返報性の原理から学んだ夫婦円満のコツ

ロバートチャルディーニ氏の『影響力の武器』。有名な『返報性の原理』というのがある。簡単に言うと、人は何かをもらったりいいことをしてもらったりすると、何かお返しをしなくてはという気持ちになり、相手の頼みを断りにくくなる心理のこと。

例えば、試食。無料で食べさせてもらうと、買わないと申し訳ない気になるので、結果的に買う人が増える。

仕事だと、誰かに助けてもらったら、その人からの頼みごとは断れない。それが面倒くさそうな仕事や、行きたくない飲み会だとしても。

そんな『返報性の原理』。

実はこれが夫婦間でも働いていることに最近気づいた。

* * *

昨年生まれた子どもはもうすぐ1歳になる。

夫婦でなんとか1年間家事と育児をやってきたが、育児は妻がメインで、24時間働いていると言っても過言ではない。僕は僕で以前より時間がない中で仕事を頑張っている。

お互いに、以前より余裕はない。時間もない。子供は思い通りにならない。

でも、相手は頑張ってくれているとお互いに思っている。僕は僕なりに、妻が大変なときにカバーしようとしているから、ありがたいと思ってくれているはず。逆もまた然り。自分が家事や育児をきちんとやれてない時があると、何も言わずさっとやってくれる。ありがたい。

ここで『返報性の原理』が働いている。

相手がやってくれているから、こっちもお返しに頑張らなきゃと。自分が一生懸命やれば、相手もそれ以上に助けてくれようと頑張ってくれる。何も言わずに。

そう、返報性の原理を利用すれば、どちらもいい気分で相手のために頑張ることができる、、、

という話ではない。そうじゃなかった。困ったのはここから。「返報性の原理」は予期せぬ方向に作用していた。

* * *

1つ見落としている点があった。意外な盲点。

実は、どちらかが良い行いをするたび、相手に「借り」ができていた。借り、という負債が溜まっていた。

相手が何も言わずに家事などをさっとやってくれると、申し訳なく思うので、肩身が狭い。相手に悪い気がする。

なぜかお互いにお互いのためを思って、良かれで行動しているし、お互いに「ありがたいなぁ」と感謝もしているのに、もやっとした感情が残る。引け目を感じていた。

(なぜお互いに苦しめ合っているんだろう・・・)

あるとき、ふと思い立ってパターンを変えてみた。いつもなら、恩着せがましくないように、何も言わずにさっと家事をやっていたが、試しに恩を着せてみることにした。

「〜したよ!はい、感謝の言葉は?」

と冗談めかして妻に言ったら、いつもよりいい笑顔で、爽やかに「あ、ありがとw」と返ってきた。いつもは「(ごめんね。いつも悪いね。)ありがとう」って感じ。でも、その時は、もっと気楽な「ありがとう」だった。

(ああ、これか。そういうことか)

* * *

後で考えてみると、カラクリがわかった。『返報性』が打ち消されていた。

「〜したよ!はい、感謝の言葉は?」

というのは、ほら感謝してよ、ほら褒めてよ、というお願い。恩を着せる行為。片方が良い行いをすると、一方的に「借り」ができていたが、恩を着せて感謝の言葉をねだる事で、その「借り」が相殺されるというわけ。

「借り」という名の負債が、恩を着せることで帳消しになったというのは、面白い発見だった。そしてこれ、すごく効果がある。

この貸し借りの相殺がないと、相手に申し訳ないなーって窮屈な思いをし続ける。でも、感謝の言葉を要求して、貸し借りを相殺をすると、お互いに清々しくなれる^^

それに、もう1ついいことがある。つい忘れてしまいがちな感謝の気持ちを思い出させてくれる。人間は慣れる生き物なので、当たり前のことに気づきにくくなる。洗濯、ご飯、子どもの世話など、どれも当たり前になってくる。

でも、感謝してアピールをすると、普段は気づいていない(けど気づくべき)行動を再認識して、また新鮮な気持ちで感謝できる。

これ、夫婦円満のためにすごく効果あるので、ぜひ試してみて^^

PS
あ、読んでいる人は学生か。 じゃあ家族とか恋人とか。身近な人ほどいいかもね!!

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