伝え方が9割

萩原 敬大
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Published in
6 min readMay 12, 2018

今日、「人生の選択」っていう、個人的にとても好きなスピーカー:ジェームス・スキナーのセミナーに参加してきた。(3回目かな?)

これまで参加したメモを見返していて、もろもろ気づいたことがあったので、備忘録がてら、ここに残しておこうと思う。

まず、ジェームスは元コピーライターで、20年近く講演をやっているだけあって、、伝えるのがめちゃくちゃうまい。これはコピーを学んでいる僕らにも確実に役立つだろう。

例えば・・

実感を持たせる伝え方:

みんなテロ事件で死ぬことを怖がってるけど、日本人がテロで死ぬことはない。むしろ心配すべきは、死亡の3大原因・・がん、脳卒中、心臓病。

ここを、総務省の統計ではがん~% とかいうのではなく、、

突然、立ち上がって会場の方に歩いていく。

で、この会場でいえば、、(大きく手を広げて…)

「ここからここまでが、がんでお亡くなりになる人。」

「ここからここまでは心臓病。」

「老衰で死ねるのは、たったこれだけの人です。」

と目に見える形で伝える。

これによって、一気に実感が湧く。ぼんやりとした数字が、イメージできるものへと変わる。

分かりやすい比較対象を出す:

9.11テロ事件 3000人が亡くなった。。とても凄惨でショックを受ける。海外旅行くのは怖い、ダメだ…て思うよね?

では、タバコで死ぬ人は何人だと思う?

毎年500万人

つまり、、

毎年大阪市の人が全滅してるのと同じ。

これは例えば、長崎、広島に落とされた原爆を

1月から12月まで、毎月落としても足りないくらいの人数です。

第二次世界大戦でヒトラーが殺したユダヤ人よりもはるかに多い。

虐殺しまくった独裁者 毛沢東が殺した人数より多い。

余談だが、、スピーチの達人と呼ばれた大政治家:田中角栄もこれがうまい。

田中角栄 伝説の街頭演説

まず、「みなさん」と何度も呼びかけて自分ごとにする。

日本はもっと社会インフラに投資をしないといけません。

その蓄積度はまだアメリカの1/4なのです。

東京は一体どうでしょう。
まだニューヨークの1/3しか道路はないんです。

大阪はどうでしょう。全面積の9%しか道路がないんです。

アメリカ並みにするには、全大阪の道路面積を4倍にしないとニューヨーク並みにはならないんです。

などなど…

適切な例えを使って言い換える:

セミナーのテーマは「人生の選択」

なので、、仕事さえも自分の好きなように選択できる。ということを伝えるときの話。

みんな仕事を選ぶとき、自分が知っているものの中から選び、

毎日決まった仕事、職場に同じルートで通う。

これは例えるなら、ランチ選びと同じ。

A定食、B定食、C定食 という決められたメニューから選ぶ。

しかも、、誰かがA定食と言ったらそれと同じものを頼む。

自分で選択することを必死に避けている。

僕の場合、ディナーでメニューに載っているものをそのまま頼むのは2割くらい。

メニューはただの参考資料。

メニューを見ると、厨房にこういう材料があるとわかる。

あとはそれと組み合わせてオリジナルの料理を作る。

仕事もこれと同じ。縛られる必要はない。

オープニングで掴む、引き込む:

意外性ある言葉で話をスタートし、聴衆の注意を引く

人は退屈なものには関心を向けない。これが脳の性質なので、話の初めや文章の初めは予想を裏切ったり、意外な情報を伝えて注意を引くのが鉄板。過去2回のセミナーは、こんな感じだった。

①「脳はプラスチック」

脳はプラスチックだって知ってた?

溶かして、好きなように作り変えることができる。

最近の研究ではこれが証明されてる。

neural prastics

だから、あなたが今望む人生を生きていなくても、

好きなイメージをいつでもインストールし直せるんだよ。

脳はプラスチックだから・・・

②「あなたは死んでます」

なんでだと思う?

そもそも”生まれた瞬間に死ぬことが決まってる” から。

死亡率は100%ですよ。

だから、、リスク取りたくない…とか、
人生を怖がってる人はそもそも生まれたらダメなんだよ・・

反論を潰す:

まず、今まで言っていた言い訳トップ3のワークをしてもらう。それを書き出して、周りの人とシェアしてもらう。

そのあと、ゲストを紹介する。そのゲストと言うのが・・

1人目:生まれながら耳の聞こえない音楽家の人

こんなハンデがあるのに、この人はグラミー賞をとりました。

2人目:事故で手足を失った男性

彼はアメフト、レスリングでチャンピオンになりました。
レスリングとか、手と足がないとできる技ひとつもないのに…

彼が父に言われた言葉

「世界はおまえに合わせてくれない。おまえが合わせるしかない。」

この2人の話を聞くと、自分の言い訳がいかにちっぽけだったかを痛感する。まさにぐうの音も出ない…

これは「シナトラテスト」のようなものか。これだけのハンデを持つ彼らができたんなら、自分にできないわけがない。と暗に証明する伝え方。(書籍:アイデアのちからとかに載ってる。)

ドラマチックな実演を入れる:

説明よりも見せること。これほど強力なものはない。

9ステップのメソッドのポイントは「違いをもたらす違い」を探すことです。つまり、超一流がやっていて、そうでない人はやっていないほんの少しの違いです。

では、あなたちょっと来てください。

前に呼んで正座をさせる。

押したら倒れるよね。

これは合気道のマスターから学んだ体を安定させる方法です。

はい、3人がかりで押しても倒れない。

マスターは10年かけてこれを習得したけど、あなたは10秒でできた。

こういうのをジェームスは各分野で学び、体系化してきた。

あなたはさっき達成したいこと、夢を描いたよね?

もしそれをショートカットできる違いをもたらす違いが用意されてるとしたら?

これを全て9ステップで教えます。

知りたい人は手を挙げて。

みたいな感じ。

などなど、、備忘録なのであまり取り留めもなく書いたけど、これらはコピーを書く上でも役立つはず。特に、難しいことをいかに簡単に、誰にでもわかりやすく伝えるかを、これからも学び続けていきたいですね。

萩原 敬大

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