強いチーム、弱いチーム

FukudaxHund
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Published in
5 min readMar 24, 2019

どうも、イメトレで花粉症治療中のふくだっくすふんどです。早速ですが、問題です。「強いチームと弱いチームの違いはなんでしょう?(個々の実力は同じものとします)」

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チームワークの良さ? ミッションやビジョンが明確なこと? 食事?

答えは色々あると思うけど、僕なりの考えを言う前に大学の部活の話を少し聞いて欲しい。

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大学時代、僕はソフトボール部に所属していた。高校までずっとソフトボールか野球をやっていた経験者。でも、その大学は経験者と未経験者がごちゃ混ぜのチームだったし、人数も多くて15人、先輩が引退すると9人ギリギリになって、8人になったときはOBさんに復帰してもらった。

そう、なかなか厳しい状況のチームだった。他の私立大は、セレクションで入部した全国レベルのメンバーを集めた強豪校や、強豪校ではないものの野球経験者が20人以上いるチームなど。女子マネさんが10人近くいるチームもあり、「あれ、こっちの部員よりも多い、、、」なんてこともあった。

ソフトボールや野球は試合前に数分間のシートノックっていう、守備練習の時間があって、未経験者の多い僕らのチームは、はっきり言って下手くそだった。ゴロをポロポロと落としたり、外野からの送球が暴投になって相手ベンチの人に当たりそうになったり…。

当然、そのレベルだから、強豪校にはほぼ勝てなかった。3部リーグまであり、1部リーグは強豪校で埋まっていた。

じゃあ、僕らのチームは弱かったのか?一番下の3部リーグだったのか?いや、違う。

実は、2部リーグの上位争いをしていた。常に、1部昇格ギリギリのラインにいて、僕が入部したときには1部昇格も果たし、1シーズンは残留した。その数年前には、すごい選手がいて、西日本で1位になったこともある。

そう、とにかく弱そうでそれなりに強いチームだった。

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僕が部活を引退してから数年が経った今、OB戦で現役チームを見ることがあったんだけど、少し雰囲気が変わっていた。多いときは20人以上部員がいるし、みんなのびのびとプレーしていた。野球経験者もそこそこいるみたいだった。

ただ、、、チームは弱くなっていた。

2部上位争いをしていたはずなのに、いまでは3部降格が危ぶまれている。僕が上回生だったとき、レフトは未経験者、キャッチャーは小学校のみ、サードは中学のみ、ピッチャーは中学までの経験者なんて布陣だった。でも、今よりは強かった。

この違いは一体何か?

実は、この違いが現れている点は【辞める人が多い点】だと思う。ぼくらの時代は人が辞めていた。少ない中で6人入っても4人しか残らなかった。どの学年も、だいたいそんな感じ。

グランドの都合で練習は毎朝7時から1時間半。授業がないと残って自主練。土日は午前練か試合。休みは試合後の1日。つまり、週1。強豪チームではなかったが、それなりに本気でやっていた。下手なりに、勝ちにこだわっていた。

試合後のミーティングは短くて30分、長いと2時間に及んだ。リーグ戦で1部昇格することが目標で、リーグ戦に負けると本気で悔しかった。自分のミスで負けた(と思っていた)同期メンバーは、負け試合の翌日、丸刈りで部活にやってきた。(桜木花道か!?とみんなで笑った)

一方、今のチームは人が辞めない。厳しくもない。試合に負けてもあまり悔しそうじゃない。ただ、なんとなくプレーして、なんとなく楽しんで、なんとなく勝とうとしているように見える。

それは1つの楽しみ方だけど、それだったらサークルでやれば?と思ってしまう。真剣勝負が部活の醍醐味なのでは?と。

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最近読んだ起業家インタビューの記事にも、似たような話があった。原宿のカリスマ美容師の記事だ。https://dokuritsu.mynavi.jp/reading/articles/19

『日本一のサロンで居続けるために、僕は入社する人には「ついてこられない人は、いつ辞めてもらって構わない」って話をするんです。』

『やっぱり日本一のサロンならば、日本一仕事がキツくなるのは当たり前だし、そうじゃなきゃダメ。そもそも働くことに対して、「厳しい、難しい」とかデメリットばかりではなくて、メリットも考えてほしい。だって美容師ってほかの会社員に比べて、髪型、服装、ライフスタイルも自由。自分の手でお客様を幸せな気持ちにできて、それを目の前で実感できる職業だし、もしかしたら、一人の人生を変えられるかもしれない。そんな仕事なかなかないでしょ。』

『歩合率がいいところは、ほかにもあると思いますが、うちで働けば、お客様は100%満足してくれて、リターンしてくれる。お店そのものにお客様を呼ぶ努力をしているから、一人の月売上200万円くらいは絶対いくし、350万円売り上げて、やっと一人前の美容師かなと。だけど、その基準も早く500万円まで上げたいんです。』

『売上もみんなが「200万すごいね!」って言ってるから200万しかいかないのであって、その数字を通過点に替えちゃえばいい。そもそも願うことをしなければ、叶うこともないのだから。』

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自分に対して厳しいチーム。お互いに対して厳しいチーム。それでいて、楽しいチーム。それが強いってことなのかな、と思う今日この頃。

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FukudaxHund
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言葉遊び屋さん、時々マーケター。ってかマーケターって何?