導入化粧水とクレンジングオイル、どっちがうるおいをもたらしたのか?
From:岡田 龍一郎@心斎橋のスタバより
「このブログなかなか更新されないな~」と思っているそこのあなた、大丈夫です。僕も同じことを思ってます。
「お前ばっかやんけ!」と思っているそこのあなた、大丈夫です。僕も同じことを思ってます。
このブログは有志中の有志なので誰かに強制されて書くわけでもないし、お願いされるわけでもない。
でも、ダイレクト出版にちょっとでも興味を持ってくれたり、LINE@に登録してウチのカルチャーブックを手に取ってくれた人は、チェックしてるんじゃなかろうか。かくいう僕も、学生の時はこのブログに毎日寝る前アクセスしていた(笑)萩原さんや高木さんのブログ見て、「面白い人がいるな~」と更新されるのを楽しみにしていた自分がいます。1dayインターンでやってくる子は結構見ていることが多いので、みんな書いて(to 社内)
まあ、個人的にこういうの書くのは好きなのでつらつら書きます。後半は真面目な話に繋がってるので寝る前にでも読んでください。
僕は無印派
最近、肌の調子がめちゃくちゃ良いんですよ。
僕は普段無印良品の化粧水と乳液と美容液を使ってるんですけど、そこに導入化粧水を加えました。というのも、つけてもつけても化粧水が肌から逃げ出しているような感覚があったので、導入化粧水があるとお肌に浸透させやすいと話を聞き、即座に巨大な400mlサイズを購入しました。
これがめちゃくちゃ良い。
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/section/S107020114
今までは、化粧水の上から乳液でちゃんとフタをしているのにもかかわらず、なぜか穴のあいたバケツのようにフタじゃないところから逃げていく…そんな感覚に襲われてました。朝塗った時は2cmくらいの水膜に包まれてるような感覚で、すごくうるおってるのに16時とかになるとサラッサラになってる。砂漠。俺のうるおいどこいった?って感じでした。
でも、この導入化粧水を使い始めると…朝から寝る前までずっとうるおいが続く。顔に指を沿わせると肌もくっついてくる。これは素晴らしい…
と、導入化粧水に感動していたんですが、実は導入化粧水を買ったタイミングでもう1つ…クレンジングオイルも使い始めてたんです。特に理由はなく、目の前にあったからポンと使い始めたんですが…
お肌が潤ってから気づきました。
「これ、変数2つあるんじゃね?」
導入化粧水があったから化粧水がより染み込んで、一日中保湿されていると思ったが…違うのかもしれない。実はクレンジングオイルが作用しているのかもしれない。クレンジングオイルによって固まった乳液の一部とか不廃物がきちんと吐き出されて、お肌が毎日リセットされるからうるおいがきちんと担保されるんじゃないか…
そんな疑問が浮かんだんです。
すでに「こいつやばい」と思われてるかもしれませんが続けます。
実はこの感覚、ダイレクト出版においてめちゃくちゃ大事な感覚で、基準高く仕事をしようと思ったらこれは必須の感覚。
僕たちは広告を作ったり、セールスレターをweb上でお客さんに送るので、必ず数字で「お返事」がくる。
つまり、広告やセールスレターの良し悪しを定量的に評価できるということ。
僕は就活時代、主に広告に絞っていたんですが…電通や博報堂、ADKに目もくれなかったのはこれができないから。いわゆるイメージ広告とか、計測できないキャッチコピーとかに興味が湧かなかった。(「そうだ、京都行こう」を作りたいと思わなかった)
いくら自分が満足いく広告を作ったところで、それが原因で売れたかわかんないのは面白くない。僕は割と自己中なので自分が出した成果には良し悪しを付けたい。ビールのTVCM作ってもそこからビールが売れたか計測できないのは性に合わない。
で、話を戻すと…この数字を見て判断する際に、必ずさっきの化粧水の話が入ってくる。
「本当にそれが原因でうまくいったの?」
って感じ。
例えば、広告運用をしていて、
広告A:見出し1 本文1 画像1
広告B:見出し1 本文1 画像2
これを戦わせるテストを毎日のようにする。これでもし、Bの方が30%よかったら画像を変えたのがよかった。って結論になる。
でも、こういう場合はどうだろう?
広告A:見出し1 本文1 画像1
広告B:見出し2 本文2 画像1
あなたの勘が良ければ、「これじゃテストにならんやんけ!」って思ってくれると思う。仮にこれでBが良かったとしてもそれは見出しを変えたから上がったのか、本文を変えたから上がったのかが計測できない。
対照実験=ABテスト
中学生の頃を思い出してほしい。「対照実験」って覚えてますか?
試験管にワセリン塗るとか、太陽の光を当てるとか、蛍光灯にするとか、藻をいれるとか、アルミホイル被せるとかして…A~Fの試験管で比較するやつ。元となる考えはこれと同じ。ちょっと話は逸れますが僕は中学校理科&高校理科の教員免許を持っているw
で、対照実験でいうところの、
「どれとどれを比べたらこの条件が正しいと言えるでしょうか?」
という感覚。この感覚は仕事において、特にダイレクト出版のような広告やセールスレターを書く時には絶対欠かせない感覚なのだ。広告とかWEB業界ではこのことを
「ABテスト」といったりする。
化粧水の話で行くと
A:化粧水1 乳液1 美容液1
B:化粧水1 乳液1 美容液1 導入化粧水1(New!) クレンジングオイル(New!)
と変数が2つある。化粧水の話で変数とかいう言葉を出すとたぶん友達が離れていくのであんまり日常生活では使わない方がいいです。
どんな仕事をする上でも、「これをこうしたら、どうなるかな?」という仮説に対して、変数が2つ以上あると、うまくいったとしてもどっちが作用しているかわからない。
例えば、アパレルで接客している時、ジャケットを触っているお兄さんがいたとしましょう。話しかける一言目の言葉を
A:「サイズ他にもあるんでよかったら声かけてください」
B:「その服より、たぶんこっちの方がお兄さんは似合いますよ。なぜなら~」
と言った時、接客人数に対して売れる率(コンバージョン率と言います)が後者の方が高いとなると、声のかけ方がBの方が良かったことになる。だから、次回からもBの感じでいこうと決断ができる。(もちろん同じ人など存在しないので、そこが変数といえばそうなんだけど、それは広告を見るお客さんが異なるネットでも同じ)
一方で…
A:「(入店30秒後)サイズ他にもあるんでよかったら声かけてください」(真顔)
B:「(一通り服を見た後)その服より、たぶんこっちの方がお兄さんは似合いますよ。なぜなら~」(笑顔)
この条件で後者が勝っても、「セリフがよかったのか?」「表情が良かったのか?」「声をかけるタイミングが良かったのか?」はわからない。全てが行き当たりばったりになってしまう。
なんにせよ、仕事をするならこの感覚は必須だと思うんです。これだけ言うときながら化粧水には2つの変数を使うんだから徹底できてないやん、って話なんですけども。
実際、仕事をしていてもふと忘れることがあるし、半分自戒の念を込めている。(「これ、いけるっしょ!いろんなところに広告出そ~」とかやっちゃいがち)たまにやっちゃって寺本さんに指摘されることもある。
こうやって見ると当たり前のようですが、実は目の前のことに夢中になるとわからなくなるものなんですよね。
このルールを破ると広告のパフォーマンスが一気に悪くなったり、数字を分析する時間そのものが無駄になったりする。実際、「これ、うまくいきました」って言われても、いろんなことやってるから何がいいのかわからないこととかよくある。例えば「商品の価格テスト」と「広告を動画広告にした」を同時に行って、「全体のパフォーマンスが上がりました」って言われても、「いやどっちが作用してんねん」ってなる。
理系じゃないあなたはもしかしたら何を言ってるんだと思うかもしれない。でもダイレクト出版は文系がゴリゴリにいるし、毎日数字に向き合っている。これは統計を取ったわけでもないし完全に主観だけど、この会社で成果を出している人は理系と文系、2つの要素を持ち合わせている人が多いような気がする。気がするだけ。
・理系に全振りしていたら面白くない論文みたいな広告・セールスレターになっちゃうし、
・文系に全振りしていたら次への改善案とかを生んだり、考察するのに苦労すると思う。
数字に向き合うとはいったものの、数字ばっかり見つめてる形だけのコンサルみたいな仕事でもないし、表現をするだけの芸術家みたいなアーティスティックな仕事でもない。スキル的なところも問われるし、センス的なところも問われる。
学生生活で、なんかモヤモヤしてるとか、周りの友達と合わないとあなたが思っているなら、ぜひ1dayインターンにきてほしい。ダイレクト出版にはこういうことに一生懸命になれる、僕みたいな変な人がいっぱいいる。長期インターンしてみたいな~と思ったら、地方に住んでいてもリモートでできるよ。(流行りのリモート)僕自身、半年以上リモートで岡山から長期インターンをやっていた。
そして、そういう変な人と一緒に働けたら楽しいだろうな、と思ってくれる(根性のある)人が来てくれたら僕たちも嬉しい。
化粧水とABテストの話でした。
P.S
世間はコロナで出社ガーとかいうてますが、ダイレクト出版にとってはあまり関係ない。もちろん、出社を控えるようにするとかはあるけど、基本的に家やスタバでできることが多いのでダメージは他の企業の何百倍も小さいと思う。
そういうところも含めて僕はこの会社が好き。