今さら聞けないリーマンショック

From 小川友希@老体に鞭打ちすぎて全身筋肉痛

今日はリーマンショックについて簡単に解説します。

言わずもがなですが、リーマンショックとは2008年9月、大手の投資銀行であるリーマン・ブラザーズが経営破綻したことで起きた、世界的に経済危機のことです。

当時まだ僕は中二なので、このことをほぼ知りません。担任でよく声が裏返る社会の先生が何か言ってたなーくらいにしか覚えていません。なので、ちょっと調べながら書いてみます、、、

アメリカで起きた住宅ブーム

リーマンショックの始まりは、2000年にアメリカで起こった住宅ブームです。

夢のマイホームってやつですかね?僕らミレニアル世代には気持ちがよくわかりませんが、そういうブームが起こりました。

せっかく建てた家が売れ残らないように低所得者層にも家を買ってもらおうとしました。

しかし、アメリカといえば格差が激しい社会です。庶民にとっては一世一代の大きな買い物です。

そこでローン会社は考えました。「なんとかアメリカの低所得者層にもローンを組んでもらえないだろうか」と。そして彼らは思いつきました、、、

サブプライムローンの誕生

彼らはサブプライム(優良(プライム)層より下の)層にも住宅ローンを組んでもらえるようにしました。サブプライムローンとは、まさしくアメリカの低所得者層向けの住宅ローンのことで、2001年ごろから始まりました。

サブプライムローンの特徴は大きく3つあります、、、

・返済能力が低い人でも借りられる

・ローンを組んでから一定期間が過ぎると金利が高くなる

・家を手放せばローンの返済義務がなくなる

返済能力が低い人から高い金利を取る。もし今定年間際のあなたの両親がこんなものに手を出そうとしていたらきっと止めますよね?(笑)今の感覚からすればかなり怪しいものでした。

でも2000年当初は、アメリカの地価や住宅価格はどんどん上昇しており、金利が高くても、利用者が損をすることはないと楽観的に考えられていたようです。まさにバブルですね。

メディアもこの住宅ブームを大いに煽りました。

「貧しい人がもっと家を持てるようになんとかしましょう。」「政治が解決しましょう」「金融機関は住宅ローンを審査するときに差別するな!」

こういう感情論だけのプロパガンダも、今から思えばやっぱり危険な兆候です。

膨らむサブプライムローン

ローン会社と銀行と投資家の関係を図式化してみました。

ローン会社は銀行に債券を売ってキャッシュを手に入れていきました。銀行はその債券を証券化して投資家が買えるようにしました。MBS(モーゲージ債)と呼ばれた金融商品です。

さらにMBSやほかのローン商品とごちゃまぜにしたCDO(債務担保証券)という怪しげな金融商品も発売され、リスクが低くリターンの高い(と思われていた)デリバティブ(金融派生商品)として大人気になりました。

ローンを転がすだけで大金を生み出せるようになったのです。しかし、注目すべきはローン会社の怠慢です。

彼らは銀行に債券を売り飛ばしさえすればキャッシュが手に入るので、支払い能力が低い低所得者層にも、どんどんローンを組みました。

しかしなぜか、ムーディーズやスタンダード・アンド&プアーズ、フィッチなどの格付け会社は、サブプライムローンの中身が空っぽなのにもかかわらず、この債券に「AAA」という最高ランクを付けていました。

実はこういった格付け会社や金融複合会社のJPモルガン、大手銀行のゴールドマンサックスやリーマン・ブラザーズ、メリルリンチ、ベアー・スターンズが裏で結託していたとも言われています。本当かどうかは知りませんが、僕には想像もつかない世界です(笑)

とにかくこんなめちゃくちゃな事態にあったようです。

そうこうしているうちに2007年ごろから住宅バブルが崩壊し始めました。

もともと返済能力が低い人に貸していたので、返済が滞り始めました。当然っちゃ当然ですね・・・住宅の供給にも限界がきて、家を手放す人が多くなりました。

株式投資は美人投票?

イギリスの経済学者のケインズは、『株式投資は、美人投票のようなものだ』といいました。

ミスコンなどでグランプリを決める場合、『自分が美人と思う人に投票する』のが一般的です。

でも、ケインズが『株式投資と一緒』といった美人投票は、ちょっと違うものなんです。

昔、ロンドンで、一風変わった美人投票が行われました。
それは、投票者が100枚の写真の中から、もっとも容貌の美しい6人を選び、その選択が投票者全体の平均的な好みにもっとも近かった人に賞金が与えられるというものです。

つまり、この美人投票は、ただ『自分が美人と思う人』に投票したのでは、賞金をもらうことができません。
『他の人が美人だと思って投票する人』を予想して、投票する必要がある、投票者参加型の美人投票なんです。

この参加型の美人投票をした場合、ぱっと考えると『一般受けしそうな美人』とか『愛嬌のある美人』がグランプリに選ばれるんじゃないかと思いがちです。

でも、『実は、そうじゃない!』とケインズは言っています。

この参加型の美人投票では、単に『参加者が、他の参加者が誰を選ぶのかを考えて投票する』だけではなく、『平均的な意見は、何が平均的な意見になると期待しているかを予測すること』に知恵を絞っている状態になっていると言うのです。

とすると、“自分では絶対に美人とは思わない人”、むしろブスだなぁとおもう人にさえ投票する人もでてきて、その結果一般的に醜いと思われる人が、たくさん票を集めて優勝してしまうなどという可能性さえあるといっているのです。

そして、この美人投票と同じことが株式市場でも起こっていて、美人=業績がいいわけでもなく、目だった材料もない株が、急騰して注目されることが起こるとケインズはいっています。

これは、「投機」全般に言えることです。投機の目的とは、「キャピタルゲイン(値上がり益)」です。つまり簡単に言うと、「まだ上がる」と思ったら買うし、「下がる」と思ったら売る、と言うことです。

そして大切なのは、投機の場合、今の価格が実態を表していないということです。

経済には2種類ある

世の中には実体経済と金融経済という2種類の経済があります。

実体経済で消費されるのは、スタバで飲むコーヒーやそこで過ごす優雅な時間です。そこではコーヒーというモノや体験というサービスを売っています。

一方金融経済では、直接的にはモノやサービスは何も生まれていません。

これを踏まえて、考えてみます。

金融経済でも上昇しているうちは特に問題は起きません。具体的には住宅の価格が上がったり、株価が上がったりしているうちを指しています。そういう「金融商品」はキャピタルゲインが目的で買われるので、中には借金をしてでも儲けを得ようとする人が現れてきます。

しかし、一旦下がり始めると、、、これ以上下がるとやばい!!となってみんな一斉に売り始めます。これがバブル崩壊です。特に借金をしてまで金融商品を買っていた人は悲惨です。なぜなら、いくら金融商品の価格は下がっても借金は下がりませんからね・・・金融経済では特に実態がないので資産として何も残らないのです。

というわけで、リーマンショックの話に戻すと、こうして住宅バブルが崩壊して投資家が一気に資金を撤収し、リーマン・ブラザーズは破綻に追い込まれました。

政府が救済する、という選択肢もあったのですが、その時リーマン・ブラザーズはリスクを恐れず30~40倍のレバレッジをかけていたようで、あまりにも借金が多かったようです。

リーマン・ブラザーズはアメリカで第四位の大手証券会社でしたが、負債総額は6130億ドル(約60兆円)という莫大なものでした。そのため政府の救済は見送られてしまいました。

金融危機が世界中に影響を与える理由

金融の発達はグローバリズムを促進しました。グローバリズムとはここではカネの移動の自由化を表しています。

儲けたい投資家が国境の壁を取り払って資金を自由に動かせるようにしました。こうして世界中に発達した金融経済は一箇所がほつれると全体がボロボロと崩れてしまうんですね・・・

いかがでしたでしょうか?長々と書いてしまいましたが、要するに資産運用は気をつけてやろう!ということです。笑

PS

足立さんに、「リーマンショックについて書いて欲しい」という要望をもらってこの記事を書くことにしました。

正直リーマンショックのことなんてほとんど知らなかったので、自分でもかなり勉強になりました!普段は取り上げないけど、経済についての理解も深まるし、完全にB領域ですね。

もし何かリクエストがあったらあなたも是非小川Jr.までお願いします。できる限り書いてみます!

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