MarkdownエディタにInkdropを選んだ

Yuhei FUJITA
devinker
Published in
7 min readAug 26, 2018

今までいくつかのMarkdownエディタを試してきましたが、Inkdropに落ち着きそうです。

Photo by Pereanu Sebastian on Unsplash

Markdownとの出会い

そもそもMarkdownと出会ったのはプログラミングがきっかけです。

GithubやQiitaなど、プログラミングをしているとMarkdownで記述されたドキュメントを目にすることが多いです。

ぶっちゃけ最初はよくわからん

使い始めた最初は「こんなの最近のドキュメントツールならできるじゃん」と思ってました。

まぁそれは間違っていなくて、ただ単に文章を書くだけならWordでもGoogleドキュメントでも出来ますし、むしろ装飾は凝ったものが出来ます。

シンプルさ、手軽さに惚れた

しかし慣れてくると、この「シンプルさ」や「手軽さ」の良さに気づきました。

確かにMarkdownは記法を覚えるまでは面倒ですが、そんなに複雑なものは無いです。後に紹介するMarkdownエディタを使えば簡単にプレビュー出来たり、敷居はとても低かったです。

またMarkdownはあくまで記法でしか無いので、「どんなMarkdownエディタでも扱える」というのが便利でした。Worファイルなら基本的にWordが必要になりますが、Markdownファイルであれば自分の使う好きなMarkdownエディタを使うことが出来ます。

そして何より気に入ったのが、「文章がシンプルで美しい」ということです。
Wordなどを使っているとついつい装飾した見た目がグチャグチャした文章になりますが、Markdownは記法に則ったものしか扱わないため、とてもシンプルになります。
Markdown記法に則って書けば、自然と綺麗な文章になります(内容は別です)。

最近は授業ノートなんかもすべてMarkdownでまとめてます。

複数の試してきたエディタ

実際Markdownを使い始めてからいろいろなエディタを試してみました。

実際に過去試したものを以下に列挙しておきます。

  • Typora(MD知らなくてもわかりやすい)
  • Boostnote(デフォルトでvimのキーバインド入ってる)
  • Visual Studio Code(GithubのREADME.md編集するときくらい)
  • iA Writer(シンプルで書くことに集中できる)

Typora

一番手軽に使えたのはTyporaでした。
編集はショートカットキーで出来ますし、表などもGUIで簡単に編集できます。MD記法を知らなくても使えます。ただし、必要なスペースや改行が無くてもTypora上ではMarkdownが適応されたりします(#の後にスペースが無くてもよかったり)。そのため、別のエディタで開いたりした時に問題があったりします。

Boostnote

Boostnoteに関してはvimのキーバインドが使えることとDropbox同期ができるため使ってみました。
ただ、モバイルアプリの出来が微妙なせいでパソコン←→タブレットの同期も使いにくかったです。

Visual Studio Code

これはMarkdownを使おうと思ったというより、エディタとして使っていた副産物として主にREADME.mdなんかを編集したい時に使う程度です。
プレビューできればそれで十分だったので、コーディングついでに使うときはこれで済ませます。

iA Writer

iA Writerに関しては、「書く」ということに関しては一番良かったです。
本当に「書く」ことに集中できるので、ブログを書いたりするときにはiA Writerが一番良いと思います。

「書く」から「管理する」まで

正直、「書く」だけであれば既に上げたエディタで十分だと思います。ただ、僕が欲しいのは「管理」までできるMarkdownエディタでした。

どういうことかと言うと、Markdownで書いたファイルの管理ツールがほしかったわけです。上述したとおり、最近は授業ノートなどもMarkdownで済ませますし、メモなどパソコンで文章を書くときは特に理由がない限りMarkdownで書くことが多いです。

そうなってくるとどうしてもファイル管理が面倒で、「Markdown専用の管理ツールが欲しい」と思うようになりました。
更に言うとiPadなども外出先では使うので、できればクラウド管理でパソコンでもタブレットでも同じ感覚で利用したかったです。

一番近いのはEvernoteやOne Noteですが、「シンプルさ」という面で「文章を書き溜める」には合わなかったです。

ハッカー向けにデザインされたInkdrop

そんな時に出会ったのがInkdropでした。

これは開発者が使うことを想定して作られたMarkdownエディタで、機能を上げるとこんな感じです。

  • Markdownのプレビュー
  • マルチデバイス(macOS/Windows/Linux/iOS/Android)対応
  • 独自のクラウドでのファイル同期
  • ファイル管理(Tags/Status/Notebooks)機能
  • Pluginによる機能拡張

その中でもマルチデバイス対応・同期とファイル管理に魅入られました。

iPad版の出来も良くて、デスクトップで使う機能はそのままiPad版でも同じように使えます。もちろん同期しているので、マルチデバイス間での作業の引き継ぎも簡単です。

またタグ管理機能があるのも好きな点です。
個人的にフォルダ管理はあまり得意ではないので、一つにファイルに複数のタグを付与・検索できるタグ管理があると助かります。

そして「Status」というのが面白いな、と思いました。
これはActive/On Hold/Completed/Dropedとそのファイルの状態を管理できるものでタグに似ています。これでファイルのタスク化みたいなことが出来ます。まぁタグでも出来ますが、アイコン付きで別れているので区別がしやすいです。

以下に開発者のブログ記事のInkdropを説明した部分です。僕のしたかったことに近かったです。

InkdropはmacOS、Windows、Linuxで動くノートアプリです。
主にプログラマーやデザイナーなど、デジタルな創作活動を行う個人向けに作りました。
日々の作業記録や議事録、コードスニペットからブログの下書きまで、技術的な事柄を構文ハイライト対応のMarkdownで快適に書けるようにデザインされたアプリです。
美しいUIテーマ、素早いデータ同期、拡張可能なプラグイン機構を備えています。(https://blog.odoruinu.net/2016/10/04/inkdrop/

実はこのアプリ(というかサービス)は有料で、月額 $4.99 または 年額 $49.90とMarkdownエディタとしては少々高めの金額です。しかし金額に見合うだけの便利さとシンプルさはあると思います。

これからのMarkdown管理が楽しみ

Inkdropを使い始めたのはここ最近なので全てを使い尽くしたわけではありませんが、今の所これが自分の中でベストな選択だと思います。

今までドキュメント系のファイルがばらばらになってしまいがちでしたが、これで管理も文章のレイアウトも統一していこうと思います。

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Yuhei FUJITA
devinker

プログラミングを勉強しつつフィルムカメラにハマっています