DocuSign Connect for Salesforce

Masao Ohkushi
DocuSignDevJP
Published in
7 min readJan 18, 2019

DocuSign Connect for Salesforceの機能を使えば、Salesforce上でDocuSignを起動することなしにDocuSign上で署名者が入力したデータをSalesforceに追加更新することができます。この時、Powerformと連動すれば、まだSalesforce上に登録されていないリード情報などをDocuSignで署名後に自動でSalesforceに追加することができます。

ここでは、Salesforceレコードにデータを公開したり、PowerFormからエンベロープを作成したときにデータが存在しない場合は作成する手順をご紹介します。

Powerformについては以前の記事をご参照ください。

DocuSign Connect for Salesforceでは、エンベロープの特定のフィールドを使用してSalesforceでレコードを作成または更新するように設定できます。この例では、まず署名者の電子メールアドレスを使用してSalesforceでレコードを検索します。そのレコードが存在しない場合は、DocuSign Connect for Salesforce Configurationによって作成します。

詳細手順

1.Salesforceで、データの公開先となるオブジェクト上にある項目の名前を探します。ここではリードのオブジェクトを使用します。

2. DocuSignのWebアプリにログインし、DocuSignテンプレートを作成します。文書にテキストフィールドを追加します。 配置したフィールドに固有のデータラベルを作成します。この例ではメールのフィールドのデータラベルをsigneremailとしています。(テンプレート作成の詳細は省略します。)

また、ここで作成したフィールドをドキュメントのカスタムフィールドとして保存すれば再利用可能です。

3. テンプレート保存後に、該当テンプレートのメニューから「PowerFormの作成」をクリックしPowerformを作成します。(オプションの設定方法については省略します)

4. DocuSign Connect for Salesforce設定でカスタムオブジェクトを作成します。

a. DocuSign管理者権限のあるユーザーのDocuSign Webアプリの画面右上のメニューから[管理画面に移動]をクリックします。

b. 左側のサイドバーの[DocuSign Connect]をクリックしてから、[Salesforce]をクリックします。

c. Connectオブジェクトの[新しいオブジェクト]ボタンを選択して、[Salesforceオブジェクト]を選択します。

d. Connect for Salesforceでの設定パラメーターを以下のように設定します。

・[オブジェクト名]を入力してください。 [オブジェクトの説明]の入力はオプションです。

・[完了したエンベロープのみ]をチェックするとこれらのエンベロープの署名が完了したタイミングでのみSalesforceのデータが更新されます。このチェックボックスをオフにすると、SalesforceレコードはConnectオブジェクトのトリガイベントの発生都度更新されます。

・[一致しない場合は追加する]をオンにするとSalesforceオブジェクトのSalesforce.comフィールドにDocuSignフィールドの値が見つからない場合は、指定したSalesforceオブジェクトにSalesforceレコードを作成します。

・[Salesforceオブジェクトの選択]ドロップダウンから、レコードを作成または更新するSalesforceオブジェクトを選択します。

[対象の選択]セクションで[Salesforce.comフィールド]ドロップダウンオプションをDocuSignフィールド の[Recipient Secure Field]の値で検索するSalesforceフィールドに設定します。

・[DocuSignフィールド]ドロップダウンオプションで[Recipient Secure Field]を選択し、検索対象のDocuSignフィールドのデータラベルを入力します。この例では、Salesforce.comの電子メールフィールドにマップするためにDocuSignテキストフィールドを選択しています。このフィールドのデータラベルは “signeremail”です。 “

・選択項目が複数あれば、[新しい項目の追加]をクリックして上記手順を繰り返します。

・[フィールドの更新]セクションで更新するSalesforce.comフィールドとDocuSignフィールドのマッチングの設定を行います。

[Salesforceフィールドの選択]ドロップダウンからこのカスタムConnectオブジェクトの実行時に、Salesforceレコード内で更新するか、またはSalesforceレコード内に作成するフィールドを選択します。

[DocuSignフィールドの選択]ドロップダウンを[Recipient Secure Field]に設定し、マッチングさせるDocuSignフィールドのデータラベルを入力します。

・選択項目が複数あれば、[新しい項目の追加]をクリックして上記手順を繰り返します。

必要に応じて[添付]セクションを設定します。

[保存]をクリックします。Connectorオブジェクトに作成した項目が追加されます。

Connectの詳細についてはこちらをご参照ください

実際の使用例

上記設定のもと、PowerForm URLをクリックしてDocuSignエンベロープを作成し、メッセージが表示されたら名前と電子メールアドレスを入力して、[署名の開始]をクリックします。

通常、署名者としてエンベロープに記入してください。

[その他の操作]メニュー([保存して後で終了])から作業を保存した後、または[終了]をクリックした後、Connectオブジェクトのトリガイベントに基づいて、データがSalesforceに公開され、レコードが更新または作成されます。

トラブルシューティング

もし、Salesforceのレコードが作成されない場合、オブジェクトレコードの必須項目のフィールド名がConnectとタグで一致しているか確認してください。(大文字と小文字は区別されます)

まとめ

DocuSign for Salesforceを使った場合は、Salesforceアプリ起点での連携だけではなくここで紹介したような署名者起点での連携も可能であり、Salesforceと電子署名、電子契約の連携や自動化をさらに柔軟パワフルに実行できます。

ドキュサイン導入に関するお問い合わせは以下よりお願いいたします。https://www.docusign.jp/contact-us

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