Sketchでベクターを拡縮してもズレない方法【追記アリ】

ベクターのためにIllustratorを開く日々からおさらば

Yuki Yoshinaga
デザラボ
4 min readApr 1, 2018

--

問題点

Sketchはフォトショップやイラストレーターに比べてベクター周りの操作で少し不便なことがあります。

その1つが、ベクターを拡縮するとズレるという現象です。

拡縮するとベクターが壊れる

これが原因で、ベクターデータやパスを触る時はSketchではなくillustratorで作業する、という方もいるのではないでしょうか。

この現象の解決をSketch上で解決する3つの方法を紹介します。

方法①:コピー&ペーストしてから拡縮する

単純ですが、シンプルなベクターであれば意外にこれで直ることも多いです。ただ、複雑なパスやパーツが多いものは、何度コピペしても直りません。

方法②:ピクセルスナップをOFFにして拡縮する

Sketchは、ピクセルスナップが自動的にONになっています。これをOFFにすると、壊れなくなることがあります。

ピクセルスナップの設定を変更する

パスを開いた状態でインスペクタを見ると、デフォルトで”Round to full pixels edges”になっています。これを ”Don’t round to nearest pixels” に変えましょう。Round: none と表示されたらOKです。

この設定は以降の作業時にも保存されています。
一応公式ではこの方法が推奨されているようなのですが、これでも完璧ではないようで、結構壊れます。

方法③:二重にグルーピングして拡縮する

個人的にはこれが本命。
1も2も完璧な方法ではありませんが、これは完璧な方法です。

何故かはよく分かりませんが、二重にグルーピングしてから拡縮すると、全く壊れません。

二重にグルーピングすると全く壊れない

どうにも裏技感がありますが、手で拡縮する時だけでなく、Autolayoutでリサイズされる時にも効果があるので、とても助かっていますね。

ピクセルスナップの設定では不確実?

上図のように、ピクセルスナップでは解決しないこともあるので、個人的にはいつも二重にグルーピングしています。

もしより良い方法があれば、コメントなどで教えていただけると嬉しいです👍

【追記】方法④:Scaleを使って拡縮する

Twitterでコメントをいただきました。ありがとうございます!

Scaleを使って拡縮すると、グルーピングを二重にしなくても壊れません。一度に複数のベクターをリサイズする時には、こちらが便利ですね。何よりスマートな感じがします。笑

積極的に使っていこうと思います。

Scaleを使ってリサイズすると壊れない。

ちなみにScaleのショートカットは “ ⌘ + K ”です。

--

--

Yuki Yoshinaga
デザラボ

UXマン。UXデザイン・リサーチ, ファシリテーション, コーチング。株式会社SUIHEI 代表 / An UX Designer. CEO of SUIHEI,Inc.