DocuSignとMicrosoft Flowによる連携(3) DocuSignのアクション

Masao Ohkushi
DocuSignDevJP
Published in
7 min readMar 19, 2019

これまで第一回トリガー編第二回実例編に渡りMicrosoft FlowとDocuSignの連携について解説しました。今回はアクションについて解説します。アクションは、前のステップからの出力に基づいて動作するフロー内のステップです。エンベロープトリガーとともに使用できるアクションは以下の通りです。

  • Sent envelope using template(テンプレートを使用してエンベロープを送る)
  • Get envelope documents(エンベロープ内の文書を入手する)
  • Add recipient to an envelope(受信者をエンベロープに追加する)
  • List recipients(受信者を一覧表示する)
  • Remove recipient from an envelope(エンベロープから受信者を削除する)
  • Sent envelope(エンベロープを送る)

すべてのアクションを単一のエンベロープに適用することも、範囲内のすべてのエンベロープに対して反復することもできます。

Send envelope using template(テンプレートを使用してエンベロープを送る)

このアクションは、指定されたテンプレートから新しいエンベロープを作成します。

アクションには3つの必須フィールドがあります。

Account:選択するDocuSignプロダクションアカウントのリスト。デモアカウントは使用できません

Template:選択元のテンプレートのリスト

Envelope Status:送信またはエンベロープを下書きとして保存します。可能な値は次のとおりです。

  • Create — 下書きとして保存
  • Sent — エンベロープを送信

選択したテンプレートの内容に基づき追加のオプションフィールドが表示されます。例えば、テンプレートに受注者発注者の双方の名前、電子メールの入力フィールドがあった場合、それらのフィード名がオプションフィールドとして表示されます。そのフィールドをクリックすると動的コンテンツダイアログが表示され、Receipent Nameなどを指定することができます。

このアクションで得られる動的コンテンツは以下の通りです。

Get envelope documents(エンベロープ内の文書を入手する)

このアクションはエンベロープに入っている文書を取り出します。

アクションには3つの必須フィールドがあります。

Account:選択するDocuSignアカウントのリスト

Envelope:動的コンテンツダイアログから選択したEnvelop IDを指定

Certificate of completion:エンベロープの完了証明書を生成するかどうかを選択します

Envelope で動的なコンテンツのEnvelope IDを指定すれば、トリガーでの対象のエンベロープを取得することになります。

このアクションの結果、動的なコンテンツとして”File Contents”でエンベロープ内の文書を取得できます。解説飛ばしてしまいましたが、前回のブログで利用したのがこのアクションです。

Add recipient to an envelope(受信者をエンベロープに追加する)

このアクションは、受信者(署名者)を指定されたエンベロープに追加します。

アクションには4つの必須フィールドと2つのオプションフィールドがあります。

Account:選択するDocuSignアカウントのリスト

Envelope:動的なコンテンツのダイアログから選択したEnvelope IDを指定

Signer Name:動的なコンテンツのダイアログから選択したRecipient Nameを指定

Signer Email:動的なコンテンツのダイアログから選択されたRecipient Emailを指定

Signer Signing Order:(オプション)動的コンテンツダイアログから選択したRouting Orderを指定

Signer Role:(オプション)テンプレートに受信者ロールのプレースホルダがある場合の受信者のロール

このアクションで取得できる動的なコンテンツは以下の通りです。

List recipients(受信者を一覧表示する)

このアクションは、指定されたフォルダー内の指定されたエンベロープの受信者をリストします。

アクションには3つの必須フィールドがあります。

Account:選択するDocuSignアカウントのリスト

Folder:エンベロープを含む利用可能なフォルダのリスト

Envelope:選択するエンベロープのリストですが、指定したフォルダにエンベロープがない場合は空になることがあります。

このアクションで取得できる動的なコンテンツは以下の通りです。

Remove recipient from an envelope(エンベロープから受信者を削除する)

この操作により、エンベロープドラフトから受信者が削除されます。

アクションには4つの必須フィールドがあります。

Account:選択するDocuSignアカウントのリスト

Folder:エンベロープを含む利用可能なフォルダのリスト

Envelope:選択するエンベロープのリストですが、指定したフォルダに封筒がない場合は空になることがあります。

Recipient:動的なコンテンツのダイアログから選択された受信者ID(Signers Recipients ID)

Sent envelope(エンベロープを送る)

このアクションはこれまでのアクションで作成されたエンベロープを送ります。

アクションには2つの必須フィールドがあります。

Account:選択するDocuSignアカウントのリスト

Envelope:動的コンテンツダイアログから選択したEnvelope ID

まとめ

これまで三回に渡りDocuSignとMicrosoft Flow連携について解説しました。今回はMicrosoft Flowを例としてあげましたが、DocuSignはクラウドサービスであるためiPaaSを利用して様々なクラウドサービスと連携した処理を自動化することができ、契約などのこれまで紙に依存していた業務のミスを減らし、さらにデジタル化のメリットを享受できるようになります。

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