Devの次の成長へ向けて

写真左から CTOで夫のaggre、私・原 麻由美、COOで姉の宮本 麻利子

こんにちは、FRAME00の原 麻由美です。

本日、私たちは資金調達を発表しました。2018年8月に開始したDevは、約1年のベータ期間を経て、次の成長へと向かっていきます。

ブロックチェーン×OSSによる開発者収益化サービス「Dev」、プレシードラウンドでの資金調達により成長を加速化

今日はDevのこれまでについて紹介させてください。

誕生のきっかけ

FRAME00は、今から5年前にある出来事をきっかけに作った会社です。以前の私は、自分が起業した会社でさまざまな企業のソーシャル化を手伝っていました。仕事柄、「ソーシャルを活用して会社がどのように変化していけるかを知りたい」と相談を受けることが多く、ある縁で伝統職人の方々とお話する機会がありました。

その会社は、寺院建築や国宝の修復を手がけられている会社で、職人の方々も「自分が作ったものが未来の国宝になる」と、高い誇りを感じられていました。この会社の魅力を最大限伝えるにはどのような側面がいいだろう?と調査をしていた私は、衝撃的な事実を見つけました。

全国に数千人もの伝統職人の方々が働いて手にした12ヶ月分の会社の売上が、あるソーシャルゲーム会社の1ヶ月分の売上と同じだったのです。

100年先にも形が残り、世界から人々が訪れる日本の寺院を作っている彼らが生み出す価値の高さとその経済的対価に大きなギャップがあることにショックを受けました。もし仮に、職人の方々が「儲かるから」という理由で一斉にゲーム会社へ転職してしまったら、日本の伝統文化は失われてしまうでしょう。この大きな問題は、企業のマーケティング努力で解決できるものではなく、マーケットの不均衡を正すことが必要ではないか?と課題意識を持ったのが、FRAME00設立のきっかけでした。

Devに至るまで

大きな課題を掲げたものの、その解決法を見つけるまでの道のりは挑戦と失敗の連続でした。最初は、文化をテーマにマネタイズ方法を模索していましたが、ヒアリングしてきた企業からの反応は、「文化は大事だがお金にならない」「個人的に関心はあるが、ビジネスでは難しい」というものばかりでした。(現在お金になってないから難しいという当たり前の反応ですね。。)そこで企業へアプローチするのをやめ、CtoCモデルを試そうと1つのサービスを作りました。

そこから流れが変わり、「サービスの思想もいいし、採用している技術もいい」「こういうサービスを応援したい」というユーザーの声が集まってくるようになりました。そのユーザーの共通点は、全員がエンジニア(!)で、新たな技術に対してとてもポジティブな姿勢を感じました。「この画面は戸惑うから、こう改善したらどうか?」と具体的な意見をくださる方もいました。いくつかのユーザーターゲットを検証していた私たちは、他のユーザーとはあまりに異なるエンジニアの方々の反応に、初期のユーザー選定がいかに重要かを知りました。

残念ながらこのサービスはマネタイズにはいたらず、スコープの見直しやピボット案がいくつも出ていたのですが、予定していた時間と資金を使いきってしまうところで開発を終了しました。当時は、寝る時間以外のすべてをサービスに費やしていて、みんな疲弊してしまっていたので、開発終了は小休止の意味合いもありました。

一度諦めかけたその時に、CTOのaggreが考案したのがDevの原型となるブロックチェーンを活用した評価・分配モデルでした。私たちは再度話し合いを重ね、今までの反省から「極力開発せずにMVPを検証する」というルールを作りました。今回は、最初からエンジニアの方々からアンケートをとりながら構想を固め、イノベーションという高い価値を生み出しながらも報酬を受け取っていなかった「OSS開発者」にフォーカスしてDevを発表しました。発表から間もなく、世界からOSS開発者の方々が次々と参加し、スポンサー企業から支援を頂き、新聞社から取材が入り、OSSに対する業界全体の課題意識と収益化ニーズの強さを知りました。

日経産業新聞の掲載記事
日経産業新聞のDev掲載記事

これからのDev

Devは私たち3名のチーム(家族でもあります)が、それぞれのビジョンや苦労を共にしながら形を作ってきたプロダクトです。「作る人が本当に作りたいものを追求できたら世界はどう変わるか?」共通の信念を頼りに続けてきました。

今回の資金調達によって、DevはOSSで検証してきたスキームの対象を広げて、広く社会課題を解決するブロックチェーンモデルの開発を進めていきます。社外からは平野氏、西澤氏という経験豊富なアドバイザーを迎えて、今までお金にならなかった価値ある活動を資産に変え、収益化を実現する世界初のソリューションを目指しています。

世界には社会に必要とされる素晴らしい活動が多くあるはずです。しかし、それらの多くは個人の善意に頼られていて、個人の状況に変化があった際に活動を余儀なくされることがありました。彼らの活動の価値が認められ、正当な報酬が得られるようになれば、世界はもっと良いものなるはずだと私たちは信じています。

それは研究者であったり、ミュージシャンであったり、地域に役立つ活動をしている人かもしれません。身の回りで活動する誰かを応援するような手軽さで、世界中の人々が支援しあえるようなエコシステ厶を実現したいと考えています。

最後になりますが、Devは本格的な社会実装へと開発を加速するため、エンジニアを募集しています。前例のない難しさはありますが、私たちと一緒にブロックチェーンだからこそ初めて実現できることに挑戦してくださる方はぜひ連絡をください!

また、すべての開発者の方を対象としたオープンな報奨金プログラムも開催しています。すべてGitHubで公開しているので、覗いて頂けると嬉しいです。

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mayu
Dev Protocol  —  Accelerating Web3 with Clubs

Mom, Founder @devprtcl , Family @aggre_ 🗼Sustainability for Creators based on Blockchain3.0 🌏💚💛💙