今更ですが、無事開店しました。

Damonte
Damonte
Dec 5, 2017 · 6 min read

先日ここで表明した通り11月17日に無事店舗をオープンすることができました。最初は春頃とか言ってて(今から思えば寝言以外のなにものでもない)、その次は夏休み頃とか言って(今から思えば、、以下略)、9月中とか言って(今から思、、、)、さんざん延ばしに延ばしたオープンをようやく迎えることができてめちゃめちゃホッとしています。

オープン当日にはとくにパーティみたいなものは開きませんでしたが、島のお姉様方(彼女らの表現を借りるなら「不良ババア」の皆様)をはじめたくさんの友人が遊びに来てくれたおかげで賑やかな開店日になりました。お店は断熱材でビッチリ覆っていていつでもポカポカしているため暖まりに来る人もいるぐらいなので、この寒い時期にわざわざオープンした甲斐があったかなという感じです。「どうせ毎日ヒマだろうから営業中にブログでも書いちゃおう」と開店前は呑気に言っていたのですが、今のところありがたいことに営業中にブログを書けたためしがありません。

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とはいえ、まだ店舗の工事は完全に終わったわけではないのです。定休日にちまちまと工事を進めていくつもりなので、当分は月火水曜日を定休日にすることにしました。2週間前の金曜日にオープンしたので、ようやく二週間が過ぎたわけですが、どういうわけか定休日の方がやることがたくさんあって(買い出しにでかけるのは当然ながら、家と店が隣接しているため定休日でも島民が構わず来たり、イノシシの罠を仕掛けたり、薪を取りに出かけたり、、、)忙しい日々なのです。

定休日はそんな感じで忙しく島ライフを味わっているわけですが、やはり店を開けた途端、日常は大きく様変わりしました。ここ最近感じている大きな変化をいくつかピックアップしてみたいと思います。


  1. 収入が生まれる!

いきなり社会不適合者みたいなことを言ってしまいますが、私達はこれまでざっくり1年の世界旅行と1年のお店準備期間を経てきており、当然ながらその間収入はゼロなわけです。毎日忙しく身体を動かして暮らしてきましたが、基本的にはそこに金銭的利益は伴ってこなかったわけです。そういった暮らしの気ままさも嫌いではありませんが、いかんせん私達も現代の資本主義社会の中の構成員。いつまでも経済活動せずに霞を食べて生きていけるわけではありません(ちなみに私の妻は本当に「カスミ」というものがどこかに売られていてそれを食べる人がいると思っていたそうです)。

お金を生み出さない暮らしの楽しさはそれなりに充分味わったので、これからはお金を生み出す暮らしの楽しさを探究しようかなと考えています。別にお金に縛られて守銭奴のように生きるわけではなく、社会と自分達の暮らしを橋渡しする道具としてお金に働いてもらうという感じになるでしょうか。お金を媒介させると壊れてしまうものもたくさん世の中にあることは重々承知していますが、お金を間にかませることでより面白くなることもたくさんあるように思うのです。なので、店を開けたこれからのテーマのひとつは「お金とうまく付き合う」って感じになりそうです。

2. 知らない人と会う機会が激増する!

再び社会不適合者みたいなことを言ってしまいますが、人口が200人にも満たない島に暮らしていると、「名前も知らない初対面の人」が基本的に視界に入らなくなってきます。観光客として訪れる人は道ですれ違うことがあったとしてもそれだけ。猫に会えるスポットを尋ねられるぐらいのコミュニケーションは取ったとしてもそれだけです。

ところが、お店を開くと名前も知らない初対面の人とのやり取りが必然的に毎日生まれることになります。当たり前のことなんですが、今はそれがとても新鮮なことに思えるのです。私達の性格や考え方なんてその人には何の関係もなく、ただこの店そのものと出している商品だけで評価されるわけで、なんだか身が引き締まる思いがします。さらに人それぞれにニーズが違うので、それをそれぞれに満たすことの難しさも出てきます。島の新しいスポットを見に来たという人と、ネットで私達のことを知って訪ねてきた人と、フェリーの時間つぶしにコーヒーを飲みに来た人とでは私達に求めるものは変わってくるわけで、彼らみんなに私達を好きになってもらうのは到底無理なので、この店が提供できる体験に満足だけはしてもらおうと努力する毎日です。

3. ノコギリとかハンマーを持たなくて良い!

約1年もの間、ほぼ毎日持っていた大工道具。定休日には活躍する機会がまだまだあると言っても、これまでの頻度とは比べものになりません。この島に引っ越してくるまで電動工具なんてほとんど触ったこともなかったですけど、今や身体の一部と言っていいほど使いこなしていますし、愛着もひとしおです。彼らを振り回す毎日はもう訪れないかもしれないと思うと、せいせいする気持ちがある一方で、一抹の寂しさも覚えてしまうのは不思議なものです。まぁでも次のステージに進むということは、手の中にあるものが変化していくということでもあると思うので、今手の中にあるものを大事にしていこうかなという感じですね。

4. 好きなものを作れる!

じゃあ今手の中には何があるのかというと、包丁と小麦粉ですかね。これらに触れない日はないです。今までもいくらでも好きなものは作ってこれたのですが、いかんせん時間的・体力的制約があり(9–19時で大工仕事をしたあとに何を料理しろというのか)、手間のかかるものや用意が複雑なものに取り組む余裕がありませんでした。今は好きなだけ厨房にいられるので、手の込んだ試作をすることもできるし、試してみたかった手法や素材に腰を据えて取り組めるのが楽しいです。そして何より自分の気に入ったものを周りの人達にも自信を持ってお勧めできるのが嬉しいですし、それを気に入ってもらえたらなおハッピーですね。


ほかにもあれこれ変化はありますが、とりあえず今日のところはこんなところですね。

さて、昼寝をしている妻を起こして夜御飯の支度を始めることにします。

ダモンテ商会のブログ Journal of Damonte & Co.

瀬戸内海にうかぶ男木島でパンを焼き、コーヒーを淹れ、イノシシを狩る。

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