「あなたの座右の銘はなんですか?」

岡田 龍一郎
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Published in
8 min readJan 22, 2019

From : 岡山のスタバより

あなたの座右の銘はなんですか?

5秒くらい目を瞑って考えてみてください。

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どうでしょう。

スッと出てきましたか?

2019年も始まって早1ヶ月弱。

就職活動をしている人にとってはここからが正念場の時期。

ここまで読んで、「やべぇ…座右の銘とかねえわ…」って思った就活生はいませんか?

僕は就活する中で、実際2回くらい座右の銘を聞かれる場がありました。

座右の銘って意外と盲点な質問で、テンパる人多かったりするんですよね。

僕の友達には、テンパってその場で座右の銘を作ったヤツがいました。

「頑張れば頑張るほど、なんとかなる」みたいなことを答えたらしい。

それ座右の銘じゃねえだろみたいな(笑)

まあそれはさておき、

「座右の銘を作れよ!就活ナメんな!」みたいな話じゃないです。

でも、もし「座右の銘とかないな~どうしよっかな~」とか思い悩んでいる人がいたら読んでくれると嬉しいです。

「そんなのあるしもう準備万端にしてるわ」って思ったらそっとブラウザを閉じてください。

可能性の中に生きない

そんな僕の座右の銘は「可能性の中に生きない」です。

…このフレーズに聞き覚えはありますか?

これはアドラーの教え、超有名書である「嫌われる勇気」の中の一節が元になっています。

教えとか言ってますけど宗教勧誘とかじゃないです。

読んでない、読んだけど覚えてない人のためにサクッと説明しますと、(まあ読んでもなかなか覚えてないか笑)

「もしも何々だったら」と可能性の中に生きているうちは、変わることなどできません。

なぜなら、あなたは変わらない自分への言い訳として、「もしも~~になれたら」と言っているのです。

つまり

「可能性の中に生きない」 = 「もし◯◯だったら△△できるのになあ」

と思わないこと。

可能性の中に生きちゃってる事例2選

そんな可能性の中に生きちゃってる事例を2つご用意しました。

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まず1つ目。

僕は結構本を読むので、大学の後輩にちょくちょく

「りゅうさん(僕の呼ばれ名)、オススメの本ないですか?」

って聞かれることがあります。 だいたい、

「七つの習慣がおすすめよ、俺はめちゃくちゃ人生が変わった。大体の自己啓発本系これにつながってたりするんよね!500ページくらいあるけど、頑張れ^^」

って答えます。でも大体返ってくる答えが

「500ページですか!?いや~ちょっとしんどいです笑。時間ないんですよね、、、笑」

聞けばその子は、自分を変えたい、みたいなスタンスで聞いてきたので

「じゃあ時間あったらやるの?」って聞いたら

「時間あったら読みます(笑)」と。

ちょっと性格の悪さが滲み出ちゃうんですけど、

「昨日ストーリーに飲み会の動画あげてたよね?なんかよく見るメンツだけどあれは絶対必要なの?そういえばよくバイト終わりに遅くまでコンビニで駄弁ってるみたいなストーリー(インスタ)もあげてたよね?それって必要なん?」(別に怒っているわけではない)

って聞いたら

「いや~、、、もっと時間あったら読めるんですけど、、、」

と。

それ、本当に時間あってもやるの?

===

2つ目。ちょっと周りに比べて学歴の低い後輩がいて、(僕も決して高くはないけど)

「僕就活ちゃんとしたいんですけど学歴が低くて無理っす、、、」って言ってきたの。

「学歴が心配になるんはめっちゃわかるけど、努力でカバーできることがほとんどやで!SPIどんなのやった?面接対策は何したの?GDの練習は?インターンはどんなところに出したの?どんな企業に興味を持ってどのくらい調べたの?」って聞くと、

「いや、何もまだしてないっす」

と。(去年の夏頃にSPIの話とかはしている)

「へ~そうなんだ」って言ったら、「いや~岡田さんみたいに学歴あったら、、、」と。(何回も言うけど僕は身長は高いが学歴は高くない)

それ、学歴あったら努力してるの?

===

こんな感じです。

「もし◯◯だったら、△△なのになあ」

は、ずっと可能性の中に生きてますよね。

失敗した時の、結果が出ない時のカバー材料であり、逃げ道。

思い通りの結果が出なかった時は、必ず二言目に

「~だったらなあ」。

そんな僕も可能性の中に生きている

ここまで散々書きましたが、かくいう僕もしょっちゅう可能性の中に生きます。

前の日に立てたその日の仕事が思い通りこなせなかった時、1日を振り返って

「もし午後イチにこの仕事振られてなかったら、全部できたのになあ」

とか、広告を作ってうまくいかなかった時は

「もし3年前に出していたら、うまくいってたはずなのになあ」

みたいな考えがよぎるし、口に出してしまうこともあります。

その度に「あ~今、俺可能性の中に生きてるな」と。

「腐ってるな~」と思って後悔に打ちひしがれながら、心にボディブローを打っているわけです。

これって無限にあると思うんですね。

「もし夏のインターンに出してたら選考免除だったのになあ」

「もし第一志望のリクルーターがいればきっとうまくいくのになあ」

「もしお金があったらインターンにもっと行くのになあ」

「もし友達が東京で泊めてくれたら就活もっとできるのになあ」

「もし都会だけじゃなくて地元で説明会とかしてくれたらなあ」

この可能性は一つに止まりません。何か一つが満たされれば、満たされるほど、どんどん出てきます。

例えば、お金を親から支援してもらえたとして、すぐ就活に全投資してやるか?と言われたらそのタイプの人間はやりません。表面上努力したように見せかけて、バイトのシフトを減らして友達と無駄酒するのがオチでしょう。お金を憂いてそれを手に入れた暁には、

「もし時間があったら、、、」

と、別の可能性を拡大して可能性の中に生き続けるわけです。

あるあるな話だと整形とか。

「もし目が二重だったらモテるのになあ…」

「もし鼻がもっと高かったらモテるのになあ…」

「もしエラが張ってなかったらモテるのになあ…」

「もし涙袋があったらモテるのになあ…」

こうしてあなたは終わりのない可能性の世界の住人であり続けるのです。

抜け出せない?そうですよね、なぜなら心地がいいから。

可能性の中に生きていれば、友達に、先輩に、親に、恋人に、

「そうだね、~~だもんね」「◯◯が△△だったら〜〜だもんね」と同意してもらえるから。

胸に手を当ててみてください。

何か当てはまるもの、ありませんか?

グサッと刺さること、ありませんか?

あなたに伝えたいこと

お分かりの通り、僕が言いたいのは

「可能性の中に生きるな」ってことです。

(自分にもブーメラン。セルフハンディキャッピング、セルフハンディキャッピング…)

冒頭で座右の銘の話をしましたが、座右の銘を決めたからって、就活がうまく行くわけじゃない。

でも、可能性の中に生きていたら、就活どころか、仕事だって、人生だってうまくいかないと思っている。

人生に言い訳をしていたら、一生成長できない気がする。

僕はまだ全然長く生きていないし、エラそうな口を叩ける身でもないけど、この一冊に出会えて学んだことはずっと脳裏に焼き付いているし、一生モノになると思った。

こんな変わった会社のブログを読んでいるあなたならきっとわかってくれると思ったので、今回紹介しました。

P.S

「嫌われる勇気」は、めちゃくちゃオススメです。

ドラマとかになっていて、聞き覚えのある人も多いと思います。(ドラマ見てない)

これ以外にも、刺さる言葉がたくさんあるので、考えが変わると思います。

1冊でここまで価値のある本には、なかなか出会えない。

価値があると思うかどうかは人それぞれですが、

ダイレクト出版の、ヒゲを生やした筋肉隆々のめちゃくちゃ面白くて面倒見の良い大先輩が

「本は自分で選んじゃいかんよ」って言ってました。ほんとその通りだと思います。

座右の銘がなくて、

「頑張れば頑張るほど、なんとかなる」

みたいになりそうな人は、

リンクを貼っておくので、よかったらみてみてね

https://books.rakuten.co.jp/rb/12570589/

では、また

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