就活体験記vol.1 マスコミ志望で教育大に通っていた私が、どのようにして就活を乗り越えていったか

TOHOKU CAREER 編集部
TOHOKUCAREER
Published in
5 min readOct 18, 2017

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試行錯誤を繰り返すことで、自分のやりたいことが見つかる

現在、TOHOKUCAREERのメンバーとして活動している宮城教育大学4年の菊田将也さん。同学年のほとんどが教師を目指す中、自分一人で民間就活を決意し取り組み、大手人材広告企業に内定。周りに相談する相手がいない中、どういう思いで就職活動を乗り越えたのか話してもらいました。

— — 民間就職をしようと思ったのはいつからですか?

3年生の10月からです。大学卒業後の自分の進路について考え始めたとき、皆と同じように教員を目指すことに対し、なにか嫌気が差していました。

大学に入ってから、アルバイトでテレビ局の仕事に取り組んでいたからです。バイトをしていたこともあり、テレビの仕事に携わることへの

やりがいや内容は他の就活生よりも熟知しているし、就職活動で時間を取られてしまうのは企業研修であると思っていました。

そこで、テレビ業界だけに絞って要領よく取り組み、上手くいかなかったら、先生になろうと考えていました。

— — アルバイトの経験から、マスコミ業界に志望したいと考えたのですね。実際に何から始めましたか?

最初は民間就活のやり方が全くわからなかったため、大学が主催している就活セミナーに参加しました。自己PRや企業研究の難しさを感じましたが、要点を絞ればなんとかなると思っていました。いろいろなセミナーに行ってみて、就活をしている同学年よりも面接や自己PRで話せていたため安心していました。

また、大手有名企業のインターンシップフェアにも参加し、企業の人事から冬のインターンシップに誘われたものの、

インターン=お試し経験くらいにしか思っていなかったため、私はインターンに参加しなかったのです。

就活を終えた今だからこそ、この時期に何社かインターンシップに行けば良かったと思っています。

— — 自分で色々なセミナーに参加していたのですね。就活をしていくなかで、苦しかった時期はいつ頃でしたか?

就活が解禁された3月以降です。色々なセミナーに行って自己分析をしたり企業分析をしたりしても、やはりテレビ局でのアルバイト経験が当時の自分にはとても大きいものだと思っていたので、マスコミ業界の選考だけ受けていきました。

実際、マスコミ業界の試験が4月から始まり2次試験までは難なく通過できていました。しかし、3次試験以降はマスコミの専門的な知識や、「マスコミ」に関しての本質的な質問をされることが多く、自分の言葉で答えることが出来なかったのです。

それに対し、東京の有名私立の学生の人たちが自分の言葉で、マスコミの在り方について答えているのを聞き、私自身、本当にマスコミ業界で働くことに対する準備が足りなかったと痛感しました。ただ、マスコミ業界で働くことへの憧れが払拭できなかったため、6月以降も仙台以外の地方局を受けていました。多分、選考で上手くいかなかったのもあり、「自分」と向き合えていなかったと思います。

— — マスコミ業界で上手くいかない中、どうやって就活を乗り越えていきましたか?

知人の紹介で、メディア系を扱っているNPO団体で活動している方とお話ししたことが、変わったきっかけです。その人にも、企業の3次面接で言われたように「君はマスコミで何を成し遂げたいか?」「本当にマスコミに入りたいのか?」と問い続けられました。

そのときは受け入れられませんでしたが、時間が経つにつれてその言葉が自分の中に響き、「自分」と向き合い始めたのです。そこから、マスコミ以外も見始めようと、それまではとりあえず参加していた企業説明会にもう一度参加しました。

そこで出会った会社が、今の内定先です。説明会に参加したとき、私だけの参加だったので3次選考までやっていただきました。

マスコミでのアルバイトがきっかけで就活を考えたという「原体験」があったので、スムーズに話すことが出来ました。

— — 今の内定先に決めた要因は何ですか?

当初の自分は、人から認められたい、信頼されたいという外発的な欲求を満たすためにマスコミが最適だと考えていたのです。

しかし就活を通じて、自分自身が価値を提供していきたいという内発的なモノへと変わっていきました。今の内定先なら、実現できそうだと感じました。また、事業内容としては非正規雇用の求人広告を呼びかける仕事なのですが、私自身テレビ局でのアルバイトが自分の人生を変えるきっかけとなったため、広告を通じて価値を提供したいです。

— — 後輩に伝えたいことをお願いします!

就活を始めていく中で、まずは自分の視野を広げていったほうが良いです。具体的には、業界や職種から絞っていくのではなく、

働くことを通じて自分はこれから何を得ていきたいのか、何のために働くかを明確にしていくことです。

だからまずは、自己分析を通じて過去の経験を整理したり、何かしらの目的を持ってイベントに参加したりして自分に問い続けていってください。TOHOKUCAREERでも、選考対策やキャリアについて考えるイベントを提供していきます。

ご連絡や相談はLINEにてお待ちしております。

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