実力=「調子が悪い時」の力

はじめてのIELTS受験 -> 6.5:learning

--

“Letter buttons on an old, dirty jukebox.” by Diomari Madulara on Unsplash

2018年4月14/15日(土/日)にIELTS(英語力を測るテスト)を受験。受験日の数日前に風邪をひいてしまい、治りかけではあったけど少し体がしんどかった。誰かにうつしても悪化させてもいけないので、マスクはもちろんネックウォーマーを装着して受験した。

普通だったら、テストを受けるのには悪いコンディションと言えるが、今回に限って風邪をひいているのはむしろ良かった。

良かったと思えた背景として、今回のIELTS受験がはじめてだったことがある。今回の受験の目的は、高い点数を取ることではなく、自分の実力を確認することにあった。

IELTSに限らず、何度も受けることになりそうなテストの場合、最初の受験では対策をしないで受けるようにしている。そうすることで自分の実力がわかる。もう少し言うと、事前知識や対策法を知らない素の状態の自分には、どんな傾向があるのかがわかる。

もちろん、準備していなくても「ラッキーパンチでたまたま点数が出た」という場合もあると思う。ただ、色々と攻略法を身に着けてから受験してしまうと「どのような領域は得意で、どこは苦手なのか」といった点が、少しわかりずらくなると思っている。つまり、自分の実力がわからない状態になりやすい。

何をもって「実力」と考えるか?

Photo by Simon Connellan on Unsplash

そもそも何をもって「実力」と考えるかについては、色々な考え方があると思う。当然、一つの正しい答えがあるわけでもない。

ただ、IELTSやTOEFL、TOEICといった英語テストに限らず、普段の勉強や仕事においてどのように「実力」を捉えるのかは最終的な成果を出す上で非常に重要なポイントになってくると思う。

実力を考える上での前提

実力を考える前提として、何かの「成果が出た時」の状況を考えてみると、大抵の場合は、

  • 事前に準備がしっかりできた
  • 対象領域の内容が自分の好みや強みに合っていた
  • まわりの人のサポートがあった
  • 体調が良かった
  • 直近でプライベートでいいことがあって気分が上向きだった

・・・などなど、本人が持っている特定のタスク遂行能力だけではない、別の要因もうまく作用していた可能性が可能性が高い。逆に言うと、体調がよくなかったり環境が悪かったりする時ほど、自分の素の状態に近づくと考えている。

実力=「調子が悪い時」の力

そこで、準備が不十分だったり調子が悪い時の自分の「実力」と捉えるように私はしている。「風邪を引いた時でも出せる力が、本当の実力」という考え方だ。この考え方には良い点があると思っている。

気持ちが前向きになりやすい

例えば、調子がいい時の自分を「普通の状態」と考えてしまうと、周辺環境が悪くなってうまく成果が出ない時に「自分には力がない」「いつもの自分ではない」「こんなはずではない」と思考がネガティブに傾く可能性もある。

一方、調子がいい時の自分を「今回は偶然が重なってうまくいっている」ぐらいに捉えると、環境が悪くなった時の自分のパフォーマンスを「普通」「そもそもこれが実力」と捉えることができる。すると「今日は調子が悪い」と感じていても「実力が出ているだけ」と考えられる。仮に何となく体がだるくて調子が悪いと思っていても、精神的には前向きなな状態でいられる。

受験結果:備忘録

Photo by Chris Liverani on Unsplash

・・・という背景もあり、今回は事前にどんなテスト内容なのかは確認せず、準備をしないで受けた。

風邪については狙ってひいたわけではないが、自分の実力がわかるいい機会だと思って(体はしんどかったが)受験結果を楽しみにしながら受けることができた。

受験結果は、受験日から2週間ほどたった後にオンラインで見ることができた。(たしか、TOEFLもそれぐらいのはず)。

合計スコアやそれぞれのスコア、各セクションを「受験中に感じたこと」と「実際の結果を踏まえて感じたこと」について、以下簡単にメモ(完全に自分用の備忘録)。

Total:6.5

Reading:7.0
Listening:6.5
Writing:5.5
Speaking:7.0

【Reading】
・自信がない部分も多かったが、ある程度手応えを感じながら回答していた
・自分の感触と点数にずれはなかった

【Listening】
・ちょっと怪しいなと思いながら回答していた
・想像よりも点数が高かったので、まぐれで点が取れた部分があると思う

【Writing】
・怪しいなーと思いながらとりあえず書きまくった
・もう少しとれてるかと思ったがそうでもなかった

【Speaking】
・初回の質問で意味がわからず、2回ぐらい聞き返した。「これは厳しいかな」と思ったが、その後の質問はある程度答えられたので「まあ悪くはないだろう」ぐらいに感じていた
・予想よりは点が取れたように思う

【総論】
コンディションはよくなかったけれど、ある程度点数が取れた。時間をとってしっかり準備すれば、少なくとも今以上の点数は取れそう。

--

--