UX Designerとしての1年間と、優れたUX Designerの条件
今年の目標として、爆裂アウトプットと掲げました。その1発目です、
↑でも書きましたが、4月からGoodpatchというデザイン会社のクライアントワークの部署でデザインパートナーとしてお客さんの課題をデザインという形で解決しています。
職種はProject Manager/UX Designerです(名刺にはProject Managerのみ記載)
昨今、界隈でもUXというワードが世にあまりに広まったためか、定義論を目にする機会が増えました。そもそもUXってなんだっけ?がそれです。
UXのUXが悪い問題。とも言うのでしょうか?
抽象的な議論をSNSやメディアで目にすると、どの定義もどの解釈も間違っていないように見えます。そして私も例外ではなく、UXとは何か?と日々考えるようになりました。そしてそれを文字としてアウトプットしてみようとも考え、実際に文字に起こすと、、、
『何か言っていそうで何も言ってないじゃん俺』となるわけです。
そこで、一度抽象的な話でカッコつけようとするのはやめ、入社してからUX Designerとして自分が具体的に何をやって来たのか?そこで何を考えたのか?優れたUX Designerとはどういう人なのか?をこのタイミングで綴っておきます。
UX Designer/Project Managerって実際何してるの?
私が今日まで行ってきた仕事をざっと挙げます。
UX Design
- 競合調査
- 市場調査(簡易的)
- ユーザーインタビュー設計&実施
- ターゲットペルソナ定義
- カスタマージャーニーマップ
- バリュープロポジションマップ
- コンセプト提案
- ストーリーボード (昔記事書いた)
- IA(機能のスペーシングという点で)
- ワイヤーフレーム
- プロトタイピング(主にUIデザイナーの方におまかせします)
- サイトストラクチャ設計
- ユーザーテスト
Project Management
- 要件定義
- 見積もり作成
- デザイン進捗管理
- 開発進捗管理(まだほとんど経験出来てない)
- 中間成果物提案書作成
- 等
(箇条書きにすると多いですね…w)
もちろん全て一人でやるのではなく、UIデザイナーの方、ディベロッパーの方、マネージャーの方、及びクライアントの方々とチームで行います。
自戒も込めて注意点ですが、上記の手法はあくまで、トライしたものでありマスターしたものではないです。
UX Designは手法が山ほどあり、アウトプットも明確な場合が多く、時に(なんとなく)手法をマスター出来てしまっているように感じることがあります。多くの場合それは錯覚で、実際にその成果物はユーザーのインサイトを反映させたものなのか?価値があるのか?を常に考える必要があります。つまり優れたUX Designerの条件は「手広く手法を知っている」ではなく、その「深さ」から来るのです。
優れたUX Designerの条件
優れたUX Designerの条件は「手広く手法を知っている」ではなく、その「深さ」から来る。と述べました。
ではその「深さ」はどこから来るのでしょうか?
私は「①洞察」「②こだわり」「③謙虚さ」の3点から来るように思います。
①洞察
インタビューで出た表面的な言葉から、行動をモデリングし、ユーザーの欲する価値は何か?を特定する分析力。ユーザーテストでの絶妙な間の取り方。等説明するとキリがないですが、優れたUX Designerは生きる上で世の中そのものをインスピレーションの対象と捉えていて、当たり前を当たり前としない洞察眼があるように見えます。
②こだわり
優れたUX Designerは超粘り強いです。「こんなもんでいいか」という妥協は一切せず、全プロセスで最後までこだわり抜きます。細部に神は宿る。とはその通りで、プロダクトのクオリティだけでなく、中間成果物のクオリティ、デザインにも気を配るのがクールなUX Designerであると思います。(スピードとのトレードオフではありますが)
逆に言うと、これでいいのか、もっと良くならないか。と常に不安にかられている存在であるかもしれません笑
③謙虚さ
傲慢さや、強引さはUX Designにおいては足かせになると実感した1年でした。この世界においては、ユーザー(と利益)が神様です。自分が想定もしていなかったユーザーの声に対して、「そんな視点もあるのか!」と感動できる人が向いているんじゃないでしょうか。一度作ったものを壊す勇気。もこれに当てはまるかもしれません。
(これら全て備えた人、めちゃくちゃモテる説)
最後に
その抽象度の高さや、包括的な営みであることから、マーケター等、今世の中にある仕事の多くと似通う部分が多いのがUX Designerです。日本でも職種として定義されるようになった今、あれ実は私、俺、UX Designerなんじゃないか?と思う人が山ほどいるはずです。
私自身、新卒で、聞いたことある人がほとんどいないような職種に就くのは勇気のいる決断ではありましたが、今とても楽しめています。
顧客に価値を提供するという企業活動の原点に帰り、ブランド、意味的消費、ストーリーテリングなどの文脈でこれまでの分業に特化した手法ではなく、全員一丸となって一つのストーリーを発信しよう。そのリーダーがUX Designerなんだ。と信じています。
UI Designerの方、一緒に仕事しましょう!!!↓フォローお待ちしてます!
ではみなさん、2018年もよろしくおねがいします