Onlab HOKKAIDO Real Voice #2-Fant

Mina Akasaka
Apr 1, 2020 · 10 min read

(株)D2 Garageでは、「北海道から世界へ羽ばたくスタートアップの発掘・育成」をミッションに、2018年からOpen Network Lab HOKKAIDO(通称 Onlab HOKKAIDO・オンラボ北海道)を運営しています。

このブログでは、Onlab HOKKAIDOをより知っていただくため、2019年に実施したOpen Network Lab HOKKAIDO第2期に参加いただいた(株)Fant 代表取締役 高野沙月さんによるリアルな声をお届けします!

(このインタビューは、3月24日に実施したオンラインイベント「参加者によるプログラムのホンネ」のレポートです。)

(株)Fant(ファント)プロフィール
代表取締役 高野沙月さんと取締役 阿部圭一郎さんによる2人構成。高野さんは、たまたま食べたジビエの美味しさに感動し、狩猟免許を取得したという経歴の持ち主。(株)Fantでは、ご自身の経歴を活かし、地域を越えて情報やスキルをシェアできるハンターのためのプラットフォームを2020年冬リリースに向け、現在開発中です。2019年9月に行ったDemoDayの様子はこちらをご覧ください。

左から阿部さん、高野さん

応募時は何となくフワフワしたアイデアだった

−Onlab HOKKAIDOに参加したきっかけを教えてください。
帯広信用金庫さんが行っているとかち・イノベーション・プログラムという事業化支援プログラムに参加していたのですが、その時、Onlab HOKKAIDOの事務局の方に声を掛けていただいたのがきっかけです。起業の知識も全くなく、アイデアもまだ固まっていない状態だったのですが、応募の決め手は、声を掛けてくれた事務局の方が親切だったからですね。Onlab HOKKAIDOへ応募するにあたって、新たにメンバーを探しチームを組み直しました。Onlab HOKKAIDOに応募するステップとしては、Webから資料を送り、書類選考が通った後、札幌で事務局と面談という感じでした。

−チームメンバーはどうやって見つけましたか?
Onlab HOKKAIDO事務局の方に紹介していただきました。阿部とは面識は全然なかったですが、対面で話してみて相性が合ったのでJoinしてもらいました。チーム2人でできないことは、外注しています。今は、エンジニアの方に外注して、開発してもらっています。

インタビューに答える高野さん

泣いてしまったメンタリング

−プログラム期間中、印象に残っていることはありますか?
基本、メンタリングでは先輩起業家や投資家から言われるアドバイスに「ハッ」としていたのですが、一番覚えているのは、(株)ファームノートホールディングスのCEO 小林 晋也さんのメンタリングですね。当時周りから狩猟は、例えば釣りなどと比べても市場規模が小さいと言われ続け、私自身大きく社会を変えるために十分な規模と言えるか分からないよな、とずっと悩んでいました。事業アイデアも二転三転していました。検証も全く進まず、くすぶっている感じでしたね。そこで小林さんに「市場規模が小さい点に悩んでいる」と相談したところ、「ハハハ!バカだね〜〜!」と想定外の答えが返ってきて。不意を突かれて、びっくりして泣いてしまったんです(笑)。そのセリフのあとに、「行動せず色々悩むより、行動してから悩みなさい」とアドバイスいただきました。この件がきっかけで、前に進めた気がします。

取締役の阿部も小林さんからのアドバイスが印象に残っていると言っていましたね。「事業は、会社の最期を看取る覚悟で進め、共同創業者同士言いたいことを言い合って、相手をぶん殴ってからどう思ったかを聞くような間柄にならないとうまく行かないよ。」と。その言葉を聞いてハッとしたようです。

−高野さんは十勝を拠点としていますが、札幌がメインのOnlab HOKKAIDOとはどう関わっていましたか?
Onlab HOKKAIDOのプログラムは、大きく分けて2つのコンテンツがあります。1つは、メンタリングと言って、毎週木曜日に先輩起業家や投資家からアドバイスをいただく場。もう1つは、OfficeHourと言って毎週火曜日に事務局と進捗報告を話し合う場です。私は十勝に住んでいるのですが、メンタリングは、基本札幌へ行き対面でお話しして、Office Hourは、十勝からオンラインで参加したりしました。事務局には、事業進捗のほか、悩んでいること困っていることなど、何でも相談していましたね。二人三脚で伴走してもらった感じです。

あと、私は3ヶ月のプログラム期間中、Fantとは別の仕事もしていました。メンタリングは平日の昼間に開催されるので、有給を取って参加していましたが、可能であればプログラムに集中できる環境にいる方がいいと思います。

北海道でやるからこそ意味がある

−高野さんは東京で仕事をしていた経験もありますが、北海道で起業しようと思った理由は何でしたか?
確かに東京は投資家も多いですし、人脈もチャンスももしかしたら広がるかもしれません。ですが、私は道産子で北海道が大好きなので、東京で起業しようとは思いませんでした。そして、このFantの事業は北海道でやるからこそ意味があると思っているんです。今後も北海道でやっていこうと思っています。

−Onlab HOKKAIDOに参加する前・期間中・後の変化についてお伺いしたいのですが、Onlab HOKKAIDOに対するイメージはどう変わりましたか?
面接では、その時考えていたアイデアについて話して、特に事務局から込み入った質問もされず、割とすぐに採択のご連絡をいただきました。なので、正直あまり厳しくないプログラムなのかなと思っていました。でもいざ参加してみると、かなりハードでシビアでした。恐怖という感じではなく(笑)、本当にビジネスとして成り立つのかということを真剣にアドバイスいただきました。期間中は、ヒアリングを重ねながら、誰の、どんな課題を、どう解決するのかを短期集中で詰めていき、事業を磨き上げていきました。

中でも苦しかったのは、先ほどもお話しした市場規模の小ささの解決と、人見知りなので初対面の人にインタビューすることでした。Onlab HOKKAIDOではユーザーインタビューを徹底的に行うよう言われるので、今まで会ったことのない沖縄のハンターにもインタビューを行いました。今も慣れないですが、緊張しましたね。

−経営者としての変化はありましたか?
経営者として走り出したばかりなので、正直変化はまだありません。成長したという実感もないですね。もちろん細々したことで困ることは多いですが、幸いにも事業を辞めたいと思ったことはまだありません。人見知りなのは、相変わらず大変ですが(笑)。あと、Onlab HOKKAIDOは、プログラム期間中はもちろん、終了後も困ったことがあったら相談に乗ってもらっているので、事業を始めたばかりのひよっこにとっては、とても心強いプログラムです。

−プロダクトの変化はありましたか?
ビジョンは変わっていないのですが、プロダクトとしては、何回か変わりました。最初は、ハンターのためのECサイトを作ろうとしていました。ハンターにとって、ジビエや加工品などの売り先がないことが課題だと思っていたのですが、ハンターにインタビューを重ねていくと、実は課題がそれではないことがわかったのです。その後も、どんな内容のサービスにするか二転三転したのですが…。決めきれなかった理由は、インタビューの数が足りず自信が持てなかったからですね。自分の中で腑に落ちる感じがしなかったんです。

−プログラムの最後に実施されるDemoDay*はどういう気持ちで臨みましたか?
DemoDayの2週間前から、札幌にあるゲストハウスに宿泊していました。事務局には、Deck(スライド)や、台本など細かいところまで見てもらい何十回と練習しました。当日は、発表も一番目でしたし、会場の道新ホールには300人くらい観客がいて、とにかく緊張したのを覚えています。発表の前は、舞台袖でセリフが飛ばないように練習をしながら、あまり何も考えないようにしましたね。とにかく無事終えることだけ考えていたので、オーディエンス賞をいただいたときは、本当にびっくりしました。DemoDayもかなり印象に残っているイベントです。

*DemoDay・・・3ヶ月のプログラムの最後に、投資家や事業会社メディアの前で事業内容を発表する場。

−今後の目標を教えてください。
今年の冬にはサービスをリリースしたいと思っているので、今は取締役の阿部を中心に開発に注力しています。

ビジョンを叶える近道が起業だった

−現在Onlab HOKKAIDO 3rd batchの参加チームを募集中ですが、応募を迷っている方にメッセージはありますか?
“会社を作って、社長になりたい”という思いは一切なかったのですが、私の中で実現したいビジョンがあって、そのビジョンを叶える方法が起業でした。会社の設立方法などわからなくても、事務局がサポートしてくれるので、安心して飛び込んでみるといいと思います。迷っているのであれば、まずは事務局に相談してみるのがいいと思います。私も応募するにあたって、頻繁に相談していました。事務局のメンバーは、フランクな感じなので。

自分たちだけで事業を進めていても、ビジネスの相談は友達にはしづらいですし、客観的な視点が持てず不安になることも多いと思います。そんな時Onlab HOKKAIDOは、その道のプロの方々がアドバイスしてくれるので、有難いなと実感しているところです。

Onlab HOKKAIDO 参加チーム募集中!

Open Network Lab HOKKAIDOでは、次期3rd Batch参加スタートアップを募集中です。ご興味のある方は、こちらからご応募ください❗️

締切 : 2020年5月31日(日)23:59まで!!

※当初、締切は5月13日(水)まででしたが、延長いたしました。

Twitter/Facebookでも最新情報を発信していますので、是非フォローをお願いします🤗

・Open Network Lab HOKKAIDO Twitter / Facebook
Open Network Lab HOKKAIDO

D2Garage

Open Network Lab HOKKAIDO を運営する 株式会社D2 Garage のオウンドメディアです。

Medium is an open platform where 170 million readers come to find insightful and dynamic thinking. Here, expert and undiscovered voices alike dive into the heart of any topic and bring new ideas to the surface. Learn more

Follow the writers, publications, and topics that matter to you, and you’ll see them on your homepage and in your inbox. Explore

If you have a story to tell, knowledge to share, or a perspective to offer — welcome home. It’s easy and free to post your thinking on any topic. Write on Medium

Get the Medium app

A button that says 'Download on the App Store', and if clicked it will lead you to the iOS App store
A button that says 'Get it on, Google Play', and if clicked it will lead you to the Google Play store