[2018.03.05-09]Ruby合宿2018春に参加してきました

Yuhei FUJITA
devinker
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6 min readMar 10, 2018

今回、島根で開催されたRuby合宿に参加してきました。

Ruby合宿とは

今回参加したRuby合宿というのは、島根県で2011年の夏から春・夏の年2回開催されている合宿です。

ここでは毎回決められたテーマを元に、Rubyを使ったチーム開発を行います。

島根とRuby、まつもとゆきひろ氏

そもそもなぜ島根がこんな合宿を行っているかというと、島根とRubyそして「まつもとゆきひろ氏」の繋がりがあります。

Rubyというのはプログラミング言語の一つで、これを生み出したのがまつもとゆきひろ氏です。そしてそのまつもとゆきひろ氏住んでいるのが島根県というわけです。

今年でRubyは25周年になりますが、こうした繋がりから島根ではRubyに関する事業が活発に行われています。

今回のテーマは「センサーデバイスを用いた体験型ゲーム」

毎回様々なテーマが設定されますが、今回はセンサーデバイスでした。

具体的には

これらを利用することで、センサーデバイスのみからの入力によって操作するゲームを作成する、というものでした。

これらのセンサーのうち何を、どうやって使うのか、そのためのアイディアが重要です。

主なスケジュール

Ruby合宿自体は5日間かけて行われますが、その全てが開発というわけではありません。

[Day 1] まつもとゆきひろ講演会

まず初日ですが、Rubyの親でもあるまつもとゆきひろ氏の講演会がありました。

プログラミング言語の開発者自体なかなか会う機会もないので、とても楽しみにしていました。

ちなみにこの日の夜にはチーム分けも発表され、各班ごとにゲームの案出しなども行いました。

[Day 2–4] 開発

2日目から本格的な開発が開始されます。

実際に集中して開発出来るのは2日目〜4日目になります。この期間内に1チーム4〜5人で一つのゲームを完成させる必要があります。時間はたくさんあるように見えますが、しっかり計画を立てていかないと後半が大変なことになります。

ちなみに2日目と3日目の夜には島根の企業交流会もあります。

[Day 5] プレゼン

そして最終日、プレゼンです。

この数日間で自分たちが作ってきた成果を発表します。観客席には他のチームの他、サポートしてくださった講師の方々や様々な島根の企業の方もいます。各班、工夫した面白いプレゼンでした。

また、午後からは2社ほど企業訪問もありました。

Ruby合宿で学べるのはRubyだけじゃない

Ruby合宿に参加している人の多くはRubyについて学びたいと思っている人だと思いますが、実際に学べることはそれ以外が大きいと感じました。

“チーム”での開発

普段の勉強でもプログラミングの知識や技術は身につきますが、実際PG/SEとなって行うのは「チーム開発」です。これは個人開発とは全く違うものになります。

それを実際に体験できるというのは、とても大きなものがあります。しかも今回は初めて会った、お互いを全く知らない5人で限らてた期間内にゲームを開発しなければなりません。そういった時にチームとして自分がどう動けば良いのか、それを体験できる機会はなかなかありません。

レベルはバラバラ

このRuby合宿の参加条件は年齢などいくつかありますが、プログラミング経験に関してはほぼ問われません。そのため、集まってくる人のレベルも様々です。中にはバリバリに出来る人もいれば、プログラミング自体まだ始めて数ヶ月という人もいます。

しかしそうした中でのチーム開発なので、「自分は出来るから全部やる」や「自分は出来ないから他に任す」なんてことは出来ません。レベル差がある中で、自分がどう動き、どう成長できるかが問われます。

試行錯誤

この合宿では、完成が求められません。それ以上に挑戦することが大切です。

確かに確実に完成させられるものをそれなりのレベルで作ろうと思えば、完成させることは出来ます。しかしそれでは面白くない。

例え期間内に完成までたどり着けなくても、挑戦していくことが大切です。まつもとゆきひろ氏の講演会でもあったのですが、「イデア(理想)に近づくには試行錯誤し続けるしかない」です。そのためには、挑戦することが大切です。そして、この合宿ではそれが許されます。

それが出来た人こそ、今回の合宿で成長できた人だと思います。実際、ほとんどプログラミング初心者だった人でもゲームを作ることが出来ていました。なぜなら、周りには助けてくれる仲間や講師の方たちが常にいます。何かに挑戦する上で、ここまで恵まれた環境もなかなかないと思います。

一歩を踏み出せる場所、それがRuby合宿

今回Ruby合宿に参加して感じたことは「プログラミングの勉強がしたい人にもっとこんな環境を提供してあげたい」でした。

何かを始めるとき、それは誰でも不安を感じると思う。そんな中で一歩を踏み出すのはとても勇気のいることだし、誰でも一人で出来ることじゃない。Ruby合宿は、その一歩を踏み出せる場だと思う。

もしこんな場所がもっと日本中、世界中にあればいいなと思った。別にそれはプログラミングに限った話ではなくで、誰でもがやってないこと(少なくとも今は)を始めるために、先人たちが手を差し伸べられる場所が増えていって欲しい。

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Yuhei FUJITA
devinker

プログラミングを勉強しつつフィルムカメラにハマっています