スタートアップが優れたメンターを手に入れる方法
スタートアップをする上で、様々な場面でメンターの存在は大きなメリットをもたらします。
今日はマーケッターで起業家であるRaghav Haranさんのメルマガ記事を、本人から了承を得て翻訳し、まとめました。
すぐに問い合わせることができ、素晴らしいアドバイスをしてくれるメンターを見つけることは難しいですが、この記事を読めば「どのようにしてすぐに的確でハイクオリティーなアドバイスをもらえるか」のヒントが得られます。
単純に「私のメンターになってくれませんか」と頼むのは誤り
“どのようにしてメンターシップをしてもらえるようにアプローチすればいいのでしょうか?”
読者の方から、こんな質問をもらいました。いい質問ですね。適切なメンターがいれば、あなたのキャリアを飛躍的に伸ばしてくれます。
素晴らしいメンターはあなたを速く成長させてくれるし、「自分が誤りだと気づかない誤り」を気づかせてくれます。あなたの時間を浪費せずに済むのです。
メンターを得るのは、きちんと正しい方法でアプローチさえすれば、難しいことではありません。(単純に「私のメンターになってくれませんか」と頼むのは誤りです)
今回は順を追って、優れたメンターを得るフローを紹介します。
Step 1: 誰から学びたいのかを明確にする
インターネットのおかげで、もう“手の届かない人”なんていません。
LinkedInやソーシャルメディアを使えば、特定の職業の人材を見つけることできます。例えば、あなたが聞いているポッドキャストを配信している人とつながりたいなら、その人にもコンタクトが取れるかもしれません。
まずは数名「メンターになってほしい」という人を見つけましょう。
Step 2: 価値を提供し、適切な関係性を築く
成功している人の受け取るメッセージの99%は彼らへの頼みごとです。
質問だったり、アドバイスを求めたり、何か悩みがあって、打開策を探っていたり、手詰まりの状況を打破する案を求めていたり…
そして実際、彼らは喜んで助けたいと思っています。勝者は他の勝者を助けることが好きです。
けれども、ほとんどの人は最初のメールで返事をもらえていません。しばしば、そのメールが来たことさえも気づかれてないこともあるでしょう。
失敗している彼らは「メンターになってもらえませんか?」と聞いているか、もしくはストレートに沢山の質問を聞いてしまっています。もっと最悪なのは、「あなたの返事を楽しみに待ってます」という忙しい人を悩ませ続ける恐怖のメールで終わっていることです。
誰に対しても、事実上きちんとメールを受け取ってもらう、もっとも簡単な方法は、感謝の気持ちを提供することです。
彼らが過去にした何か、彼らが生み出したコンテンツ、彼らが与えたアドバイスに対して誠実に感謝することです。
以下はそのシンプルなやり方です。
2–1.メンター候補をリサーチする
まず始めに、彼らを十分に知ることが大事です。
私が最もおすすめするのは「メンターの全てを吸収すること」です。
彼らの本を読むかもしれないし、YouTubeのインタビューを見るのもいいし、ブログを読んだり、彼らがソーシャルメディアでシェアしていた記事を読む等の彼らが生み出したコンテンツを消費し「彼らに近い感覚」を手に入れます。
2–2. 彼らが言ったことを行動に移す
ほとんどの人が自分より成功している誰かに話しかけるには、「自分は何も提供するものがない」と恐れています。
若い人は「私は経験が十分でないから価値がないわ」であったり、一方で年配の方は「私は若くないから、私を助けたいって思わないわ」などといった形でです。
みなさんは、いつも他者が有利なアドバンテージを持っていると思いがちですが、一方でみなさん自身が持つ固有のアドバンテージも無視しています。
一度あなたがメンターにしたい人のリサーチをしたら、あなたは価値を加えられる素晴らしいポジションにいます。
たった一つ、あなたができることは「感謝の気持ちを提供すること」です。
もし何か特にあなたにとってすごく役に立つものを彼らが書いていたとしたら、行動に移してください。一番最適な言葉の一つは「あなたのアドバイスどおりに行動しました」というものです。
メンターはアドバイスすることが好きだけど、実際に行動に移す人はとても少ないです。したがって、あなたは数少ない行動に起こした人のうちの1人として、即座に行動を起こした人として浮上してくるでしょう。
Step 3: 小さな頼みごとをする
いくつか価値を提供できるようになれば、小さな頼みごとをしても大丈夫です。
恐らくあなたは何かアドバイスが欲しかったり、聞きたいことがあるでしょう。
誰に話すかによるけれども、たった1つのメールがあなたのキャリアに大きな違いをもたらすことになるかもしれません。
しかし、きちんと正しい方法でアドバイスを求めることができているか確認しなければなりません。悪意はなくとも、伝え方によっては愚かな質問のように見えてしまう場合もあります。
例えば、AとBどちらかにするか迷っていて、メンターにアドバイスをもらおうとします。
いい質問の仕方は以下のような形です。
「私はAかBのどちらを選択するか迷っています。
特定の人へのインタビューや特定の記事を呼んだりしてリサーチによると、一番ベストなプランは◯◯をすることだと思ってます”
もし私の最終的なゴールを××だとすると、これはベストだと思いますか?」
何かアドバイスを求めるときは、常にあなた自身の考える答えをきちんと述べることが大事です。
あなたが何か彼らに求めれば求むほど、彼らはどんどん話したくなくなります。メールは明確で具体的であるほどよいでしょう。
Step 4: その後の結果をメンターに伝えること
もしその人が惜しみなくアドバイスやフィードバックをくれたなら、常にフォローアップと、どうあなたにインパクトを与えたか伝えましょう。結果を彼らに伝えることが大事です。
彼らにとって、「あなたを助けてくれた時間は実際に価値のあるものだった」ということを明確にしましょう。
あなたがどのように関係を続けていくは沢山の選択肢があります。
「プロジェクトのピッチ相手になってほしい」「一緒に働きたい」「もっと質問をしたい」「彼らの人脈を紹介してほしい」…
どれにおいても、あなたがすべきなのは、毎回ギブ&テイクを続けることです。彼らの行動をキャッチアップし、アイデアを送ったり、価値のある記事を送るなど…
これがメンターをゲットする方法です。
この記事の著者
マーケッターで起業家。著名なテクノロジー起業家やニューヨーク・タイムズのベストセラー作家、またトップクラスの企業との仕事を経て、Land Any Job You Wantを創業。意欲的な人が仕事に就く後押しをしています。Twitter アカウントは、@RaghavHaran。メルマガには、ここで登録できます。 (THE BRIDGEより引用)
記事では「感謝」に比重が置かれた例になっていましたが、メリットをもたらし合うという意識はこの手段に関わらず、常に持っておきたいところでしょう。
提供する価値の築き方でメンタリングの質や、今後の関係性も変わっていくはずです。
Translate : @sayacatt5 / Edit : @siarrot