学生>社会人

高木仁也
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Published in
6 min readJan 25, 2018

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いきなりですが、問題です。

僕が、今よりも学生時代に多くやっていたこととは何でしょうか?(興味ねぇ、とか聞こえないフリして行くぜ!)

■ヒント

・旅行とか遊びとかそういうんじゃない。

・僕は今、ダイレクト出版っていう出版社で働いている。

・書籍関連

さぁ、わかったかな?

僕が今よりも学生時代に多くやっていたこと。

それは、、、

読書だ!

え?出版社なのに、本読まないんですか?って質問が飛んでくると思うけど、本はめちゃくちゃ読む。今でも一般の社会人の何十倍も読んでいる。だけど、今よりも学生時代のほうが本を読んでいた。

てか、お金を稼ぐために本を読みまくっていたわけ。もともと、独立したいって気持ちが強くて、経営者になるには「知識が必要だ!」って思って、めちゃくちゃ本を読んでいた。

一日に何冊も読んだり、有名な本は片っ端から読んでいった。日経新聞の広告に出ている書籍も読みまくった。

全ては、社長になるため。経営者になるため。読みまくっていたわ。w

今でも本は読むけど、そんな読み方はしない。てか、んな無駄に時間使っているほど暇じゃない。ただ、本の重要性は今でも変わっていないし、読書する事は大切だと思っている。

今は学生の時よりも半分以下しか読書はしていないけど、学生の時よりも今のほうが何十倍も本から得られる情報が多い。知識としても多いし、気づきも多い。学生の時よりも、読む量は減っているんだけど、受け取っている情報は今のほうが圧倒的に多い。

これは、別に僕が賢くなったからとか、社会経験が増えたからというわけではない。出来ることが増えたって事はあるかもしれないけど、直接、読書した量が反映されているわけではないと思う。

じゃあ、何が変わったのか?

それは、読書の質だ。

学生の時は、社長になるためには!って思って経営者の本とか、起業するための本とかを読み漁りまくっていた。

僕の実家から10分ほど歩いた所に、プリンみたいな奴が乗っている図書館があるんだけど、そこに置いている本もひたすら読みまくった。読んで、ノートにメモしたりもしていた。

プリン乗ってるでしょ?w

けど、今よりも得られる情報量は少なかった。それは、読書の質が悪かったから。

僕は、社長になるためには知識が必要だ!って思っていたわけ。たぶん、それ自体には間違いはないんだけど、その知識が何か?ってのをちゃんと理解しないままで、本を読むことが知識だ。って勘違いしていた。

だから、たくさんの本を読めば読むほど自分の知識が増えているって感じがしたし、もっと増やせば優秀な社長にいつかなれるだろう。と思っていた。

けど、現実は違う。本を読んでも社長にはなれていなかったし、お金も稼げていなかった。でも、本を読むって事は大切だって聞くし、優れた経営者ほど本を読むっていうのも本の中で見た。

学生の時に何が足りなかったのか?

それは、知識に対する考え方が間違っていた。僕は読書する事が知識をふやすことだって思っていた。だから、知識が増えれば社長になれる、社長になったら困らないって思っていた。なので、読書をして知識を増やしていた。

しかし、知識っていうのは本に書いてあることではない。その情報でもなければ、ノウハウでもない。

知識っていうのは、何か?ドラッカーはこう言っている

知識は情報を特定の仕事の達成に応用する能力だ

つまり、何かを達成する為に読書をしなければいけない。今の問題に対してその問題を解決する情報を手に入れなければならない。それが知識だと。

学生の僕だったら、経営者の本を読んだり、社長の考え方を身につけるとかそんなことよりも、まずは自分でお金を稼ぐ。って事をしなければいけなかった。

従業員を雇うとか、リーダーシップがどうとか、マネジメントが〜みたいな事を知るんじゃなくて、「今、目の前のお金を稼ぐ為に必要なことは何か?」を知った上で、その問題を解決する為に本を読む。情報を使うって事をしなければイケなかった。

だから、学生の時はめちゃくちゃ本を読んだけど、あんまり成果としてはない。年商が何十億、何百億、何千億という社長の本を読みまくったけど、手元にあるお金はほとんど無かった。

そして、最悪な事に、読んだ本の内容なんてこれっぽっちも覚えてねえ。w

社会人になってからは、自分の問題に対して必要な情報を得るために本を読む。

ロジカルシンキングが弱いって言われたら、ロジカルシンキングの本を読むし、それ関連の本も読む。

マーケティング力が弱いって言われたら、マーケティングの本を読むし、アイデアが出てこないってなれば、アイデアの出し方みたいな本を読む。

すると、だいたい答えは載っている。過去の人が何年もかけて積み上げてきた知識を使用させて頂く。それで、だいたいは解決するし、自分の身にもつきやすい。理解度も上がるし、なんと言っても忘れない。

使いこなせるかどうかは別として、そうやって必要な所に対して、情報を供給するって意味で本を読む。それをすることでアウトプットの量も変わったし、インプットする質も変わる。

読書することはとっても良い事。勉強するって事はとても大事。社会人になってからのほうが学ぶ機会は圧倒的に多い。勉強しなければいけないことは圧倒的に多い。

ただ、読書をするといっても、その読書は何の為にしているのか?という明確な目的がなければ、もったいない。

もし、あなたが読書してもイマイチ成果が出ていないっていうなら、読む本をあなたの問題を解決する本に変えてみたらどうだろうか?

本に答えは書いている。

本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。本は著者がとても苦労して身につけたことを、たやすく手に入れさせてくれるのだ。
-ソクラテス

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