カミナリで打たれた激痛と潜在意識と臨場感

Hideaki Ise伊勢 秀昭
diet-10
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6 min readMar 9, 2017
潜在意識と臨場感

あなたはカミナリで打たれたような痛みを感じたことがありますか?

私は今から15年前に座骨神経痛という激痛に見舞われたことがあります。学生時代にぎっくり腰をやって以来、腰痛が持病になっていたのですが、座骨神経痛の痛みというのは、ぎっくり腰とは全く異質の痛みでした。

最初は臀部から太ももにかけて、突っ張ったような痛みが現れ、次第にそこに電気が通るような痛みに変わって行きます。狭い範囲ではなく、右の臀部から右の太ももの下までのように、一つか二つの筋肉全体に現れます。

今日は右の臀部と右の太ももの裏、次は左の臀部と左の太ももというように、痛む場所も日ごとに変わります。

痛みの身体が支配される

痛みの発生の仕方は大きく分けて次の3種類
①ある動きをした後に起こる痛み
②予測できなのは身体の動きと関係なく定期的に起こる痛み
③そして常に起こっている痛み

①は、立ち上がるときや、くしゃみ、咳など身体の筋肉に急な刺激を与えたとき、に起こってくる痛みです。

②は起きているときだけでなく、寝ているときも容赦なく襲ってくる。定期的に襲ってきます。就寝時の方が、痛みは強烈です。起きているときは多分他に気が向いているから弱く感じるのかもしれません。

③は大腿骨の付け根の外側の部分を中心に常に存在します。消えることはありません。どこにいようと、何をしていようと痛みは常にあります。

痛みを起こしているのは何?

腰痛のうち骨折、身体の部位の変性、その他の疾患などが原因とわかっているのものは15%程度しかないのです。あとの85%は何らかの原因で脳が痛みを起こしているのです。

椎間板ヘルニアでも痛みがでるとは限らないのです。

こんなことは15年前椎間板ヘルニアと診断されたとき、私は全く知りませんでした。椎間板の間のヘルニアが潰れて飛び出し、神経を刺激して痛みが

椎間板からはみ出したヘルニアをもとに戻す選択しか考えられなかったのです。

方法は二つです。

①外科的手術・・・椎間板からはみ出たヘルニアを切除する。

②接骨院・・・・・接骨院での椎間板の間を広げる処置、治療を行う。

私は外科的手術は神経が集中しているところなので危険だと思い②接骨院を選んだのです。

期待して、接骨院の治療に臨みました。週に2〜3回通いました。そこは腰痛治療で有名なところで、全国から腰痛の患者さんが来ていました。

しかし

一ヶ月たっても症状は全く改善しません。

逆に痛みの種類が増え、痛みも激しくなり、改善の兆候はまったくみられません。

二ヶ月たっても同じです。改善しません。

この頃から、受けている治療方法について疑問を持ち始めました。治療を受けていても苦しいだけで、全く治っていかない。

改善するはずがないのです。痛みの原因は椎間板ヘルニアではないのですから、、、

私は坐骨神経痛が発症して3ヶ月過ぎた頃、腰痛について調べ始めていました。そして、アメリカのジョン・サーノ博士の「ヒーリング・バック・ペイン」に出会ったのです。

その本には、腰痛や関節痛の殆どの原因は怒り・不安などの心因的なものであるということ。痛みの本当の原因を知るだけで、痛みは和らいで行くということが書かれていました。

「そうか、今までやっていたことは、本当の原因とは違うところを治療していたのだ!」ということを知り、サーノ博士の治療方法を知って、実践し始めてから1ヶ月で痛みの症状は随分緩和され、2ヶ月で殆ど痛みがなくなりました。

身体の治療は人任せではダメ

「病気や身体の不調などの原因は自分の中にあり、治すのも免疫力が備わっている。必要なのは何が本当のことか知り、自分で積極的に行動することだ」ということを実感しました。

そして潜在意識と自分とのつながり、また活用の方法を始めて学び、自分の心の中を日頃殆ど意識していないことを深く反省しました。

私は、坐骨神経痛が発症している間、痛みという「大魔王」に身体と心を支配されていました。いつも大魔王に怯えていました。

そして、その大魔王の正体を知ったとき、自分の身体と心を取り戻すきっかけを掴み、1ヶ月程度でとり戻すことができました。

自分の人生を生きよう

坐骨神経痛に悩まされている時は、まさに地獄でした、常に痛みを恐れ、症状によっては歩くことすらできなくなり、咳もクシャミもできなかったのです。咳もクシャミもした後にものすごい痛みが襲ってくるのです。

私は完全に痛みに支配されていました。

しかし、支配されていたのは其れだけではなかったのです。

生活の中の「やらなければならないこと」にも支配されていたことを思い知らされました。

激痛から解放されたときに味わった、自由と開放感も、日常に目を向けた時に、痛みに変わるものにより支配されていることを感じました。

生きていくためにやらなければいけない仕事。仕事を続けていくために繋がなくてはいけない顧客先。養わなくてはいけない家族。

私の周りにはしなくてはいけないものばかりで、自分がしたいことはいつの間にか全く無くなってしまっていたのです。

私は自分の心と身体をしなくてはいけないことに売り渡していたことに気がついたのです。

「自分の人生を取り戻そう」と痛みとの戦いから生還したときに気づきました。

自分を売り渡していたのは、自分自身だったのです。

自分がやらなくてはいけないことに身を任せているうちに、いつのまにか自分のしたいことを忘れてしまっていたのです。

自分の潜在意識の自動運転モードとなってたのです。

その自動運転と自分の意識とのズレがたまりにたまって大きなストレスとなっていたのです。

自分のしたいことにフォーカスをする時間を持つ

潜在意識は意識全体の90%以上を占めるのです。我々がなにも考えなくても、生きていくことはできます。

顕在意識で自分がやりたいことにフォーカスしないと、潜在意識は過去から蓄積された情報に基づいて、動いていこうとします。

ですから自分のしたいことにフォーカスする時間をもつことがとても重要なのです。

私は、このことを知ってから、坐骨神経痛のときに「なぜこんなに辛くて苦しいのだ」という思いで占めたれていた思いを自分がありたいイメージに変えて行きました。

1日に何回か「自分のありたいイメージ」をもつのです。

紙にかいてもいいですし、声に出すのもいいのです。もっと大切なことは臨場感をともなったイメージを持つことです。

潜在意識は現実と非現実の区別がつかない

臨場感をともなったイメージをもつことにより新しい情報は潜在意識にダウンロードされて、自動運転装置は新たな方向へ向かい始めます。潜在意識は現実、非現実そして時間の概念がないので、強い臨場感をともなったイメージに騙されるのです。

怒りや不安を感じたらその原因を知りましょう。そのことにより潜在意識にダウンロードされた怒りや不安の情報は解放されます。

日々の自分の感情をしっかりと意識するようにしましょう。

長文を読んでいただきありがとうございます。

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Hideaki Ise伊勢 秀昭
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オフィスライズ代表。潜在意識を活用した仕事方法、ダイエット法を提案。Office Rise,CEO