シンガポールのレンタサイクルが凄かった

Yuhei FUJITA
devinker
Published in
4 min readOct 9, 2017

先日Google TC Summitでシンガポールへ行ってきましたが、その時に見かけたレンタサイクルのシステムがなかなかに面白かったです。

システムが日本と全然違う

日本にもレンタサイクルのサービスはありますが、そもそもシステムが日本とは異なっていました。

また細かな部分で配慮がされています。

使い方

使い方は以下の通り。

  1. スマホのアプリをインストールする
  2. 支払い用のクレジットカードを登録する
  3. アプリ内の地図を開いて、自転車の場所を調べる
  4. 自転車を見つけて、アプリで自転車のQRコードを読み取る
  5. ロックが解除されるので、使う
  6. 使い終わったら、邪魔にならないところに停めておく
  7. 利用時間に応じて支払い処理が行われる

GPSで管理

この自転車ですが、鍵の部分にGPSが埋め込まれています。

これによって、どこに自転車があるのかを把握することが出来るわけです。

これは自転車の管理にも利用されていますが、利用者が自転車を見つけるためにも利用されます。

専用アプリで地図を開けば、利用者はどこに未使用自転車があるのかがリアルタイムでひと目で分かるので、「行ってみたけど自転車がなかった」ということが無くなるわけです。

どこに返しても良い

通常のレンタル系サービスと言えば、専用の場所で借りて専用の場所に返すというのが基本だと思います。

しかし、このレンタサイクルはそんな場所はありません。
道端など邪魔にならない場所に置いていけばいいだけです。

そのためのGPS内蔵でもあります。
GPSがあるおかげで自転車が行方不明になることも無ければ、利用者が探す手間の省けています。

しかし、やはり無断駐輪の問題もあるようです。

施錠、解錠が簡単

この自転車の鍵の管理ですが、これはアプリと連携しています。

各自転車に固有のQRコードがあり、これをアプリ内のスキャナーで読み込めばネットを通じてすぐに解錠されます。

逆に鍵をかければその情報がネットを通じて送信され、支払いが行われます。

細かい配慮もされている

実際に現地に行けばわかりますが、そこらじゅうでレンタサイクルを見かけます。

ここで問題になるのが「自転車のメンテナンス」、特に1番気になるのがタイヤのパンクです。

それをどう解決しているかというと、エアレスタイプのタイヤを利用しています。

タイヤに穴を開けることでクッション性を持たせている

これのお陰で、大きな故障がない限り基本的なメンテナンスが不要になっています。

また実際に利用した人曰く、衝撃は特に気にならないそうです。

日本でも気軽に使えるサービス求む

ここで日本のレンタサイクルを思い出した時に思うのが、「使い方が面倒」でした。

僕が住んでいる岡山にもここ数年でレンタサイクルが提供されていますが、利用者登録がメチャクチャ面倒です。
岡山に住んでいて定期的に利用するなら良いですが、ちょっと旅行なんかに来て利用しようと思ったら歩いたほうが楽です。

それに比べてシンガポールのレンタサイクルは、基本的にアプリさえインストールすれば即日利用可能です。

このあたりの利便性やスピード感が全然違いました。

日本の複雑なシステム、もう少しなんとかならないかなぁ…

--

--

Yuhei FUJITA
devinker

プログラミングを勉強しつつフィルムカメラにハマっています