納屋だけでなく、パンだって毎日作っていますとも

Damonte
Damonte
Jan 4, 2017 · 3 min read

昨日つなぎを着て島を歩いていたら、お婆ちゃんに「おぉ、もう仕事始めかぁ」と言われました。私の仕事は一体なんだと思われているのかとちょっと不安になります。ここ最近の主要な関心事が実店舗オープンに向けた納屋の改装とはいえ、もちろん日々の物づくり(とくにパン焼き)をサボっているわけではありません。ここのところ島内だけでなく、島外からも注文をチラホラ(ほんとにチラホラ、いやほんとに)と頂いており、何だかんだで毎日あれこれ焼いております。ありがたいことです。

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今日焼いたカンパーニュ。[/caption]

酵母に身をゆだねる

私のパンの作り方の基本は、いわゆる高加水・長時間発酵というやり方です。さらにそれを小さなオーブンで悪戦苦闘しながら焼くものですから、なにせ1つのパンを完成させるのに長い時間がかかります。どれぐらいかと言えば、今日のカンパーニュ10個という注文を、発送する2日前の午前から作り始めたぐらいです。パン作りは基本的には酵母に任せっきりで、私は彼らの機嫌を損ねないように環境を整えることに徹するだけです。「労働」という面からみると私は大したことはしていないのですが、酵母は急かすことも待たせることもできないので、私の生活リズムは酵母の状態に合わせたものとなりつつあります。まぁそれもなかなか楽しいものです。とくにオーブンを開けるときのワクワク・ドキドキは何個焼いても変わることがありません(開けた後の叫び声が「よっしゃー!」の時もあれば、「なんでやねん!」の時もままあるのですが)。

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朝日に照らされる大晦日のレーズンパン。[/caption]

ほんとは作り方をシェアしてみたい

じつは一丁前に私のパンの焼き方動画みたいなものも作ったのですが(真上から撮ってタイムラプスを使うやつ。あれ憧れるんですよね)、段取りの悪さと背景の汚さが気になって完全にお蔵入りしています。新しいキッチンが完成した暁には、バシッとしたやつを撮りたいものです。私よりパン作りのうまいパン屋さんはごまんと居ますが、何かをつくるということに唯一無二の正解なんてものはないはずなので、作り手の数だけやり方があって良いと思っています。だって、パンを作るというある意味で単純なことの背景にも、作る環境、その人の好みや気分、使う素材、その他ほぼ無限の変数が横たわっており、従わなければならないルールなんてものはないのですから。強いて言えば、自分が美味しいと胸を張って言えれば、それがひとつの正解の姿です。っとまぁこんなことを考えているわけですから、世界の色んな作り手が自分なりの方法をシェアするというのも楽しいと思うのです。きっと各々が新たな発見に巡り会えるはず。

ダモンテ商会のブログ Journal of Damonte & Co.

瀬戸内海にうかぶ男木島でパンを焼き、コーヒーを淹れ、イノシシを狩る。

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