お金、豪邸、高級車より大切なもの

萩原 敬大
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10 min readJan 8, 2018

長かった正月休みが終わりましたね。僕はいつも通り実家に帰って、恒例の1年間の振り返りをして、原田メソッド を参考に2018年のテーマ・計画を立てた。そして、毎年読んでいるバイブル「7つの習慣」を読み返し、常に原理原則を忘れないように、今年も頑張っていこうと気持ちを新たにした。

普段は離れている家族ともたっぷり交流できたし、歩けるようになった姪っ子とも遊んできた。前会った時はハイハイもできなかったのに、いつの間にか歩いてるし、意味わからんけど言葉を喋ってる。笑 子供の成長って本当早いな… 負けずに頑張らないと。

では、ここから本題に。

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僕がセールスライティングと出会った時、一番最初に教わっていた師匠がいる。(ここではHさんとしておこう。)Hさんは日本のインターネットマーケティング界では有名な起業家で、かつてトップまで上り詰め、その後詐欺にあったり、離婚をするなど、まさに全てを失った後、再度復活してきた人だった。

ピーク時には5億円を超える年収、ポルシェなどの高級車、タワーマンション、銀座の高級クラブ通い…と、欲しいものはほとんど手に入れたそうだが、、全てを失ったことで、価値観はガラリと変わったと言っていた。

そんなHさんだが、あるセミナーでこんな質問を受講者から受けた。「成功も失敗も経験した今、人生で大切なものを3つ上げるとしたら、それは何ですか?」 というものだった。

この質問に対してHさんは、このようなことを答えていた。

人生で大切な3つのもの

”「1番は健康ですね。たとえお金があっても、いい車を持っていても、病院で寝たきりだったら何も意味がありません。逆に健康なら、なんでもやりたいことができます。

2番目はスキル。コピーのスキルがあったからこそ、僕は失敗してもすぐに復活できました。貯金は無くなったら終わりですが、あなたの耳と耳の間にあるものは誰も奪うことができません。

3番目は家族です。僕はかつてお金目当てによってくる女性に目がくらみ、愛人を10人以上作っていた時があります。その時に奥さんと子供は愛想をつかして出ていってしまいました。その後、僕が詐欺にあった時、愛人たちは全員離れていきました。金の切れ目が縁の切れ目というのは本当です。こんなことで20年以上連れ添って、支えてくれた奥さんをなくしてしまった僕は本当にバカだと思います。今思えば、家族でお弁当を持って公園に行っていた時が一番幸せでした。」”

やはり成功も失敗も経験した方のアドバイスは重みが違う… どれも今でも深く記憶に残っているが、6年前の僕に一番響いたのは1番目の「健康」についての話だった。

なぜなら、当時の僕は今とは程遠い健康状態で、かなりエネルギーが低かった。常に体がだるくて仕方なかった。平日は毎日0時近くまで仕事して、休日は昼まで寝る。というか起きれない。。体重は今とそこまで変わらないものの、たいして運動もしていなかったので、息切れが早くなっていた。

大学生の頃からトータル7年くらい吸い続けたタバコにより、変な咳が出たり、痰が絡んで苦しい。食事も特に気にせず、コンビニ弁当とか、近所の西友に売っている299円の弁当とか、普通に食っていた。笑 そして季節の変わり目には必ずといっていいほど風邪をひく。年に5〜6回はひいていたという、ザコすぎる状態だった。

そんな僕が、このHさんの話を聞いてから、健康に興味を持ち始めた。特にセールスライティングは頭脳をハードに使う仕事なので、健康でなければ、頭がクリアでなければ絶対にこなせないということもわかり、、この道を本気で極めると決めた僕は、まずは健康になろうと決意したのだ。

そこから、かなりの量の健康に関する本、セミナーを受け、いろいろなサプリメント、食品などを試してみた。もう6年くらい経っているので、おかげさまであの頃と比べてかなり健康になれたと思う。風邪をひくことはほぼないし、少しおかしくなっても引き始めの段階でケアできるようになった。朝も普通に早く起きているし、働きづめでもエネルギーの高い状態で暮らすことができている。

ということで、前置きが長くなったが、、今日はそんな僕が体質改善するためにやったことを大きく3つに分けて紹介したいと思う。全て自分で試して効果があった方法だが、健康法というのは人によって合う合わないが分かれる、万能なものではないということは言っておきたい。なので、よければ参考にしてみて欲しい。

⑴タバコをやめる

まず1つめは、なんと言ってもこれ。大学のサークルの先輩に勧められ、「なんか大人っぽくてカッコいい…」と、安易な気持ちで吸い始めてから7年… いつのまにかやめたくてもやめられなくなってしまった「タバコ」という恐怖の嗜好品。(タバコを吸ったことがない人は本当素晴らしいと思う。絶対吸わない方がいい。笑)

健康について調べれば調べるほど、タバコというものがいかにヤバイかがわかってきた。タバコの中には、確認できるだけでも200種類の有害物質が入っていて、中には排気ガス、アリの殺虫剤、ペンキの除去剤に使われているのと同じものも入っているのだ。

こんなもののために多額の税金を喜んで支払い、自らの体を痛めつける。病気になったら今度は多額の医療費を支払う… こんなバカな搾取構造があるだろうか?

そして、僕が感じていた朝なかなか起きれないとか、喉の痛みとか、痰の絡みとか、だるさとか、虫歯になりやすいとか、、多くの症状の原因はタバコが作り出していたことが判明。タバコによって体に毒を取り込んでいる限り、他のどの健康法を実践しても、生活習慣を改善しても、あまり効果がない。まず初めにタバコをやめる以外にないと判断した僕は、禁煙にチャレンジすることを決めた。

たいていの喫煙者と同じで、最初のうちは気合でなんとかしようとしたが、何度も失敗した。。ニコチンの軽いタバコに変えて、徐々に本数を減らしていく。みたいなこともやったけど、、あまり効果がなかった。僕は使っていないが、禁煙外来とかニコチンパッチなんかも、結局ニコチンを取り込んでいるので、あまり意味がないそうだ。

そんな感じで、2〜3ヵ月間格闘した末に巡り合ったのが、、この本だった。

「読むだけで絶対やめられる 禁煙セラピー」

まあこの本のタイトルを見て
「いやいや、そんな上手い話があるわけない」
と最初は思った。

でも、世界各国で成功事例があり、西城秀樹や椎名林檎、松本人志までもこの方法で成功したとのこと。本の中には、別にタバコを吸いながらでもいいから読んでみてくれ。と書いてあったから、軽い気持ちで素直に従ってみた。

あんまり意識せず、何度か読み返していたのだが、、1ヵ月ほど経ってふと気づいた。「そういえば、俺はなんでこんなものを吸ってるんだろう。」 と。そこで、まだ11本残っていたマルボロの箱を握りしめ、駅のゴミ箱に投げ捨ててから約6年経つが、、それから1本もタバコを吸っていない。吸いたいとも思わないし、今となっては、むしろタバコの匂いが嫌で仕方がなくなった。吸っている人とは会話すらもあまりしたくないし、居酒屋とか、同じ空間で吸われたら本気でイラッとするほどだ。笑

そもそも、この本の著者自身が、1日5箱吸う生活を33年間続けたというとんでもないヘビースモーカーで、命の危険を感じたことから、このメソッドを編み出したのだが、、これは本当にすごい。

どうやら、タバコを吸っている状態というのは、一種の催眠のようなものらしい。喫煙者は、タバコを吸わないとイライラすると感じているが、実は逆で、吸っているからイライラする。ニコチンが切れた時にイライラ感が生まれるのであって、麻薬中毒と同じ。そもそも吸わなければイライラは感じないのだ。

このように、禁煙が上手くいかない最大の原因は、タバコをやめたらイライラするんじゃ、、食事とか、会話が楽しめなくなるんじゃ、、という「恐怖心」だということを最初に説得し、ありがちな間違い・思い込みを一つ一つ丁寧に解除していくような感覚で、本を読み終わった頃には洗脳が解けている。そんな感じだろうか。

禁煙セラピーとマーケティングの説得プロセスの共通点

お気づきの方はいると思うが、これはマーケティングで使う説得の手法とよく似ている。実際、うちのクライアントのリッチ・シェフレンは、この本についてこうコメントしている。

”「私はこれまで一度もたばこを吸ったことはないんですが、とても多くの人がこの本を評価していることに興味を引かれました。そこでインターネットで買って読んでみると、著者のアレン・カーがこの本で用いている手法は、私が自分で手掛けているあらゆるマーケティングでしていること、しようとしていることとよく似ていることにすぐ気付きました。

つまり、思考の枠組みを転換し、新たな問題点を設定し、昔ながらのやり方をからかいながら新しい手法のほうが優れている理由を示し、しっかりした議論を一貫して展開することで潜在的な反対意見が表面化しないようにするのです。」”

本当、とてもよくできているので、タバコを吸っていなくても、マーケターなら研究してみる価値はあるかもしれない。

そして、今タバコを吸っている人は、とりあえず騙されたと思ってこの本を読んでみて欲しい。余計なことを考えずに、素直な気持ちで。 この後、僕が実践して効果を感じた様々な健康法をいくつか紹介していくが、最初に言ったようにタバコを吸っている人がいくらそれを試してもムダだ。毒物を体に入れながら健康になることはできない。

別に喫煙者を脅しているわけでもなんでもないし、吸いたければ吸い続ければいい。でも、ビジネスで成功したい。とくにハードに頭脳を酷使するセールスライティングでプロになると決めたのであれば、タバコを吸い続けることは、かなり大きなハンデを背負うことになるということを覚えておいて欲しい。(カナダの大学の研究によると、タバコは脳へのダメージも大きい。大脳皮質が年々薄くなるらしく、それによって認知能力が低下するそうだ。)

タバコをやめた人間からすると、むしろタバコを吸わない状態というのは慣れるとやめられない。目覚めはスッキリだし、体のだるさを感じることもない。変な咳も痰も出ないし、走っても息切れしにくい。服も髪も臭くならないし、お金も浮く。空気も飯もうまい。と、いいことしかないぞー。笑

てかここまでで4000字も書いてしまった… 書きたいことはまだたくさんあるので、②、③の具体的な話はまた今度にしよう。

萩原 敬大

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