてもコインベースのKYCの仕様を使えるようなもの
Q: Baseチェーンのfarcasterなどソーシャルプロジェクトが非常に盛り上がっています。 Baseとしてチェーン上で特に望ましいdappとはどのようなdappでしょうか?
私たちは、Baseのエコシステムに参入するビルダーを支援しており、より迅速で安価なトランザクションによってオンチェーン技術をより身近なものにすることに引き続き注力しています。
特に、実際のユースケースを増やし、一般ユーザー向けのアクティビティがより簡単になることを望んでいます。オンチェーン活動への障壁はまだ非常に高いと感じており、Web2 に慣れているユーザーと同じ視点に立つ UI/UX をもたらすことを目指すプロジェクトを探しています。 一般ユーザーをオンチェーンに導くのは、少しずつしか進まない大変な道のりですが、この移行を助けることができる創造的で楽しいエクスペリエンスを楽しみにしています。
Q: DEGENという通貨が発行されL3チェーンにも展開しました。そこで気になっているのがBeseチェーンとどのような関係になっていくと思われますか?
Baseは分散型でパーミッションレスです。私たちは特定のアセットを推奨するわけではありませんが、Baseにおける最近の活発な動きに勇気づけられています。
このような動きは、Baseで通常1セント以下となっているトランザクション手数料の低さが重要であることの証であると考えています。
私たちは、Baseの上に他の多くのL3が構築され、私たちと共に成長し、エコシステムを拡大し続けることを期待しています。
※参考:KudasaiJPによるfarcasterについての解説動画
https://www.youtube.com/watch?v=BG9ELD3mhAU
Q: ベースの描く未来像はどんな世界でしょうか?
オンチェーンへの参加と構築をより簡単、より速く、より安くする。
10億人のユーザーと100万人の開発者をオンチェーンに参加させること。
Q: BASEトークンは発行されますか?
新しいネットワーク・トークンを発行する予定はありません。
Baseソーシャルリンク
- Webサイト:https://www.base.org/
- ツイッター:https://x.com/base
- ディスコード:https://discord.com/invite/buildonbase
- ドキュメント:https://docs.base.org/docs/
CryptoKudasaiJPについて
CryptoKudasaiJPは、日本のブロックチェーンKOLコミュニティおよび投資グループです。
本AMAは、ブロックチェーンスタートアップが業界での成長と露出を加速するのを支援する活動の一つとして実施したものです。