Onlab HOKKAIDO Real Voice #3-VETELL

Mina Akasaka
Apr 16, 2020 · 8 min read

(株)D2 Garageでは、「北海道から世界へ羽ばたくスタートアップの発掘・育成」をミッションに、2018年からOpen Network Lab HOKKAIDO(通称 Onlab HOKKAIDO・オンラボ北海道)を運営しています。

北海道・札幌を拠点とするOnlab HOKKAIDOは、シードステージのスタートアップを育成・支援する約3ヶ月間のアクセラレータープログラムです。活動資金やオフィススペースの提供と共に、事業内容のブラッシュアップを目的としたコンテンツや各分野のスペシャリストによるメンタリングを通じて、スタートアップの事業加速のサポートをしています。これまで2期10社のご支援をして参りました。

このブログでは、プログラムをより知っていただくため、2019年に実施したOnlab HOKKAIDO 第2期に参加いただいた(株)VETELL代表取締役池田哲平さんによるリアルな声をお届けします!

(株)VETELL代表取締役 池田哲平さん

(株)VETELLプロフィール
2019年、
(株)D2Garageが運営するシードアクセラレータープログラム「Open Network Lab HOKKAIDO」にエントリーし、DemoDayにて最優秀賞を受賞。(当日の様子はこちらをご覧ください。)
現役の獣医師である池田さんは、牛の個体情報が手書きであったり管理が不十分なことが多く診療に活かすことが困難であることに課題を感じ、獣医師と農家さんで牛の情報を共有できる電子カルテシステム『vetell』を開発中。牛の情報を集約・共有ができ、病気の予防や効果的な治療へ活かすことで、個体の生産性をアップさせ、牧場全体の収益向上を可能にしていきます。

正直、初めはどんなプログラムかわからなかった

―Onlab HOKKAIDOに参加したきっかけを教えてください。
きっかけは、共同創業者に誘われたことでした。こんなプログラムがあるよと言われたときは、本音を言うと、よく分からなかったんです(笑)。Onlab HOKKAIDOのウェブサイトを見てみたのですが、自分自身、牛の世界で生きてきた人間なので、「『イノベーション』とか『アクセラレータ』って…なんだ!?」という状態でした。もちろん分からない言葉は調べましたが、深い理解までは至っていなかったと思います。ただ、信頼している共同創業者が良いと言っているのだから、Onlab HOKKAIDOに参加した方が良いのだろうと思って参加したんです。
当時、既に獣医師として開業していたので、最初は既存の会社の一事業として電子カルテをやろうと考えていました。ただ、自分の中にアイディアはあったものの、それを敢えて意見をもらうということをしていなかったので、何か一歩を踏み出さないと始まらないだろうなとも思っていたところでした。
私の場合は、チームもいて、会社もあってという状況だったので、応募のハードルは低かったのかもしれません。

必死だった3ヶ月間

―Onlab HOKKAIDOに参加した決め手は何だったのでしょうか?
起業して事業を進める上でのノウハウや注意点を、しっかりプログラムを組んでレクチャーしてくれるということが魅力的でした。

(※Onlab HOKKAIDOでは、書類審査と面談で採択された後、3ヶ月間に渡るプログラム期間があります。プログラムでは、週に1回、先輩起業家や投資家からアドバイスをもらうメンタリングと、事務局と進捗報告を話し合う場のOfficeHourを実施しています。そして3ヶ月の後には、DemoDayという、投資家や事業会社やメディアの前で事業内容を発表する場があります。)

レクチャーは期待した通りでしたね。自分たちが生み出そうとしているサービスやプロダクトがマーケットフィットしているのか、という検証のやり方を教えてもらいましたし、経営とは何か、ということを学べました。こういう風にやればいいんだと納得しましたし、メンタリングやOfficeHourを通して、たくさん意見を言ってもらえました。他の参加者の方と同じで、最初はOnlab HOKKAIDO事務局の皆さんは優しいと思っていたのですが…想像以上の厳しさでズバズバ言ってくれますし、寝かせてくれない3ヶ月間でした(笑)。

3ヶ月間は本当に必死でした。これまでの獣医師の仕事をやりつつ参加していたので、時間のやりくりが非常に大変でしたね。メンタリングやOfficeHourは日中にあるので、参加する時間を何とかつくったり、仕事後にOnlabの作業をしたり…結構しんどかったですね。

軸ができたら楽になった

−Onlab HOKKAIDOに参加する前・期間中・後の変化についてお伺いしたいです。
期間中の初期はかなり突っ込んで色々言われたりしたので、「そんなことまで考えてやらなきゃいけないの?」と正直、うんざりしたこともありました(笑)。しかし、メンタリングで助言を受けていくと、徐々に「起業して事業を進めるとはこういうことなんだな」と思うようになり、ある時から楽になっていったんです。

最初はどこまで細やかに考えるべきなのか、限られたリソースの中でどこに力を入れるべきなのか、頭の中がぐるぐる回って時間が過ぎていき、慣れない頭の使い方が非常に大変でしたね。メンタリングやOfficeHourでアドバイスを受けて言われた通り試していくうちに、「これはやらない」「これはやろう」と判断する軸ができました。そうなった後は、上手く意見を求めることもできる様になっていったんです。DemoDayを終えてからも、Onlab事務局には事業を進めていく上での「良き助言者・相談者」となってくれています。

−Onlab HOKKAIDOがいてよかった〜!と思った事件などはありますか?
MVP(Minimum Viable Product/顧客に提供するための最小限のプロダクトづくり)作りが頓挫しているときに、Onlab HOKKAIDO卒業生繋がりで助け舟が現れたことです。
エンジニアが見つからなかったために開発が止まっていたときのことです。共同創業者がOnlab HOKKAIDOの忘年会に参加し、同じテーブルにいた卒業生の方に開発状況のことを軽く話しました。そうしたらその方が「できる範囲でやりますよ!」と言ってくれたんです。インフラ構築からプロダクトの基礎的な部分をしっかり作ってくれ、彼がいてくれたから、vetellのスタートが切れました。Onlab HOKKAIDOという共通の経験があるからこそ実現した協力だったと思います。

(※Onlab HOKKAIDOでは、卒業生が交流できる機会を設定するなど、起業家同士のコミュニティを大切にしています。)

また、事件ではないですが、DemoDayが終わった後もOnlab HOKKAIDO事務局は良き相談相手になってくれています。ファイナンスに関してや、エンジニアがいなかったときの相談をさせてもらいましたね。

−今後の目標を教えてください!
事業の核となるプロダクトを完成させ、早く農家さんと獣医師の方々に満足して頂けるサービスを提供していきたいと思っています!牛の世界は非常に複雑です。ものすごく細かい点まで気を配り、牛のことが分からないと作れないプロダクトに挑戦しています。かつ、農家さんが使いやすいUIの追求など、絶賛開発中です。

考えを外に出し、まずは一歩踏み出すこと

−現在Onlab HOKKAIDO 3rd batchの参加チームを募集中ですが、応募を迷っている方にメッセージはありますか?
頭の中にあるアイデアや考えは、外に出さない限り形にはならないと思います。事業やサービスなどの形にできるアイディアなのかは人それぞれだと思いますが、1人で考えるより、多くの経験・ノウハウを持つOnlabと一緒に考えていく方が磨かれていくはずです。応募して面接で落とされたとしても、ダメだったことが次を考えるきっかけになりますよね。まずは自分で一歩を踏み出すことが大切だと思います。

Onlab HOKKAIDO 参加チーム募集中!

Open Network Lab HOKKAIDOでは、次期3rd Batch参加スタートアップを募集中です。ご興味のある方は、こちらからご応募ください❗️

締切 : 2020年5月31日(日)23:59まで!!

※当初、締切は5月13日(水)まででしたが、延長いたしました。

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