成果を出す人の時間の使い方

清水智也
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Published in
6 min readJan 9, 2019

From:清水 智也

仕事の多くは、たとえごくわずかの成果をあげるためであっても、まとまった時間を必要とする。こま切れでは意味がない

かつて、ピーター・ドラッカーはこう言った。ちょうど昨日の夜、読んでいた本に書いてあった言葉。

それにしてもドラッカーの言葉は、奥が深い。考えれば考えるほど、その意味の深さに驚かされる。僕はまだきっと、ドラッカーが言っていることの半分も理解出来ていないんだろうけど、それでも毎回素晴らしい気づきを与えてくれる。2回目3回目と読んでいるうちに少しずつ意味が分かっていく感じも好き。

まぁそれはさておき、この言葉を見た時に、真っ先に自分の大学生活のことを思い出した。

ということで、ちょっとだけ僕のどうしようも無い大学時代の話をしようと思う。(興味が無い人は読み飛ばしてね、、読んで欲しいけどw)

どうしようもなかった僕の大学時代…

僕は立命館大学のスポーツ健康科学部というところにいた。この学部に決めた理由は簡単で、僕は高校まで野球しかしてこなかったから、興味があることといえば、スポーツしか無かった。たったそれだけの理由でここに進学を決めた。

そうすると何が起こるかっていうと、授業がとってもつまらない…^^;。スポーツをすることに興味はあったものの、勉強することはあまり楽しいとは思えなかった。筋肉の名前を覚えるだけの授業とか、地獄だったね、、、w

とはいえ、文句ばかり言っても仕方ないので、とりあえず卒業するために単位はなんとか取っていた。まぁ、授業自体はそれほど難しくなかったから、単位は何とか取れていた。

そこまでは良かった。このままいけば卒業出来るなって感じで。

でも、、、

3年生になった時、厄介な”あいつ”がやってきた。僕の残りの大学生活を大いに苦しめた”あいつ”がやってきた…

そう、卒業論文。

こいつが苦痛で苦痛で仕方なかった。それまで、真剣に授業を受けていなかったから、研究したいことなんて何にも無かった。だから、「テーマを何にするか?」そのスタート地点が全く決められない。

周りのゼミ生が「こういうことに興味があるから、こういうテーマにしようと思ってるんですが、どうでしょうか?」と教授に相談している中で、僕は「何に興味があるか分かりません」という、どうしようもない相談をしていた。

もう卒論のことを考えるのも嫌になってきて、「明日やろう」「来週から始めよう」という感じで、どんどん先延ばしにしていた。毎週ゼミがある木曜日の90分だけ卒論のことを考えて、それ以外の時間は考えないようにしていた。

(僕がしていた)成果が出ない時間の使い方

その頃、僕は何をしていたのかというと、ちょうどダイレクト出版で長期インターンとして働き始めた時だった。

卒業論文とは違って、ダイレクト出版でマーケティングの仕事をするのは、楽しくて楽しくて仕方がなかった。教えてもらうこと全てが自分の知らないことばかりで、毎日毎日、自分の世界が広がっていく気がした。

僕の2つ上とかの先輩が、若いうちから責任ある仕事をめっちゃ任されていて、早く自分もあんな風になりたいと必死に努力した。

そうすると自動的にマーケティングの仕事のことを考えている時間の方が、卒業論文のことを考える時間よりも長くなっていった。

もう卒論のことは考えず、ずっとマーケティングのことを考えていたかったが、もちろん卒論を書き上げないと卒業出来ない。

そこで僕はこういう完璧なプランを考え出した。

朝は卒業論文
昼からオフィスに行って、仕事をする
夜は家に帰って卒業論文

これなら両立出来る!素晴らしいプランニングや〜!

そう考えた僕は早速実行に移した。結果は、きっとご想像通り。

まぁびっくりするくらいこのプランが機能しなかったw

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朝は卒業論文を進める。これはすごく良い。やっぱり朝は集中出来るし、それなりに進んでいたと思う。少しずつリズムに乗ってきて、卒論を書くペースも上がってきたな〜と思ったところで、パッと時計を見たらもう12時とかになっている。「おぉ〜集中するとあっという間だな〜」なんて思って、そこで卒論を辞めて電車に乗ってオフィスに行く。

で、オフィスに着いたら、卒論のことを一旦忘れて、仕事を始める。広告を作ったり、企画を考えたり、先輩にフィードバックをもらったり。仕事は出来ないことだらけだから時間もかかるし、抜け漏れが結構あるもの。そういうのを修正したり確認なんかをしていたら、あっという間に夜になっている。

とりあえず家に帰ろうと思って家に帰るけど、仕事でフィードバック受けたことが気になって、卒論どころではない。とりあえず、そのフィードバック受けたところを修正したりし始める。

そして、疲れて寝る…。

こうして、なかなか卒論が進まないまま、最後の最後まで時間がかかって、結局大したことない卒論が出来上がってしまった。

何がいけないのか?

この時間の使い方の何がいけなかったのか?きっとあなたならもう分かっているだろう。

僕は、冒頭でドラッカーが言っていた

仕事の多くは、たとえごくわずかの成果をあげるためであっても、まとまった時間を必要とする。こま切れでは意味がない

まさにこれなんじゃないかなと思うんだよね。

僕がしていたのは、こま切れの時間を作って、そこにたくさんのタスクを当てはめるってこと。ドラッカーが言っていることと真逆のことをしていた。そりゃ成果出ないわって話。

ちなみに、これはドラッカーが言っているだけじゃなくて、科学的にも証明されていることらしい。

人は集中力がピークになるまでに一定の時間がかかる。上の僕の例でもあったように、卒論をやっていたら徐々に集中力が上がってきて、ある程度時間が経ってきたら、集中力がピークになって、卒論が進むってことがあった。

成果を上げるためには、この集中力がピークの時間をいかに長くするかってことを考えないといけない

ところが、時間を細切れにしてしまうと、せっかく集中力がピークになったのに、それをそこで中断させてしまうことになる。そして、また1から集中力を徐々に高めていかないといけない。

集中力がピークの時間がほとんどないから、いつまで経っても成果を上げられないってことになってしまう。

成果を出す人の時間の使い方

というわけで、成果を出す人の時間の使い方は、僕とは逆で、まとまった時間をしっかりと取るってこと。

集中力がピークの状態をいかに長くすることが出来るか。

これが、大事なんじゃないかと思う。

これからあなたが仕事をする時にも、ぜひこれを意識しておいて欲しいと思う。あれこれ色んなタスクを1日でやろうとしても、あまり意味はないと思う。僕はこれが全く機能しないことを、身を以て学んだw

重要なことを見極めて、それにまとまった時間をかける。これをぜひ意識してみて欲しい。僕も改めて意識しようと思う。

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