SaaSway Conference 2019 by FORCAS

日本のSaaSエコノミーの勃興を感じる素晴らしい会となりました

私が大ファンの、Box Inc. Co-Founder & CEO Aaron Levie氏の講演を聞きに行きました。Uzabase(FORCAS)さん主催の日本のSaaS業界を盛り上げようという素晴らしい会となりました。

https://www.forcas.com/saasway/

Keynoteまとめ;
https://note.mu/nozomukubota/n/nf7552ba186c8

Twitter;
https://twitter.com/search?q=saasway&src=typed_query

Session Info;
https://note.mu/taira0131/n/n2e6d4509b742…

主催者さんの想い:
https://note.mu/jmagicpie/n/n30e0f74f6f1a

学びをシェアします;

- 日本市場単体で見ても、Digital Transformationのビジネスチャンスは途方もなく大きい。レガシーで使いにくい大企業向けのITツールをB2C並みに使いやすいUI/UXの安価なSaaSでリプレイスしていける。日本のSIer市場は7兆円である。

- シンプルさに徹底的にこだわるべき。レガシーなITツールは顧客の要望を聞きすぎてボタンの多さを自慢するが逆である。いかに少ないボタンとシンプルなUIでマス向けにSaaSを作り込むかが勝敗を分ける。

- 既存ツールを20%改善した程度ではユーザーにスイッチしてもらえない。少なくとも10倍はUI/UXが良い or 安い or 速い or 簡単でないと口コミで広がらない。

- 1つの機能に特化して、そこを世界一レベルまで磨き切る方が勝ちやすい。顧客の多機能の要望には、他社とのAPI連携などで協業で応えていく。競争の時代ではない。協業の時代である。

- SaaSではトヨタをイメージすると良い。プリウスなど一つの商品を徹底的に磨き切って、安価にマスマーケットに提供して成功している。例えばトヨタのショールームに6輪車を求める顧客が来たら車をカスタマイズするだろうか?きっと丁重にお断りし、ぶれることなく一つの商品を磨くことに徹するだろう。Toyota for X というアナロジーは日本的であり、効くと思う。

- 米国ではAPI Economyが盛り上がっている。日本でも注目すべきである。

- B2Cアプリのお手軽・簡単なUI/UXを旧来型・重厚長大なレガシーITツールに持ち込むだけでかなりのシェアが取れるはずである。それをさらに産業バーティカルで区切るともっとチャンスが明確になる。例えば、医療・金融・小売・マーケティングなど古くて使いにくいツールが牛耳っている産業はごまんとある。From C to B to E(Consumer to Business to Enterprise)という発送は大事である。

- Best-of-Breedという言葉が米国で流行っている。ニッチセグメントでのカテゴリーキラーの様なテクノロジーやツールを指す。

- 大企業でシェアを伸ばすためには、超簡単なUI/UXとセキュリティ要件(政府や公的機関の認証など)の両方を満たす必要がある。

- 破壊的イノベーションを理解するためのお勧め書籍:イノベーターのジレンマ、キャズム、ブルーオーシャン戦略

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