VR時代で増える3つのデザイン人材
消えるデザイン関連の職種という記事が読まれていましたが、WebやアプリからVRに時代に進むにつれ、デザイナーに求められるスキルや人材が変わってくる気がしています。ここでは最近考えたこと、あるいは業界の方に聞いたVR時代で必要と思われる人材をまとめます。
市場・ニーズフィティング人材
最先端技術の黎明期はテクノロジードリブンで進むため、技術を使ってできることベースでプロジェクトが進むことが多く、これが何に使われるのか?どんな人にフィットし、最適な形はなんなのか?というところのフィット感に課題を残しています。
(参考記事:「AIなどの最新テクノロジーをどう見ていますか?」グロービス・高宮慎一さんの感じる最先端の技術とビジネス)
最新テクノロジーをどのように使うかがイメージでき、市場に合わせた企画やプロトタイピングができる人材が必要になると思います。
空間・3Dデザイン人材
平面のデザインから空間のデザインに需要がシフトします。すでにVR事業を行っている企業にお話を聞くと、2Dから3Dへのスキルチェンジにチャレンジしているデザイナーも少なくないようです。
あるいは現在空間デザインや建築といった分野のデザイナーのプレゼンスが上がる可能性もありそうです。
デザインテクノロジスト
デザイン人材が必要とはいえ黎明期の今はまだまだお金にならないといった側面があり、大きな企業ではない場合エンジニアがプロダクト全体を見るケースが多いです。
VRの場合、すでに360度の世界が見えることで感動するフェイズは過ぎつつあり、プロダクトの完成度がもたらす最初の体験で好きか嫌いかが分かれてしまう可能性が高いです。
プロダクトの初期段階でそれなりの体験を与えるのに、技術者のみで制作を行う場合、デザインテクノロジスト的な人材が必要になるのではないでしょうか。例えそれが“MVP”だったとしてもです。